http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/669.html
Tweet |
久しぶりに映画「コヤニスカッツィ」(ゴッドフリー・レジオ監督 1982年作品)を観た。
Koyaanisqatsi Official Trailer #1 - Ted Koppel Movie (1982) HD
(YouTube Movieclips Classic Trailers)
https://www.youtube.com/watch?v=tDW-1JIa2gI
この作品は映画ファン以外の人にはあまり知られていないだろう。
長らくカルト作品として評価されていたが、これは現代人必見の映画である。
「コヤニスカッツィ」とはアメリカの先住民族ホピ族の言葉で、次のような意味だという。
1.常軌を逸した生活 (crazy life)
2.混乱した社会 (life in turmoil)
3.バランスを失った社会 (life out of balance)
4.崩壊する社会 (life disintegrating)
5.別の生き方を要する状態 (a state of life that calls for another way of living)
セリフもナレーションもない映像と音楽だけの作品だが、少しもあきることなく全編見られる。
音楽を担当したフィリップ・グラスはこの作品で一躍有名になった。
予言に満ちている黙示録的な作品であり、2001年WTCテロを彷彿とさせるビル解体シーンもある。
2013年に三菱製蒸気発生器の欠陥が元で閉鎖された米加州サン・オノフレ原発も登場する。
原発のすぐそばの海岸で何も知らず海水浴をする人々に慄然とする。
この作品を製作中の1979年にスリーマイル島原発事故が起きており、さらに大きな事故を
予告していたとも思える。
事実、数年後にチェルノブイリ原発、そして福島第一原発の破局的な事故が起きた。
ラストシーンは衝撃的である。
火を吹きながら落下する部品が、ボロボロになった福島第一原発と重なって見える。
われわれの文明の行く末を暗示しているようで、なんとも名状し難い感情に襲われる。
あのS・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」もそうだが、20世紀を代表する映像芸術作品が、
共通して科学技術に対する強い批判と警告を行なっていることは非常に興味深い。
科学技術も使い方を一つ間違えば恐ろしく悲惨な結果となることを、これらのクリエーターたちは
早々に見抜いていたのだろう。
いま日本のおかれている状況は、まさしくコヤニスカッツィそのものである。
ポピ族の予言は
「世界は今物質への強欲のためにバランスを失っており、このままでは世界は終わる」
というものだが、正しい道を選べば発展の道が残されているという。
果たしてわれわれはコヤニスカッツィ状態から脱することはできるのか。
もう手遅れかもしれない。
(関連情報)
「コヤニスカッツィ」 (ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A4%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%84%E3%82%A3
「ホピ族」 (ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%94%E6%97%8F
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素50掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素50掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。