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いま転職市場で本当に欲しがられる「3つの職種」とは
http://diamond.jp/articles/-/166894
2018.4.16 丸山貴宏:株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 ダイヤモンド・オンライン
最近、人手不足が世の中の大きな問題になるのと並行して、「10年後になくなる仕事」といった職業の淘汰に関するテーマがよく議論されています。目の前のビジネスの現場では人手不足が深刻になっている一方で、AIやIOTといった技術革新が引き起こす変化によって、現在はある職業が将来もあるとは限らない状況になっている、というわけです。
今は人手不足の世の中でありながら、多くの人が自らのキャリアの将来に不安を持っている。そんな複雑な状況下で、どんな方向にキャリアを発展させていけばよいのでしょうか。現状はあらゆる職種で求人が多い状態ですが、そのなかでもとくに引き合いの強い人たちがいます。ここから、将来もなくならない職業のヒントを探ってみましょう。
ネット系の企業以外からも引く手あまた!
「ウェブマーケティング経験者」の需要が拡大中
最近、企業から強いニーズがある職業としてまず思い浮かぶのは、「ウェブマーケティングの経験者(ウェブマーケッター)」です。これはネット系企業に留まらず、自社サイトを持ち、武器にしている企業から多くの引き合いがあります。
先日、ある外食チェーンの人事責任者と話をしたところ、現在は売り上げの約20%がウェブ通販によるものだそうです。「どんな人が購入するのですか?」と尋ねると、贈答用やプレゼント用が主体とのこと。自分で消費するのとは異なる動機のお客様に対し、ウェブで適切に商品をマーケティングしていく能力が求められているのです。
さらに、ウェブをビジネスに活用していれば、さまざまなデータが集まります。それらを分析し、有効活用していく「データサイエンティスト」の引き合いも高まっています。
こちらを求めているのもネット系企業に留まりません。当社のような一見、データサイエンティストを必要としないように見える人材紹介会社でも、よい人材がいればぜひ欲しいと考えます。
過去の候補者や企業の採用決定者、面談記録等のデータを分析していけば、どういう人がどんなプロセスを経て、最終的にどんな企業とマッチングされる可能性が高いかがわかり、打つべき手が見えてきます。こうした取り組みはすでに業界大手では実施していると思います。
データサイエンティストはまだ人数が少ないので、自社のエンジニアで大学時代に統計学をやっていたような経歴の人を自社のデータ分析部門に入れて、育成するような動きもあります。こうした様子はインターネットの黎明期とよく似ています。ネット系の人材が欲しくても市場にいませんから、近い世界から可能性のある人たちを連れてきて仕事を任せていたのです。
経営者が「コンサルタント」を
採用したがる2つの理由
もう一つ引き合いが強いのが「コンサルティングファームの出身者」、とくに「戦略コンサル出身者」です。全員とは言いませんが、優秀なコンサルタントは自分で情報を集めて分析し、仮説を立てて実行フェーズまで持っていくことができます。そうした「自走型の人材」を企業は強く求めています。
AIだ、IOTだといって、一瞬にして既存の事業がそれらに仕事を奪われてしまうかもしれない時代のなか、「自分たちは生き残っていけるだろうか」と将来への強い不安を抱いていたり、事業の再構築の必要性を痛感していたりする企業、経営者は少なくありません。
そんな状況下において、仮説を立てて時代の変化を予測し、先を見越して次の一手を打ちたいとも考えています。コンサル出身者人気の背景には、こうした経営者のニーズがあります。
また、コンサルタント人気の理由には「コミットメント力の高さ」もあります。コンサルタントは成果ありきで働き、生ぬるい事業会社の社員ではあり得ないレベルで業務にコミットします。その背景には彼ら彼女らの給与水準の高さがあります。一流ファームなら年俸3000万円以上の人が珍しくありませんし、若手でも給与水準が非常に高い。それは顧客へのチャージの高さをも意味しています。
「私みたいな新人にお客様は毎月150万円支払っています。毎月150万円分のアウトプットを自分はしているだろうかと常に考えますし、すごいプレッシャーです」
あるコンサルタントは、過去にそう話していました。そうやって培われた業務への姿勢も、経営者にとって魅力になっています。その給与水準の高さが一般的な事業会社がコンサル出身者を採用する際のネックにもなるわけですが、最近は事業会社でも以前よりは出すようになってきています。
あなたは「次の一手」を言える人か?
不透明な時代を生き抜ける人の共通点
一方、コンサルタント出身者の弱点としては、絵を描くのは得意でも実行フェーズはあまり経験していないことがあげられます。しかし、オーナー経営者は実行力が物凄くありますから、オーナー経営者と戦略コンサル出身者が二人三脚で動き出すと非常にパワフルです。
その好例は、東京都内タクシー最大手の「日本交通」でしょう。創業家の三代目でご自身もマッキンゼー出身である川鍋一朗会長は大きな負債を抱えた同社を再建した後、日本初のタクシー配車アプリの開発や、買収や業務提携による規模拡大を進めています。
同社は川鍋会長の周りをコンサルタント出身者が固めており、時代の変化に応じた戦略立案とその実行がうまく機能しています。多くの会社がやりたいのはこういうことです。予期せぬ変化が起こるかもしれない将来を見越し、どのようなシナリオを描いてどんな手を打つべきかを考え、着実に実行していく。それは危機と表裏一体のチャンスを見出していくということでもあります。
業務のレベル感は異なりますが、今回取り上げたウェブマーケッターやデータサイエンティスト、コンサルタントに共通しているのは、不透明な時代のなかで取るべき「次の一手」を言える人だとまとめられるでしょう。
この傾向は長期間続くと考えられ、その視点からご自身のキャリアを点検してみるといいと思います。
(株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)
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