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お金の使い方の断捨離で 理想の家が手に入った!
http://diamond.jp/articles/-/161754
2018.3.16 やました ひでこ ダイヤモンド・オンライン
新しい片づけ術として一世を風靡した「断捨離(だんしゃり)」ですが、「モノが片づいてスッキリした!」は「断捨離」の入口にすぎません。家の中の不要・不適・不快なガラクタを捨てるということは、お気に入りのモノだけを残すことであり、その繰り返しによって、マイナスの思考や感情、他者から押しつけられた観念(価値観)も手放すことができます。お金、健康、夫婦、親子、時間、結婚、離婚、家事、終活……の悩みも消えていきます。その結果、身も心も軽くなり、本当に大切なものが手に入るようになり、人生が大きく変わっていくのです。こうした断捨離の究極の目的を伝えるために、断捨離の提唱者である著者が集大成としてまとめた新刊『人生を変える断捨離』の中から、ポイントとなる項目を12回にわたり抜粋してご紹介していきます。
断捨離は成功の3原則でもある
やました ひでこ
クラター・コンサルタント。一般財団法人「断捨離®」代表。
早稲田大学文学部卒。学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常生活の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。断捨離は、思考の新陳代謝を促す発想の転換法でもある。「断捨離」の実践的メソッドは、現在、日本のみならず海外でも、年齢、性別、職業を問わず圧倒的な支持を得ている。初著作『新・片づけ術 断捨離』(マガジンハウス)を刊行以来、著作・監修を含めた多数の「断捨離」関連書籍がアジア、ヨーロッパ諸国でも刊行され、累計400万部のミリオンセラーになる。現在、書籍の出版はもとより、Web・新聞・雑誌・TV・ラジオ等さまざまなメディアを通して精力的な発信活動を展開している。
「成功」をテーマにしたビジネス書や自己啓発書を読んでいくうちに、気づいたことがあります。
それは、どの本も、次の3つの大原則を、さまざまな言葉を尽くして綴っているだけなのではないか、と。
・今に生きる
・結局は自分
・与える
「与える」は、断捨離の「捨」に相当します。
「捨てる」には「施す」という意味があり、抽象化すると「出す」に行き着きます。
成功するには、何事も貪欲に「取り入れる」のかと思いきや、その逆。
どんどんと手放し、周囲に与えていくことで大きな循環が起こるのです。
「今に生きる」は「時間軸は今」、「結局は自分」は「重要軸は自分」の考え方に相当します。
モノの取捨選択における2つの目安と、人生を切り拓くための心がけとが共通するのは、ただの偶然ではないでしょう。
私たちは日々、何らかの選択・決断をし、モノを取り入れています。
それは、見方を変えれば、選択・決断をするための「時間」と「手間」、さらにはモノに対する「思い」も取り入れていると理解できます。
つまり、モノとは「時間」「手間」「思い」の象徴としてそこにあると言ってもいいかもしれません。
ですから、断捨離によって、“お気に入り”のモノに絞り込むということは、「過ごす時間、かける手間の質を向上させる」ことになります。
自分にも他者にも「素直」になれる
また、「今」の「自分」と生きた関係性のモノに絞り込むことは、「ココロと物理世界のすり合わせ」とも表現できます。
それは一体どういうことか考察してみます。
モノは、「カタチある動かない存在=物体」としてそこに留まります。
しかし私たちのココロは、「いつか、そのうち」「あの頃はよかった」などと、未来へ、過去へとせわしなく行き来しています。
そこにカタチはありませんが、そうした思いの証拠として、手に入れたモノの集積が目の前にあるのです。
いつか無くなったら困る不安の象徴である過剰なストック品や、かつての輝かしい栄光グッズなどです。
しかも、それらの“証拠品”を目にすることが日常化すれば、私たちは余計に「今」を見失うことになります。
目の前に物理的にあり続けて、私たちの意識・無意識に作用し、「今」を生きていいはずの私たちをますます阻害するのです。
だからこそ、「今」の「自分」と生きた関係性のモノに絞り込むことで、私たちが「今を生きる」ことを応援する環境が整い、成功の3原則にも近づいていくのです。
とはいえ、人によって成功の価値観は違います。お金持ちになることが成功なのか、有名になることが成功なのか。
何をもって“成功”とするかは人それぞれ。
しかし、どの成功者にも共通するのは「人間関係という財産」を得ている、ということではないでしょうか。
私自身、「断捨離のおかげで、人間関係という大きな財産を積み上げている」という実感があります。
また、最大の内面的な変化は、自分に対しても他者に対しても「素直」でいられるようになったことです。
これは口で言うのは簡単ですが、とても難しいこと。
それはまさに、住まいにはびこる「不要・不適・不快」なモノを取り除き、「要・適・快」なモノに絞り込んだ状態です。
結果的に「家中、どこを見せても、また見られても大丈夫」な自分でいることは、想像以上に自信に繋がることでした。
自宅を訪れる方からは、よく、「本当にどこを開けてもキレイなんですね!」と驚かれます。
自分としては、断捨離を伝える立場として、ごく当たり前のことをしている、という意識ですが、これはなかなか普通ではあり得ないことなのでしょう。
けれど何より、私にとって断捨離は、面倒な片づけという家事労働ではなく、「快」を伴った住まいのメンテナンスであり、人生をごきげんに生きていくためのケアツールなのですから、ごく自然なことでもあるのです。
内的世界と外的世界がリンクする
こうして自分の思考・感覚・感性に素直になれると、他者に対しても裏表なく自己開示できるようになっていきます。
つまり、自分を自然に出せるようになる。
すると、相手も私に対して警戒心を抱かなくなります。
そうしていくうちに、「いい出逢い」が加速度的に増えてきました。
では、「いい出逢い」とはどういうものでしょうか?
それは、仏教の言葉、「啐啄同時(そったくどうじ)」を思わせるものです。
鶏の雛が卵から産まれ出ようとする時、雛が中から殻をつついて音をたてることを「啐」と言い、この時に親鳥がすかさず外から殻をつついて破ることを「啄」と言います。
この「啐」と「啄」が同時であってはじめて、殻が破れて雛が産まれるのです。
これになぞらえて「啐啄」とは、今まさに悟りを得ようとしている弟子に、師匠がすかさず教えを与えて、悟りの境地に導くことを意味します。
私が雛だとしたら、これまでの数々の出会いは親鳥のようです。
私が殻を破って出たいと思っている時に、絶妙なタイミングで外側からの応援が現れる、というような。
つまり、モノの断捨離を通じて「今に生きる」「結局は自分」「与える」という3要素を実践していくうちに、自分の内側で起きている変化と外側での出会いが、不思議とリンクすることがどんどんと増えていったのです。
「啐啄同時」を重要視する整体の世界では、これを「機・度・間」とも言います。
・機…機会、タイミング
・度…度合い、力加減
・間…間合い、リズム感
優れた整体師は、相手のカラダが欲する「機・度・間」を的確に捉えます。
私の人生においても、断捨離を通じて「機・度・間」がどんどん的確さを増しています。
内的世界と外的世界の歯車がピタッと噛み合ってくるような感覚です。
私にも「啐啄同時」が起こった
本当に数え切れないほど、そうしたありがたい偶然がありましたが、中でも印象的だったのは、数年前、ある研修旅行で起きた出来事。
海外での研修だったため飛行機での移動だったのですが、たまたま偶然が重なって、本来予約していた座席ではなく、ファーストクラスに搭乗することになりました。
当時、ファーストクラスに乗ること自体が初めての経験。
しかも驚いたことに、隣の席には、長年尊敬し、憧れを抱き続けてきた、ある実業家の方が座っていたのです。
断捨離を思考のツールとして磨き上げていく中で、幾度となくその方を囲んだ勉強会や講演会にも参加してきましたが、直接、1対1でお話ししたのはその時が初めてでした。
会話自体は何気ないものでしたが、非常に感慨深い時間を過ごしました。
この偶然の出会いそのものが「今までやってきたことは間違ってなかったんだ」と背中を押してくれるような励ましに感じたことを、今でもハッキリ覚えています。
1人黙々とモノの断捨離をしていく中で、私と同じように「啐啄同時」を彷彿させる思いがけないことが起こり、人生が劇的に変わったと言われる方は少なくありません。
そんな方の実例を紹介します。
断捨離したら念願のマイホームが手に入った
もともと主婦雑誌が大好きで、片っ端から読みあさっていた知華さん(仮名)。
主婦になってからは、節約に没頭します。全てはマイホームを買うため。
「今日は3割引だからまとめて買っておこう」「ポイントが多くつくからなるべく雨の日に買い物に行こう」……と、時間と労力をかけ、「すぐには必要ないけれど、いつか必要になるもの」を安く買い溜めする日々。
なぜなら、それが“デキる主婦”の姿だと思い込んでいたから。
そんな知華さんが、断捨離に出会って最も衝撃を受けたのが、自分がこれまで頑張ってきたと思い込んでいた、お金の使い方に関すること。
断捨離では、「気に入った商品を売っている方には、むしろたくさん支払うくらいの心意気で」という発想をします。
例えば、ポイントを貯めてわずかな粗品をもらうくらいなら、むしろささやかでもお店に還元しよう、という姿勢です。
知華さんは、数十円の割引にこだわるのではなく、今の自分に必要かどうかが肝心だと気づきました。
そこで、ポイントカードを全て破棄して、「欲しいのはポイントではなく、商品だ」と買い物の軸をはっきりさせたのです。
また、「食費を削るより、おいしい野菜を丹誠込めて作っている生産者の方に気持ちよくお金を払おう」と考え方を変えました。
そうすることで食文化の素晴らしさに気づき、徐々に穀物菜食になり、食費も大幅ダウン。
油を使う料理が減ったことで食器も水洗いで済むようになり、洗剤代も節約できました。
これをきっかけに、日々生活するのに、それほどたくさんのモノは必要ないと実感。
ワードローブ、チェスト、カウンター、鏡2点、洋服30着を一気に処分し、段ボール3箱分の高価な海外のインテリア本を図書館に寄付しました。
その上で、手許に残したインテリアの本や雑誌から、キッチン、バス、トイレの好きな写真を切り抜きながら理想の家のイメージをノートにまとめていた矢先、夫から「物件を見に行こう」と言われたのです。
そして、1ヵ月後には、何気なく手帳に書き留めていた条件をほぼクリアする物件を購入することができ、イメージノートに近いデザインのリフォームもできました、と全く夢のような話。
「光と風を感じられる家」―が知華さんの理想の家でした。
そして今、山が見える! 夕陽が見える! 潮風を感じる!
毎日が気持ちよくて、お日様のいい匂いのする衣服や寝具に触れるたび、幸せを実感しているそうです。
知華さんが断捨離で手に入れたのは、念願のマイホームだったのです。
『人生を変える断捨離』
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