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https://twitter.com/kainushi838/status/992261279346606080
とある書店のリニューアルで売り場のベテランスタッフが全員辞めた話です。
— かいぬし (@kainushi838) 2018年5月4日
長いので時間に余裕のある人だけ読んでください。 https://t.co/syzQPuNeI4
https://nyawaraban2014.amebaownd.com/posts/4135126
猛烈にご無沙汰してしまいました。
でんすけのかいぬしです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、2018年3月31日で10年務めた丸善キャンパスショップ池袋店を退職しました。
さて、だいぶ気持ちが落ち着いてきたので“ひとつの本屋”であった出来事として書いておきます。
長くなりますし、若干暗い話なのでそういうのが苦手な人は回れ右!
よろしくお願いいたします。
************
実は退職したのは私だけではない。
ベテランスタッフ(勤続10年20年含む)7人が退職した。
12月に入った新人数名もほとんど辞めた。
理由はほとんどが『店のリニューアルで職場環境が悪化して疲れた』というもの。
そもそも店のリニューアルで店の面積が半分になると言われたのは2017年3月中旬。
4月上旬からはじまる大学売店の1年の売上の大部分をしめる絶対に失敗できない繁忙期・教科書販売が間近に迫っていてスタッフがピリピリしていた頃だ。
それから、スタッフの意見を聞いてコミュニケーションとりたいのはわかるのだけど、“今は”教科書販売が一番大事!失敗できないんです!と何回言ってもリニューアルすることが“楽しくなっちゃってる”丸善キャンパスショップの本部は繁忙期の最中だというのに『どういう店にしたい?明日までにデータ作って!』『店キレイになるよ、よかったね〜、この紙に棚の配置書き込んで?明日までにね。』と本部の人がしょっちゅう来て、ある意味営業妨害してくるので店長含めスタッフのフラストレーションは大きくなっていった。
しかもそうやって繁忙期に本来の仕事を投げ出して考えた配置やデータが全く考慮されない状態で返ってくるもんだから尚更だった。
これに費やした私たちの時間はなんだったのか?
人に意見を求めるけれど、聞かない。そういう本部に信頼感はほとんど無くなっていった。
★★★
繁忙期も終わっていよいよ棚の構成を考えなければならなくなっていた頃、私は『岩波文庫はなるべく少なくするように』と言われてイライラしていた。
岩波書店の本は基本的に返品できない“買切”という制度。
でも大学の書店では教授が大好きだし、授業でも使うし、他の出版社の文庫よりはるかに売れる。
そりゃぁ選書が悪けりゃ在庫が増えるけど、2ヶ月ごとに100冊は注文しているけれど、ほとんど売り切れますよと言っても『もう注文はしないで在庫だけでまわして』と言われたのでカチンとキてその日のうちに100冊近く注文した。
(悪い店員だな、真似しないように!)
それもほとんど売り切れた。でもそういう店の特徴や実績は関係ないそうだ。
リニューアルで店は半分になるけれど、私が最近勉強している海外文学の棚も小さくていいのでつくろうと思っていた。
でも本部の人に『君には選書できないだろうからちゃんとした人にやってもらって』と言われた。
なんかもうすべてが空しかった。実力とか今までやってきた活動とか何にも信用されてない。
★★★
仕事中に店の固定電話に『あ、(私の本名)さん?あのさぁ、お酒飲める?』という質問ダイレクトの電話があった。
名前も顔も公開せず活動してきたので、声で私だとわかるなんて絶対会ったことあるはずなんだけど、あまり聞き覚えのないおじさんの声だった。
私『失礼ですが、どちら様でしょうか?』と聞いても『いや、そうじゃなくて、お酒飲める?』と繰り返すおじさん。
私が少し強い口調で『飲めませんが?』というと『あぁそう、じゃあ飲み会行けないね〜、じゃあいいです(ガチャン)』と電話は切れた。
何だったのだろう?
私と親しい人は私がザルみたいな顔してアルコールアレルギーだということを知っているから、こういう質問は来ない。
さすがにちょっと気持ち悪くなって本部の人(4/1時点の店長)に報告したら、返ってきた答えが『ストーカーと結婚する人もいるよ?』だった。
このセクハラはやめよう!っていうご時世に、いきなりクソみたいな持論を披露されてあきれてしまった。
あまりに『なに?惚気?』みたいな雰囲気で言われたので報告しなきゃよかったと思った。
このころ自分の手入れが出来なくなって、化粧水やトリートメントのフタが開けられなくなり(面倒とかそういう感覚でもない。たぶん精神的なもの)、背中まであった髪がボサボサになり肌も荒れ始めたのをたまたま見た鏡で気付き驚いて、その日のうちに短髪にした。
あれは鬱への入り口だったと思う。危なかった。
★★★
リニューアル中は学内の臨時部屋で事務だけの営業。
もちろん専門学校や検定の受付ができないのでクレームが来た。
あたりまえだ。私が生徒の立場だったら不便だと思う。
予想はしてたけど、思ったよりいろんなことが制限されての営業だった。
本部に報告してもほとんどリアクションなし。
“上”がやったことのリスクをかぶるのはいつも末端だ。
★★★
後期の教科書販売とともにリニューアルオープンしたために、スタッフは教科書販売が大事!丸善キャンパスショップ事業部の本部はかっこいいリニューアルが大事!という食い違いが発生した。
店の面積が半分以下になってただでさえ教科書を置くスペースがないのに『洋書がいっぱいあった方がかっこいい』という理由で洋書の棚が3スパン。
教科書や毎年かなり売れる簿記のフェアを置くはずだったイベントフェア台も全部洋書。
『教科書は教科書販売中に買ってもらえばいいし、店には置かなくていい』という指示だった。
本部は他店に自慢するための写真をバシャバシャ撮ってご満悦だったけど、それから教授から『教科書が継続して置かれないのはどういうことだ!』と何件も電話があって、その度にスタッフが謝罪と説明をして本部には報告していたのだけど、それも本部からのリアクションはなかった。
そんな中、店長に『本部からの命令なんだけど、働き方改革で、週5の出勤日を週4にしてほしい』と言われてもう本気で辞めようと思った。
本部の『かいぬしさんは唯一残業しない人だから』という意味不明な理由も『だから週4にしても仕事終わるでしょう』という意味らしい。
この多く使っちゃった人件費を真面目に働いてる人を休ませてチャラにさせようというのは結構前から何度かやられたけど本当におかしいと思う。
★★★
2017年11月に1人、12月に3人、2018年1月に2人退職。
日に日に棚が荒れていく。
私は最後の二人が無事に退職するまで手伝えればよかったので2月から週2の出勤にしてもらった。
(退職を3月末に設定したのは担当している棚のフェアの終了に合わせたため)
新人サンに『新店長は新しいスタッフは20代の若い店にしたいんだそうです。』と言われ、知識より若さを取る理由がわからなかった。
正社員でも全く問題ないくらい知識があって自分で行動できる人が揃っていた。
それを“バイトだけでまわってる簡単な店”という捉え方をされてしまったようで、20年法律の本を担当していた人でも新人で補えると自信満々に思ってる新店長の感覚は今でもわからない。
結局、教科書担当も辞めてしまったので2018年度の教科書は本部でやることになった。
★★★
3月上旬、本部の営業さんに『店長になってほしい、一度出した(私の)退職届を一旦ひっこめさせた』と言われた。
ベテランスタッフがほぼいなくなって、さすがに限界を感じたらしい。
私は『勝手すぎるし、虫がよすぎやしませんか?』と言った。それは認めてたし、他のスタッフが辞める時に止めたけどみんな辞めてしまった、と。
どんな止め方をしたのかと思ったら、『辞めないでよ』と言ったらしい。
そんなの子供でもできるだろう。部活じゃないんだから。お金の交渉を何故しないのか。
私たちはアルバイトだ。
東京の最低賃金で働いてる。
その賃金でこの傾いた店の店長をやれと?
冗談じゃない。
もっと高額な時給をくれたら店長補佐ならやってもいいと条件を出しても提示された時給は納得できるようなものじゃなかった。
★★★
本部の教科書の発注がとんでもなく酷くて、出勤する度に出版社と教授からクレームをもらうようになった。
発注ミスが多々あり、 どうなってるのかその都度本部にメールし対応してもらったが、私が言った通りに発注数を出した新人の予定注文数を新店長(ストーカーと結婚する人もいるよ? の人)が倍の数にして発注していたせいだった。
そのミスのひとつに、本来100冊注文するAの本を800冊・800冊注文するBの本を100冊注文したものがあって、教授が『どういうことなの!』とご来店された。
私もそれがどうしてそうなってるのかは本部に聞いてみないと本当にわからなかったので『教科書担当に確認してご連絡します』と対応したのだけど、その他にも『最近この店の対応がおかしい!店長と副店長が辞めたなんて聞いてない!普通挨拶に来るんじゃないの?あなたベテラン辞めさせてどうゆうことなの?教科書販売をなんだと思ってるの!』と言われて完全に心が折れた。
リニューアルした時に『店を小さくしてどういうつもりだ!』と怒られたのも私だ。
私が店を小さくしたわけじゃない。
私がベテランを辞めさせたわけじゃない。(むしろちゃんと挨拶しなよ!と何回も言っていた)
私がミスしたんじゃない。
もう気づいた時にはその教授に『私だって同じ気持ちですよ!努力しました!でもバイトの分際じゃどうしようもできないんです!』と言い返して店頭で死ぬほど泣いた。
先生もびっくりして『何も知らなくてごめんなさい』と肩をさすってくれたが、もうこれ以上誰かに何か言われたら精神的にもう働けなくなりそうだと感じて自分の持ち物と仕事を片付けに行くだけの2日間を残して次の出勤日から人生初の登校拒否をした。
★★★
ほとんど新店長たったひとりの無茶なマネジメントと心無い言動に疲弊してスタッフがいなくなってしまった。
退職までの出勤日があと2日という時、出勤すると支店長(店長の上司)が来て、私に『じゃあ残ります』と微妙に言わせようとしてるんだろうなという内容の話を延々聞かされたので全部『頑張ってください』と返した。
その最中に、『あ、にゃわら版のことだけど、僕の方で確認書を出しといたから』と言われて私は血の気が引いたのだった。
【下の記事に続く】
https://nyawaraban2014.amebaownd.com/posts/4137071
2018.05.04 12:00
“にゃわら版”は誰のもの?
何かをつくりはじめた人、将来自分のつくったもので何かをしたい人、是非読んでください。
***************
私が描いているフリーペーパー『本屋でんすけ にゃわら版 』の権利を巡ってはグチャグチャしたものになった。
退職が3/31と決まっていたので (これまでの経緯はコチラ↓)、
ひとつの本屋で起きたこと。
猛烈にご無沙汰してしまいました。でんすけのかいぬしです。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、3月31日で10年務めた立教大学池袋キャンパスのセントポールプラザ書籍店を退職しました。さて、だいぶ気持ち
本屋でんすけ にゃわら版
身辺整理として学内に設置されているサイネージに使ってる私が描いたでんすけと建物のHPのにゃわら版のページを削除してほしいと書店が入っている建物の大家にお願いをした。
私の感覚としては、持ち物を持って帰るのと同じ感覚だった。
その後、『著作権は建物にある。あのフリーペーパーもツイッターも法人でやってるのにスタッフがひとり辞めるだけで削除しろとは会社としてどういうことなのか!』という大家のお局様の怒りの電話を新店長がもらったらしい。
気付いた人いますか?
フリーペーパー、法人でやってません。
にゃわら版のツイッターも私の個人アカウントです。
そして建物は絵が描けません。
ツッコミどころ満載な主張に対して新店長は『著作権は国に法的にとっているのか?書類はあるのか? 特許庁かなんかから書類をもらってこないと何もできない。僕には判断できないから本部の法務部に相談する』と言っていて酷すぎて絶望した。
特許と著作権って違うでしょう?
でもあんなに堂々と言われると人間、不安になってくるもの。
そんな時に私ににわか仕込みの知識を授けてくれたのも本でした。
もうこんな状況で本をオススメしてる私を笑ってほしいんだけど、 池村聡著『はじめての著作権法』日経文庫 900円+税 オススメです(笑)
……今までのことを踏まえてコレを読むと、『著作権は創作者が創作と同時に自動発生するもので、文化庁への届け出や登録、登録免許税の支払いは一切必要ない』って書いてあるわけ。
コレは私の休日に作ったものだから職務著作にも該当しない(場合にもよるらしい)。
そんで私はにゃわら版の著作権を持っていて、著作権は切れてないし譲渡もしていないのでこのまま使われた場合、差し止め請求ができる。
おぉ〜、読むべき読むべき〜。
法律楽しい〜。
この時、大学の法学部の仲良くしてくれてる教授にも相談していて、著作権法といえばこの先生!という方に学校をまたいで聞いてもらっていました。
働く人は読んで欲しい。たまたま書いたPOPがたまたま傑作だったとき、それが勤務中だったら職務著作になるかもしれません。
【著作権法では、職務著作ということで、業務上作成した著作物で、会社名義で公表されるものは、自動的に会社のものになったりすることになっており(著作権法15条)、それは、派遣先との関係でも成立するといわれていますので、その要件を満たせば、何も主張できないことになります。しかし、今回、職務時間外に作成したものであり、職務上作成されたものではないといえるのであれば、職務著作は成立しないことになります。そうすると、著者が著作権を持っていますから、削除請求できるわけですが、いまのサイトにアップすることは、許諾したわけですので、その際に、期限の定めなくアップすることを許諾したことになるのかが法律上は問題になるとのことです。
詳細は裁判でも起こせば別ですが、さしあたり、@職務上製作したものではない(自分に著作権はある)、A現在の店舗に勤務する関係で、いわばボランタリーに(善意で)アップすることを承諾したのであり、無期限にアップすることを承諾したものではない、という理屈で、退職後は著作権に基づいて削除することができる、ということになるのだろうとおもいます。
いずれにしても法的に問題があるのに、無理をしてまでサイトにアップし続ける利益があるとすれば、それは何なのか理解できません。】
まず内容どうのこうのよりアホにもわかる説明なことに感動した。
ありがとうございました!
ここでのポイントが
●にゃわら版はもともと本を生徒に読んで欲しいと思ってボランティアで私が勝手にはじめたもの。
●にゃわら版のHPは私と仲良かった人が『もったいないからみんなに見てもらおうよ!』とつくってくれたもので契約書はナシ。
●サイネージににゃわら版のキャラクター“でんすけ”を載せることになったのは『明日までに描いてください。書店のところだけ寂しくなってもいいですか?』と言われて勤務中に描いた。原稿料はなかった。
●セントポールプラザの名前をにゃわら版に載せて発行してるから建物のものとのことだが、載せてない。
●大学と丸善キャンパスショップ事業部の名前を出して活動しているとのことだが、実際私は要求された時にしか社名は出してない。
もともと店舗も名前も隠して活動していたのに公に発表したのは大家が管理しているツイッター。
●にゃわら版はHPをつくってくれた人が移動になってから、なんか嫌な予感がして描いてない。
正直、本を読んだ時点で“職務著作”になるかもなぁと思うものもある。
でもそれは私が雇われてる丸善キャンパスショップ事業部との間の話で店舗が入ってる建物が権利を主張できるものじゃない。
……というのを新店長に伝えると『この問題は会社と大家の問題だから、もう口出ししないでほしい。法務部に言われたから君にはもうにゃわら版は書きませんという念書を出してもらう』と拒絶された。
なんで?
なんで念書書かなきゃいけないの?
連載だって続いてるし、出版社からの絵の仕事も来てる。
海外文学フェアだってあるのに念書にサインしたら終わりじゃん。
完全に大家のお局様の言ってることもだんだん粗探しみたいになってきていて、これは嫌がらせなのだろうなと思った。
『これは丸善キャンパスショップの従業員と会社の話です』ってひとこと言えばいいのに事なかれ主義すぎて取り合ってもらえない。
そのままその話はうやむやになってモヤモヤしたまま2ヶ月が過ぎた。
★★★
出勤最終週に自分の荷物と仕事を片付けていたら支店長が来て、『あ、にゃわら版のことだけど、 新店長がグズグズしてたからその場で確認書をつくってハンコ捺して(お局様に)提出したよ。先方も納得してたから。まぁ向こうの主張はここ以外でもう描くなってことなんだと思うよ。悔しいかもしれないけど、他の店舗でも今までこうしてきたから理解してほしい』と言われて私は血の気が引いた。
私にその確認書の内容も教えず控えも渡すことなく契約するなんて、法的には何も効力ないかもしれないけど建物の中では別会社の従業員がつくったものでも大家の物なんて発想の人にそんなもの渡したら、退職後の私の活動にまで口を出されかねない。
この日、社会学部の教授が私の職場のグチャグチャを心配して副総長と他の教授、お局様の上司を含めた話し合いの場をつくってくれた。
そこで日頃の店の様子だとか教科書販売のことをお話ししたのだが、『にゃわら版のことも言っておきなよ』と促してくれたおかげでつくったものや実績だけ全部没収されそうなことを伝えたら、お局様の上司は『私はすでに著作権は著者にあるから削除するようにと指示を出しています。すぐに連絡して確認書も破棄させます』と約束してくれた。
やっと『著作権は私にありますし、もう描かないようにという確認書を“大家”が要求してるっておかしくないですか?』と話ができるマトモな人に会えた。
この場をつくってくれた先生には感謝しかない。
★★★
話し合いの翌日、『確認書は破棄させました。会社から連絡があると思います』とお局様の上司からメールが来た。
丸善キャンパスショップ事業部からは連絡は来なかった。本部にはどうでもいい話だし、余計なことをしやがってとしか思ってないだろう。
なにしろベテランスタッフたちが辞めた日に(もちろん私が辞めた日も)新店長すら挨拶に来なかったのだから。
あのあと、お局様は上司に呼ばれてなぜ勝手に確認書の提出を要求したのかという理由を聞かれたそうだ。
しどろもどろで納得できる理由は出て来なかったとのこと。
その面談のあと、お局様が『なんでひとりで会いに行かせたの?! 社員はついて行かなかったの! 大事になってますよ!』とウチのスタッフに言いに来たそうだ。
それもお局様の上司に報告した。ホウレンソウは大事。
★★★
私はすごく運がよかった。
会社は何もしてくれなかったが、たくさんの教授が力を貸してくれて無事にでんすけを取り返すことが出来た。
でももしいろんな学部の教授と仲良しじゃなかったらどうなっていたのだろう?
支店長の言っていた『今まで他店でもこうしてた』の“こうされた人たち”はどうなったのだろう?
他人の話でも悔しい。
いろいろやってる最中に『自分のせいで店に迷惑がかかると思わないの?』と同業者に言われたが、なぜ泣き寝入りしなきゃならないの?
やりかたが汚い場合は特に、闘った方がいい。いろんな人に相談した方がいい。
これから何かつくって活動する場合、友達同士でも簡単なものでいいから契約書はつくっておくことをオススメします。
私もまさか予想外の方向からこんなことになるとは思ってなかった。
この1年、店のこととにゃわら版の権利のことでストレスが溜まったらしく、白髪の毛束ができた。
12月には1ヶ月近く37.5度の熱が薬を飲んでも下がらなくて緊急の血液検査をした。
結果、数字だけ見るとこの上ないほどの健康で、ストレスという診断だった。
★★★
退職後、4/12にエプロンを返しに店に行った。
本来なら繁忙期で店も教科書会場もごった返しているはずなのに閑散としていて、明らかにやっつけ仕事の棚を見て悲しくなった。
教科書販売は発注漏れがたくさんあったらしい。
教授たちも何人か店の様子が変わったことに気付いたよ、と先生からメールが来た。
1年ぶりに来てくれた出版社の営業さんから私のスマホに『店に知ってる人がいないんですけど!』と電話もあった。
人が変わると店も変わる。
これからとってもいい店になる!と支店長も言っているのでゼロから頑張るのでしょう。
もう私は新人と同じ給料で他人をフォローしながら働くの疲れました。
★★★
私もこれからゆっくり就活する。
今回の店のゴタゴタは自分たちの価値を見つめ直すいいキッカケになったのかもしれないと最近は思う。
次だ次!
その前にでんすけと、出版社の依頼で本屋の店頭が楽しくなるような拡材をつくっている。
もちろん“にゃわら版”も。
これからもちょいちょい全国の本屋の棚にお邪魔することになりそうなので、でんすけを見かけたときは仲良くしてやってください。
追記
⚫︎みなさま、ご意見ありがとうございます。
不買運動の声もありますが、それで人件費削減にと切られるのはアルバイトです。
今回の件はそのアルバイトを大事にしなかった一部の人によって起きたこと。
会社にはもちろん真面目な社員の方もいらっしゃって、その人たちも苦労しています。
そのあたりは冷静に考えて頂きたいです。
どうぞ楽しいお買い物を。
⚫︎先生方からのお叱りは、その気持ちものすごくわかります。
常に直接意見を言える責任者本人がいないのです。
あとでお詫びのお手紙がありました。
大事にとってあります。
⚫︎いま、新しい環境で現場は苦労していると思います。
私たちに出来なかったことを、今いるスタッフの方たちにしてあげてほしいと切に願います。
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