http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/658.html
Tweet |
NPO法人科学映像館が、福島第一原発建設のドキュメンタリー映画「黎明」を
ネットで公開しています。
非常に貴重で興味深い内容ですのでぜひご覧下さい。
(YouTubeと科学映像館への2つのリンクを載せておきます)
福島第一原発は当時の東電副社長・木川田一隆が、友人の木村守江・衆議院議員
(のちに福島県知事)に大熊町、双葉町の地域振興を頼まれ、建設地を決めました[1]。
この映画では福島第一は徹底的に地質などの調査をした上で建設されたように
描かれていますが、調査はあくまでも後追いでした。
もちろん近くを双葉断層が走っていることは当時は知られていなかったし、
その存在を知っていたところで御用地質学者が「問題なし。安全」と判定したことでしょう。
信じられないことですが、地震・津波が多発するにもかかわらず、日本では科学を無視し、
政治・経済最優先で原発建設地を決めてきたのです。
その結果、1日400トンも地下水が流れ込むような土地に原発を建設してしまい、
事故を起こして汚染水の処理に困り果てているわけです。
当時はパソコンはもちろん携帯用電卓すらない時代でした。
コンピュータで簡単に部品を設計したり構造・強度解析をすることは夢の夢、
空想科学小説の中だけでの話でした。
そういう時代に設計された原発を、寿命をとっくに過ぎているのにもかかわらず
いまだに無理矢理稼働させているわけです。
大事故が起きないほうが不思議です。
他にも何本か貴重な映像がありますので、あわせてぜひご覧下さい。
いかに国民が「放射能安全教」に洗脳されていったか、よくわかるでしょう。
「黎明 -福島原子力発電所建設記録」 日映科学映画製作所1967年製作
https://www.youtube.com/watch?v=Ayh_PveSU6g
http://www.kagakueizo.org/movie/industrial/350/
「
製作:日映科学映画製作所 企画:東京電力 1967年 カラー 26分
東京電力では、福島県双葉郡双葉町および大熊町にまたがる敷地に原子力発電所を建設することとし、1号炉について昭和41年12月に設置許可を得た。
原子炉にはBWR(沸騰水型原子炉)が採用され、変更後の熱出力は138万キロワット(変更前122万キロワット)、電気出力は46万キロワット(変更前40万キロワット)である。燃料装荷は同45年6月、運転開始は同年10月と記載されている。
本作品は、発電所建設が認可されてから建設までの2年半における調査の記録である。建設予定地の地質や地層、燐接する海など、あらゆる調査の模様が記録されている。
」
「黎明-二部 建設編-」 日映科学映画製作所1971年製作
https://www.youtube.com/watch?v=sWnMsOPYv60
http://www.kagakueizo.org/movie/industrial/4319/
「
製作:日映科学映画製作所 企画:東京電力 1971年 カラー 29分56秒
第一部調査編を制作した1960年から4年後、この第二部建設編は一号機46万キロワットが完成した1971年に制作された。
その冒頭には「太平洋に臨みの断崖が切り立つ福島県の東海岸。この広い台地に輝かしい夜明けが訪れました。東京電力福島第一原子力発電所の建設です。」とある。
安全に対する細やかな配慮や地元との協力体制、そして原子炉内部や原子炉立屋の建設も順を追って記録している。そして、さらに燃料の装填から稼動に至るまでを丁寧な解説とともに映像化している。
福島第一原子力発電所の建設から発電開始に至る貴重な映像資料でもある。しかしこの作品は放映中の映画を再度カメラで録画したものしか残っておらず、最悪の映像画質となっている。残念なこと。
」
「目でみる福島第一原子力発電所」 日映科学映画製作所1991年製作
https://www.youtube.com/watch?v=aIPVWO1_mSE
http://www.kagakueizo.org/movie/industrial/4275/
「
製作:日映科学映画製作所 企画:東京電力 1991年 カラー 23分55秒
「福島の原子力」が製作された1977年から14年後の1991年に、東京電力広報室の企画で製作された。福島第一原子力発電所現地に訪れた人々を対象に作られた映画である。
原子力発電の仕組みはアニメーションで解説されており、そのあとに続く建設についての解説は、「黎明第二部」でも使われた映像をもとに構成されている。
さらに進めて発電所に勤務する人たちの仕事にも触れ、安全を担う作業員の訓練センターについても、詳しい映像を混じえて解説している。
この映画の配信は必ずしも好ましくない。しかしこの内容は国策として行われてきたことであり、目を背けるべきでない。負の遺産を保管することも科学映像館の責務であると判断し、配信する。
」
「福島の原子力」 日映科学映画製作所製作
https://www.youtube.com/watch?v=fe-ONozhpSA
http://www.kagakueizo.org/movie/industrial/365/
「
製作:日映科学映画製作所 企画:東京電力 1977年 カラー 27分
1966年12月から建設が開始された東京電力の原子力発電所。
原子力発電の仕組みや建設工程を詳細に記録した劇場上映用映画。
この時代に映画館でさかんに上映されていたことが伺える。
この作品は、埼玉文化振興基金助成金によりデジタル化、
配信しています。
」
「原子力発電の夜明け」 東京シネマ1966年製作
https://www.youtube.com/watch?v=ryPVHqrqRG4
http://www.kagakueizo.org/movie/industrial/87/
「
製作:東京シネマ 企画:第一原子力産業グループ 1966年 イーストマンカラー 40分
わが国初の原子力発電所−東海村の日本原子力発電第一号炉の5カ年にわたる建設の記録です。人類は、野生の火を制御して第1のエネルギーを握って以来、次々に新しいエネルギーを求めて進歩し、ついには原子力を破壊ではなく、建設のエネルギーとして手に入れました。
この原子力発電所建設の過程を詳細に追い、その中で原子力による発電の原埋と核エネルギーの制御の核心を解説し、原子力発電所の全容をわかりやすく説くことに努めています。
」
「放射線と放射能」 1973 日映科学映画製作所
https://www.youtube.com/watch?v=Q60ZwQTlD6g
http://www.kagakueizo.org/movie/education/4898/
「
製作:日映科学映画製作所 企画:日本原子力研究所 1973年 カラー 11分13秒
放射線と放射能を正しく理解し、如何に活用されているかを映像化した作品である。
目に見えない放射線も「ウィルソンの霧箱」を使えば、飛跡が飛行雲となって現れる。
放射能は、放射線物質が放射線を出す能力のこと。一方、放射線物質から出てくる放射線には、α線、β線、γ線があって、それぞれ質量とエネルギーの差異があるので、物質を浸透する力が違う。
こうした放射線には共通して、蛍光作用・写真作用・電離作用があるが、その中のひとつである写真作用の実験をいくつか紹介している。
」
(関連情報)
[1] 「地質調査は全くせず、政治家の"ご都合"で原発建設地が決まる大地震国ニッポン」
(拙稿 2014/9/8)
http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/246.html
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素50掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素50掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。