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日銀が金利を上げれば金融機関は打撃を受けるのか --- 久保田 博幸 
http://www.asyura2.com/18/hasan127/msg/201.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 5 月 12 日 17:54:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

日銀が金利を上げれば金融機関は打撃を受けるのか --- 久保田 博幸
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180512-00010010-agora-bus_all
5/12(土) 17:31配信 アゴラ


日銀は4月26、27日に開催された金融政策決定会合における主な意見を公表した。この会合から副総裁が替わっての新体制となったこともあり、ニュアンスがどのように変化したのかに興味があった。

金融政策運営に関する意見においては、「強力な金融緩和を粘り強く進めていくことが適当である」、「物価安定の目標の趣旨について広く社会との共有を進めるべきである」との意見が出ていた。

また、「需給のバランスや金融システム面への影響にも配意しながら」との注意喚起もあった。「長期実質金利の低下に伴う経済・物価への緩和効果は小さくなっている可能性がある」という意見もあった。「政策効果と考え得る副作用についてあらゆる角度から検討を続けるべきである」との意見も出ていた。

そして今回も前回の会合と同様に、「えっ」となる意見が出ていた。

「市場は金利の早期引き上げを求めていると言われることがあるが、実際に金利を引き上げれば、債券価格と株価が下落し、円高で企業の経営が悪化し、信用コストが増大し、金融機関は大きな打撃を受けるだろう。また、短期金利を上げても長期金利が上がるとは限らず、長短スプレッドはむしろ縮小してしまう可能性もある。これは2006年以降の日本で起きたことである。」

「市場は金利の早期引き上げを求めていると言われることがあるが」という点についてだが、確かに経済実態に応じた金利にすべきとは私も主張していることではあるが、いきなり米国のような利上げペースにすべきとは主張はしていない。べき論としては、金融機関に負の影響をもたらすマイナス金利を止めるべきで、そして長期金利コントロールについてはもう少し柔軟なものにすべきと私は主張している。

「実際に金利を引き上げれば、債券価格と株価が下落し、円高で企業の経営が悪化し、信用コストが増大し、金融機関は大きな打撃を受けるだろう。」とのご意見も最もらしいように聞こえるが、米国の正常化による利上げを受けて、米長期金利が上がると銀行株は「買われ」、米株もしっかりしている。ドルは多少高くはなっているものの急激に上昇してはおらず、株価や景気実態にマイナスの影響を及ぼしているようには思えない。

米国と日本は状況は違うと言われるのかも知れないが、日本も無理矢理な金融緩和よりも、経済実態に即した金融政策のほうが、むしろ株式市場には好材料となる可能性がある。

2006年のことを持ち出したのは2月の量的緩和解除と7月のゼロ金利解除に伴っての長短スプレッドの縮小を示しているとみられる。しかし、2006年の日経平均の動きをみても大きく下落したわけではない。たしかにその後の米国のサブプライムローン問題をきっかけとした世界的な金融経済ショックが起きたことで、2006年の利上げは早すぎたとの見方はある(その後のリーマン・ショックまで予測しての利上げが早急すぎたとのご意見に対しては、金融政策には未来予知が必要となってしまうことになる)。しかし、この際の利上げによって金融機関が大きな打撃を受けたわけではない。むしろ仮死状態にあった短期金融市場が正常化したこともあり、金融機関にはプラス要因となった面も大きかったのではなかろうか。


編集部より:この記事は、久保田博幸氏のブログ「牛さん熊さんブログ」2018年5月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちら(http://bullbear.exblog.jp/)をご覧ください。

久保田 博幸


 

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コメント
 
1. 2018年5月12日 22:01:35 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[1109]

この人の論理は明らかに、おかしい


>日銀が金利を上げれば金融機関は打撃を受けるのか

常識的には、金利を上げれば銀行収益にとってプラスだが

現状の日本では、単にフラット化が進み、市場リスクが高まるだけで

銀行にとってすら、マイナス効果しかないだろう

というのが一般的な見方


>市場は金利の早期引き上げを求めていると言われることがあるが、実際に金利を引き上げれば、債券価格と株価が下落し、円高で企業の経営が悪化し、信用コストが増大し、金融機関は大きな打撃を受けるだろう。また、短期金利を上げても長期金利が上がるとは限らず、長短スプレッドはむしろ縮小してしまう可能性

よって、こちらの方が、過去の状況から見れば妥当な判断だろう


>米国と日本は状況は違うと言われるのかも知れないが、

明らかに、その通りだろう

超少子高齢化が続き、生産性上昇も規制緩和反対で低迷している日本が、

投資需要の拡大によってインフレ率が拡大していく見込みは、当面、かなり低い

継続するとすれば、せいぜいコストプッシュによる悪いインフレ(実質可処分所得減少)だろう


>日本も無理矢理な金融緩和よりも、経済実態に即した金融政策のほうが、むしろ株式市場には好材料となる可能性

かなり頓珍漢な認識

現状の日銀は、既にYCC(実質ステルスTapering)に移行している

しかし、これまでも、それを市場が好感してきたわけではないのだから

全く根拠がない憶測に過ぎない


昔から、多くの日銀批判が氾濫しているが、ほとんどが揚げ足取りで

定量的な根拠に基づく、妥当な政策提言が、ほとんどない

と言うより、そもそも金融政策で生産性が上昇して、高度成長などできるわけがないのだから

当たり前の話だ


それにもかかわらず、愚かな野党が金融政策を批判して、自民党と変わらないバラマキばかりを行おうとする

また安全保障の違いも、与党になれば、米国依存の現状では変えようもないのは明らか
(過去の鳩山政権がそれを立証した)

だから、

未だに、安倍自民のような大衆迎合のポピュリスト政権が続いているのだと言える


2. 2018年5月13日 08:03:10 : 0qZDOjot4w : zqHXmj1gvfY[340]
 黒田日銀の壮大な実験が「期待される結果」を齎さなかった(円安株高を齎す成果が上がったという人も居るようだが、それは日銀の政策による結果ではなく別の原因が有った、という人も居るぞ)のだから、異なる主張の実験を実行してみる価値はあるだろう。ただ、現在の状況はかなり切羽詰まった臨界点に至っているようであるから、悲惨な結果に至るやもしれん。

3. 2018年5月13日 11:29:42 : MkamCIV0B6 : ucGCWXCvQZ4[102]
金利上げると打撃が、とか言ってるのはベース回るの嫌だからホームラン打ちたくないと
言っているようなもんで、

バブルってる時点でそこ解決するしかないでしょ。


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