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「大塚家具」の株価ただ今、暴落中! 株主総会を前に「久美子社長」が大ピンチ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180316-00539441-shincho-bus_all
デイリー新潮 3/16(金) 6:31配信
大塚家具の大塚久美子社長
大塚家具が正念場を迎えている。現在(3月15日現在)の株価614円は、経営権を巡って、前会長の大塚勝久氏(74)と娘の久美子・現社長(50)との父娘の骨肉の争い以来の、最安値だ。
同社はいま、3月26日の株主総会が迫っている――。
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「前会長の勝久氏が社長の頃にも、この程度の株価がなかったわけではない。けれど、久美子氏が社長に再就任してから、ここまで下がったことはありません」(経済部記者)
久美子社長が、大塚家具創業者で父の勝久氏を追い出す形となったのは2015年3月27日に行われた株主総会。この日、同社の株価は高値で1750円をつけた。業界紙記者が言う。
「あれからわずか3年で、1株1000円以上、下落したことになるわけです。昨年2月あたりは、まだ1000円ぐらいでした。この時の業績予想では、売上が530億円で純利益が3億円。それが8月になると、売上が428億円で純利益が63億円の赤字と修正され、さらに今年2月には、売上が410億円で赤字が過去最高の72億円にまで膨らんだ。下落しないほうがおかしいですよ」(同・記者)
にもかかわらず、久美子社長は1株当たりの配当40円を宣言している。
「とんでもない高配当ということになります。現在、大塚家具には現金残高が18億600万円しかない中で、配当のために7億円以上を使うというわけです。しかし、株主にとっては、いくら高配当であっても、それをはるかに超える下落幅ですからね。株主総会は荒れるでしょう」
多大なる功績を主張
しかし、大塚家具は昨年も45億円の赤字で2年連続となる。昨年は荒れなかったのか。
「個人株主のお爺ちゃんたちは、小難しい経営の話には興味はなく、大事なのは目先の株価。昨年3月24日の株主総会時の株価は終値965円と、これほどの下落ではなかった。それゆえ、大して荒れることはなかったのです。V字回復で黒字の業績予想もしていたわけですからね。まだ久美子社長を応援する声もあったほどです」(同・記者)
だが、今年はそうもいきそうにない。なにせ72億円もの大赤字である。さすがに経営責任を問われることは間違いないという。
「でもね、来期はまたV字回復を宣言していますし、3月の株主総会招集の通知には取締役再任を求める理由として、久美子社長はこれまでの功績を堂々と謳っています」(同・記者)
通知にはこうある。
《当社代表取締役社長就任以後、一貫して当社のガバナンス体制の構築を通じた健全な企業文化の醸成に尽力しております。(中略)家具販売事業に関する深い知識・経験を有するとともに、広く当社グループの従業員、及びお客さまや取引先との間において信頼関係を構築しており、機関投資家からも信頼を得ております。上記の理由により、選任をお願いするものであります。》
「そりゃあね、総会に出る身ですから、悪いことは書きませんよ。毎年、似たようなものですしね。しかし今、これほど酷い経営状況にありながら、よくもこんな文章を出せたものです。家具販売事業に関する知識がなかったからこそのビジネスモデルの誤りを、認めようとしていません。父の勝久氏が築いた高級家具路線を否定し、全店リニューアルした16年2月から、業績は落ち込みっぱなしなのですから。従業員は250人以上逃げ出しており、客は減り続けているからこその大赤字なのです。“機関投資家から信頼を得ていると、私は思っています”くらいの表現ならわからなくもないですが、もはや虚偽に近い文章です」
まるで喪服姿のかぐや姫
これで過半数の株主から再任してもらえるのだろうか。
「大塚家の資産管理会社の『ききょう企画』を含め、久美子社長には基礎票が20%程度はありますから、よほどのことがない限り再任されるでしょう。それこそ信頼されているという機関投資家が、どういう動きに出るか次第でしょう。余談ですが、ちょっと気になるのが、この総会招集の通知に出ている久美子社長の写真。文章は、毎年、似たようなものですが、写真は毎年、撮り直しているようなんです。その服装が、だんだん暗い色になってきていて、今年はまるで喪服みたいに見えます」
上半身のみの久美子社長の写真である。
16年は、白いジャケットに黒の襟なしシャツをお召しで、そこに真珠のネックレス。
17年は、黒のジャケットに、白の襟なしシャツ。そして真珠のネックレス。
今期は、黒に近い濃紺のジャケットに、黒っぽい濃紺の襟なしシャツ、そして真珠のネックレスと、たしかに喪服のよう。こころなしか、表情も諦めたかのような微妙な笑顔。
“かぐや姫”は、いつまで社長の座にとどまれるのだろうか。
週刊新潮WEB取材班
2018年3月16日 掲載
新潮社
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