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アナリストの円高予想、投機筋は耳貸さず
http://diamond.jp/articles/-/161770
2018.2.28 ロイター
2月28日、アナリストの間では円高を予想する声が増えているが、投機筋はまだ耳を傾けていないようだ。BNPパリバは「円の年」を予想。モルガン・スタンレーも「円昇る国」と表現。シティは最新リポートで「今後も『ドルを売れ』と叫んでいく」とドルに弱気の姿勢を示した。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)
[シドニー 28日 ロイター] - アナリストの間では円高を予想する声が増えているが、投機筋はまだ耳を傾けていないようだ。BNPパリバは「円の年」を予想。モルガン・スタンレーも「円昇る国」と表現。シティは最新リポートで「今後も『ドルを売れ』と叫んでいく」とドルに弱気の姿勢を示した。
円高予想の背景には、米国の赤字拡大と金融市場のボラティリティー上昇で安全通貨とされる円の魅力が高まるとの見方がある。
日本経済は改善傾向にあり、経常収支も大幅な黒字。日銀が金融政策を通じて円高を阻止するのは難しいのではないかとの思惑も浮上している。
BNPパリバ・アセット・マネジメントの為替担当デュプティーヘッド、Momtchil Pojarliev氏は「円は簡単にG10通貨で上昇率トップになれる」と指摘。
「日銀は当面ハト派姿勢を維持するだろうが、これは次の政策変更ではタカ派にしかなれないことを意味する。また、円は世界的にも最も割安な通貨の1つだ。第3に、金融市場では再び先行き不透明感が強まっており、これが円買い材料になる」と述べた。
■投機筋の円先物ポジション
ただ、投機筋はこうしたアナリストの声に耳を傾けていないようだ。円相場は、昨年後半の1ドル=114.5円から今年2月には105.5円まで値上がりしているが、投機筋の円先物ポジションは大幅な売り越しとなっている。
円のショートポジションは、過去1年の平均を依然として40%前後上回っており、昨年半ばの水準付近にある。
アナリストの予想が正しければ、大規模な円の買い戻しが起き、1ドル=100円を超えて円高が進行する可能性もある。
こうした円の買い戻しは、2016年初めに起きている。この時は、円のポジションが一気にショートからロングに傾き、1ドル=120.00円から一時99.00まで円高が進んだ。
アナリストの間で円の先高観が強まっているにもかかわらず、現在の円のショートポジションは、2016年の水準を大幅に上回っている。
モルガン・スタンレーのアナリスト、Hans Redekar氏は「こうした不協和音はいずれ解消されるだろう」と予想。米国の双子の赤字を背景にいずれドル売りが膨らむとの見方を示した。
同氏は「1960年代半ばにも、似たような状況に陥っている。米国は当時、労働市場の引き締まり、活発な民間投資、対外不均衡の拡大にもかかわらず積極財政を追求した。その結果が、ブレトン・ウッズ体制の崩壊だ。現在は固定相場制ではないため、ドル安の進行につながる」との見方を示した。
■日銀の金融政策
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のアナリストなど、多くのアナリストは、数ヵ月後の円相場を1ドル=100─105円前後と予想している。
日銀の黒田東彦総裁は、金融緩和を継続する姿勢を示しているが、日銀が新たな政策を導入するたびに、為替市場への影響力は低下している。
たとえば、2012年末に安部政権が誕生すると、大胆な金融緩和への期待から円は8ヵ月連続で下落した。
2014年には日銀が追加金融緩和を発表。これを受け再び円安が進行し、2015年半ばには12年半ぶりの円安水準を記録した。
だが、日銀が2016年9月にイールドカーブ・コントロール(YCC)政策を導入した際には、大幅な円安の進行は見られなかった。
今月は、黒田総裁の続投と新副総裁2人の人事案が提示されたが、追加緩和の導入を疑問視する見方は根強く、事実上、市場の反応は限定的だった。
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