http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/631.html
Tweet |
福島・あんぽ柿・出荷始まる、食べて大丈夫?
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2733.html
2018/12/06(木) 19:46:27 めげ猫「タマ」の日記
福島のあんぽ柿の出荷が始まりました(1)。(=^・^=)なりに調べると
・産地の福島盆地はは汚染され、放射能が舞い散っている。
・今年も検査で基準超が見つかっている。
・全数検査で「安全」とされているが、精度を担保するデータがなく、全数検査と精密検査の結果が合わない。
・産地では葬式が増えているが、産地でない相馬・南相馬市では葬式が増えていない。
等の特徴があります。
福島はくだもの王国を主張しています(2)。ただし、福島県全域で果樹栽培が盛んな訳ではなく、概ね北部の福島盆地と呼ばれる狭い範囲に集中しています(3)。以下に示します。
事故から7年9ヶ月経て、汚染されている福島盆地
※1(4)のデータを(5)に示す手法で12月1日に換算
※2 避難地域は(6)による。
※3 福島盆地の範囲は(7)による。
図―1 福島盆地
事故から7年9ヶ月が経過しましたが、図に示す様に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(8)地域が広がっています。事故から8シーズン、福島の果樹は汚染された地で栽培されています。
福島の果樹は6月のサクランボに始まり、モモ、ナシ、リンゴと続きます(3)。最後を飾るのがあんぽ柿で、年末から年始がシーズンです(9)。
あんぽ柿は干し柿の一種で、皮をむいた柿を乾して作ります(9)。
吊るして乾される福島のあんぽ柿
※(9)を引用
図―2 吊るして乾されるあんぽ柿
以下に福島盆地のセシウム放火量をしめします。
放射能が舞い散る福島盆地
※1 セシウム降下量(2016年11月から1年間)は(10)に示す元データおよび手法で計算
※2 ピーチラインフルーツラインは(11)による。
※3 福島盆地は(10)による。
図―3 福島盆地のセシウム降下量
図に示す様に放射能が舞い散っています。あんぽ柿は放射能が舞い散る場所で吊るされ、乾燥します。放射能汚染が心配です。以下に福島盆地のあんぽ柿の精密検査結果を示します。
基準超が見つかり続ける福島盆地のあんぽ柿
※12012〜15,17年は(12)、16年は(14)、18年は(15)による。
※2基準値は(16)による。
図―4 福島盆地産あんぽ柿の検査結果
図に示すように、毎年のように基準超が見つかっています。このため、事故後しばらくは出荷が自粛されていましたが、2013年12月より出荷が再開されました(17)。全数検査をして、「安全」が確認された物だけを出荷すると行政や農協は主張しています(17)(19)。全数検査なので、簡易検査にならざるを得ず(18)、しかも専用装置での検査です(19)。検査装置は事故後に導入されたものですから(17)、機能しているかの確認データが必要です。もっとも妥当なのは、簡易検査で「安全」とされたものを、抜き取りで事故前からある「精密検査」を実施し基準値超えの有無を確認するこおだと思います。あんぽ柿を扱った福島の農協のHP(18)や、福島県の担当課のHP(20)を見たのですがそのようなデータはありません。出荷再開から5年に渡り(=^・^=)はあんぽ柿の簡易検査の妥当性を示すデータを探しているですが、見たことがありません。
あんぽ柿の全数検査結果を福島の農協は概略を公開しています(21)。精密検査結果と比べると
精密検査 検査 24件中50(Bq/kg)超が3件(全体の12.5%)(15)
全数検査 検査129,241件中50(Bq/kg)超が2件(全体の0.002%)(22)
で、全数検査と精密検査で全く合わない。このような事が偶然の起こる確率を計算したら「0」でした。精密検査と全く合わない全数検査は、かなり怪しい検査と言わざるを得ません。なお1キログラム当たり50ベクレルを「50(Bq/kg)」と標記しました。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 検査が一致している確率の計算結果
有意検定表(検査)
※1 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(23)による。
※2 各欄の計算式は以下の通り
B(実測値)=@(実測値)+A(実測値)
E(実測値)=C(実測値)+D(実測値)
F(実測値)=@(実測値)+C(実測値)
G(実測値)=A(実測値)+D(実測値)
H(実測値)=B(実測値)+E(実測値)
I(実測値)=F(実測値)÷H(実測値)
J(実測値)=G(実測値)÷H(実測値)
@(期待値)=B(実測値)×I(実測値)
A(期待値)=B(実測値)×J(実測値)
C(期待値)=E(実測値)×I(実測値)
D(期待値)=E(実測値)×J(実測値)
あんぽ柿の全数検査はかなり怪しげな検査と言わざるを得ません。これでは産地の皆さんの健康が心配です。図−1に示す様に、福島盆地は福島市、伊達市、桑折町、国見町に広がっています。以下に各年1〜10月中のこの2市2町の合計の葬式数を示します。
事故後に増えた福島盆地の葬式
※1(24)を各年1から10月の10ヶ月間で集計
※2 震災犠牲者は(25)により、行方不明を含み、関連死を含まず
図―5 福島盆地が広がる2市2町の葬式の推移
図に示す通り事故後に葬式が増えています。福島盆地が広がる2市2町の葬式(死者数)は
事故前年(2010年1月から10月)3,220人
今年(2018年1月から10月) 3,716人
で15.4%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら4億分の1でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(23)による
有意差検定表(葬式)
福島県にあるひらた中央病院は、福島産米や野菜について避けるか否かのアンケート結果を発表しています。以下に示します。
表―3 福島産を許容すかのアンケート結果
※ (14)を集計
郡山・三春で許容される福島産米
図に示す様に相馬・南相馬市では715人中4分3を超える530人が福島産野菜を避けています。同じように福島産果物も避けているはずです。相馬・南相馬市の葬式(死者数)は、福島県の発表(24)を集計すると
事故前年(2010年1月から10月)1,076人
今年(2018年1月から10月) 1,096人
で、殆ど変化がありません。
福島産あんぽ柿の出荷が始まりました(1)。その特徴をまとめると
・産地の福島盆地はは汚染され、放射能が舞い散っている。
・今年も検査で基準超が見つかっている。
・全数検査で「安全」とされているが、精度を担保するデータがなく、全数検査と精密検査の結果が合わない。
・産地では葬式が増えているが、産地でない相馬・南相馬市では葬式が増えていない。
になります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
普天間や辺野古をめぐり沖縄と安倍出戻り総理の対決が続いています(26)(27)。このやり取りを見ていると、安倍出戻り総理は政治目的実現の為には国民はリスクを負うのは当然と考えているように思えます。彼は普天間について「危険性の除去」との行っており(28)、普天間の危険性を認めています。それでも、即効性のある対策を打っていませんし、模索する様子もありません。彼は普天間基地がある宜野湾市(29)の当面の危険はどうでもいいようです。同じく、政策目的実現の為に、怪しげな福島産を平然と流通させることもあり得ます。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島盆地では特産の「あんぽ柿」の出荷がはじまりました(1)。ここの「柿」は上品な甘さとしっとりした味わいだそうです(30)。福島県は福島産柿は「安全」だと主張しています(31)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産柿はありません。
他県産はあっても福島県産柿が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
※(32)を引用
図―6 福島産柿が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県相馬市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2733.html
(1)あんぽ柿も暖かさや湿気に対策|NHK 福島県のニュース
(2)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(3)くだものづくりがさかんな福島盆地
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)福島盆地 - Wikipedia
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)あんぽ柿 - Wikipedia
(10)めげ猫「タマ」の日記 放射能が舞い散る福島(2017)
(11)くだもの狩り情報
(12)報道発表資料 |厚生労働省
(13)加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ
(14)(13)中の●平成28年産の「カキ」を原料とするあんぽ柿及び干し柿等の乾燥果実の加工自粛要請について(平成28年9月21日)
(15)(13)中の●平成30年産の「カキ」を原料とするあんぽ柿及び干し柿等の乾燥果実の加工自粛要請について(平成30年10月3日) [PDFファイル/171KB]pdfアイコン
(16)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(17)伊達地方の特産「あんぽ柿」3年ぶりの出荷再開へ - 福島県伊達市ホームページ
(18)あんぽ柿について | ふくしまの果物 | JA全農福島
(19)(18)中のあんぽ柿専用非破壊検査機器
(20)あんぽ柿・干し柿等の「カキ」を原料とする乾燥果実の加工自粛とあんぽ柿の出荷再開の取組について - 福島県ホームページ
(21)あんぽ柿検査情報 | 冬 | JA全農福島
(22)(21)平成30年11月23日現在pdf[325KB]
(23)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(24)福島県の推計人口(平成30年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(25)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(26)基地問題の記事一覧 | 沖縄タイムス+プラス
(27)普天間飛行場移設問題 -琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
(28)成28年3月4日 普天間飛行場の移設に関する和解勧告の受入れについて | 平成28年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(29)普天間飛行場 - Wikipedia
(30)福島県ブランド認証産品(あんぽ柿) - 福島県ホームページ
(31)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中のくだもの編 [PDFファイル/196KB]
(32)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素50掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素50掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。