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<原発のない国へ 原子カムラの抗い(上)> 生き残りへ作戦会議 「温暖化対策」で巻き返し  こちら原発取材班(東京新聞)
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/629.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 12 月 06 日 15:33:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

      


<原発のない国へ 原子カムラの抗い(上)> 生き残りへ作戦会議
http://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/869
2018年12月04日 こちら原発取材班 東京新聞

 さながら、原発の生き残りを懸けた「作戦会議」のようだった。大規模な国際会議なのに、非公開。開催の記者発表もない。

 英文の会議名を訳せば「原子力がエネルギー転換期において直面する課題と機会」。22カ国から130人のエネルギー官庁の高官や研究者、原発メーカー幹部らが11月13、14日、東京・霞が関の経済産業省に集まった。

 「作戦」は、複数の参加者への取材で漏れ聞こえてきた。原発で、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの不安定な出力を補完し、温室効果ガスの排出削減に取り組む「パリ協定」を満たそうというのだ。


NICE Future創設が協議されたとみられる2017年9月のウィーンでの松山政司内閣府特命担当相と、ペリー米エネルギー省長官の会談資料。開示請求したが、日本側参加者名以外は黒塗りだった

 「再生エネだけでは、パリ協定の目標達成は不可能だ」。世界原子力協会のキリル・コマロフ会長のプレゼンテーションに、大きな拍手が湧いた。

 経産省資源エネルギー庁の武田伸二郎・原子力国際協力推進室長は温暖化対策として、小型原発の開発方針を表明した。「2040年ごろに新しい原発が稼働するには、将来の建設のためのデザインを今、始めないといけない」と述べた。

 「原発の価値をどうすればPRできるか」をテーマにした討論では、英国のNPO代表が「再生エネとの組み合わせへの賛成は7割を超える」と報告した。

 会議を開いたのは、米政府などが主導する「クリーンエネルギーの未来のための原子力革新(略称NICE Future)」という連合体。その狙いを会議前の10月、来日した米エネルギー省のダバー科学担当次官が語った。

 「原子力がクリーンエネルギーに含まれるようにすることだ」

原発は発電で温室効果ガスを出さないが、「核のごみ」を出し、事故を起こせば深刻な被害を及ぼす。とてもクリーンとは言えず、10年から続くクリーンエネルギー大臣会合で前面に出ることはなかった。

 米トランプ政権になるとエネルギー省のペリー長官が、昨年6月の中国での大臣会合でNICEを提案し、今年5月にデンマーク会合で正式に発足させた。


今年5月、デンマーク・コペンハーゲンでの第9回クリーンエネルギー大臣会合で発言する大串正樹経産政務官(当時)=経済産業省提供

 「米国の本音は、原発業界の維持だ」

 長崎大核兵器廃絶研究センターの鈴木達治郎センター長は言う。米国では安価な再生エネの台頭で原発業界が競争力を失い、政府に助けを求めた。この夏、米政権が強制的に、原発の電気を送電会社に買わせるという救済策が報じられた。

 NICEは、原発再稼働の姿勢を続ける安倍政権にとっても「渡りに船」。日本は、米国、カナダとともに事務局となった。

 関連の動きは、日本国内ではほとんど未公表だ。経産省のホームページでは、大串正樹経産政務官(当時)が、NICE発足につながった大臣会合に出席したと伝えながら、NICEには触れていない。

 本紙はNICEに関連した文書の開示を経産省に求めた。出てきたのは、内閣府首脳とペリー長官の会談内容のメモだけで、それ以外は不開示。しかも、メモは「外交上の秘密」を理由に、真っ黒に塗られた「のり弁」だった。 (伊藤弘喜)



<原発のない国へ>原子カムラの抗い(中) 国際連携で小型炉開発
http://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/871
2018年12月05日 こちら原発取材班 東京新聞

「小型モジュール炉(SMR)は、原子力業界の常識を変える」

 アルゼンチン・エネルギー省のガダノ原子力担当次官が、本紙の取材に熱弁を振るった。SMRは小型原発の一種で、出力は従来の軽水炉の3分の1ほど。電力需要の小さな地域に向いている。主要部分を工場で造って現場で組み立てるので、建設費を抑えられる。

 アルゼンチンは、新興国などに原発の新たな需要を起こそうと、世界初の実用化を目指す。建設中の原型炉を2021〜22年に稼働させるのが目標で、米国、ロシア、中国、韓国などとしのぎを削る。


アルゼンチンが2021〜22年に稼働を目指す小型原発の建設現場=ブエノスアイレス州北部リマで(アルゼンチン・エネルギー省提供)

 ガダノ次官は11月中旬、日米とカナダが主導する「クリーンエネルギーの未来のための原子力革新(略称NICE Future)」の会議で来日した。は「地球温暖化阻止に原発が役立つ」という機運を盛り上げるだけでなく、技術連携もテーマ。ガダノ次官は「規格や規制ルールを世界で統一すれば、さらにコストが安くなる」とNICEに期待を寄せた。


アルゼンチン・エネルギー省のガダノ原子力担当次官=東京都港区で

 日本の経済産業省は、出力調整もしやすいSMRの特徴に着目。出力が不安定な再生可能エネルギーの補完を期待し、開発を進めると表明した。北海道や四国での再生エネの増加を念頭に、地方への導入を探る。

 2月、世耕弘成経産相が主催のエネルギー戦略を議論する有識者会合で、原発ベンチャー米ニュースケール社のレイエス最高技術責任者が、原発メーカーや経済界代表らに売り込んだ。

 「SMRは日本の製造業にぴったりはまる。ぜひ皆さんと協力したい」

 業界には温度差がある。経済協力開発機構(OECD)原子力機関のパイラール技術開発副部長は「一種の流行。ベンチャー企業はやる気満々だが、大手メーカーや電力会社は、そうでもない」と冷ややかだ。

 SMR研究を手掛ける日本の原発メーカー担当者は「小型なら出力も小さくなり、1キロワット時当たりの電力単価はむしろ高くなる。建設費を抑えることで、どこまで電気を安くできるか」と慎重だ。別のメーカーは「大量受注しないと、採算が合わない」と指摘した。

 投資の流れは、再生エネに傾いている。国際エネルギー機関によると、17年の再生エネへの世界の投資額は33兆円。原子力は2兆円にとどまった。

 経産省資源エネルギー庁の武田伸二郎・原子力国際協力推進室長は、NICEの国際会議で強調した。

 「技術の『死の谷』をいかに乗り越えるか。経産省として支援する」

 新技術の研究成果が商業化に結び付かず、埋もれることを意味する「死の谷」。その谷を越えるため、有望な計画を予算投入で支えるというのだ。経産省はSMRを含む原子炉技術の高度化への補助金として、19年度予算の概算要求に10億円を盛り込み、さらに拡大させる構えだ。

 NPO法人・原子力資料情報室の松久保肇事務局長が言う。「廃炉や核のごみの処理策もみえない中、日本が注力すべきは原発の後始末の研究だ。新型炉を支援する意味は、ない」 (伊藤弘喜、吉田通夫)



<原発のない国へ>原子カムラの抗い(下) 高温ガス炉と再生エネ 抱き合わせで生き残り図る
http://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/874
2018年12月06日 こちら原発取材班 東京新聞

 日本は小型原発の開発に乗り出す−。経済産業省幹部が都内での国際会議で表明した前日、兆しがあった。

 11月13日、国費で運営する日本原子力研究開発機構が東京・有楽町で開いた、一般向けの研究報告会。テーマの一つは、小型原発のうち、半世紀にわたって研究が続く高温ガス炉だった。高速炉・新型炉研究開発部門の国富一彦副部門長が、壇上で言い切った。

 「わが国が有する高度な高温ガス炉技術を利用して、(小型原発は)早期に実現が可能です」


HTTRの建屋地下にはガスの配管が張り巡らされている。左側が原子炉格納容器で、中に

 従来の軽水炉は原子炉を水で冷やすのに対し、高温ガス炉はヘリウムガスで冷やす。このガスは、燃料電池に使う水素の製造に利用できる。HTTRでは、他国の炉よりも高い950度のガスを取り出すことに成功。高温だと、水素製造の効率が上がる。

 従来の原発と決定的に異なる特長もある。出力調整のしやすさだ。ガスの圧力を下げれば、15分で発電量を75%下げられる。天候次第で不安定な太陽光など再生可能エネルギーの発電量に合わせて調整ができる。発電量を下げてもガスの温度は保たれ、水素の製造に影響しないという。

 「再生エネとのハイブリッド」。機構は高温ガス炉をこうPRするようになった。水素製造と調整能力で「相性」の良い再生エネと抱き合わせ、需要を高めようというわけだ。


11月13日に原子力機構が開いた報告会の資料

 機構は2040年代の実用化を目指すものの、HTTRは福島事故後、未稼働で研究は停滞。来年の再開を目指すが、原子力規制委員会の審査が終わらない。さらに実用化には、新たに「実証炉」の建設と民間の協力が不可欠でもある。

 1990年代のHTTR建設時は日立、東芝、三菱重工といった原発大手など多くの企業が参加。峯尾英章・高温ガス炉研究開発センター長は「オールジャパン態勢だった」と言う。

 だが、環境は変わった。業界関係者は「今後、国内で原発の新増設は極めて難しい。新たな投資は考えにくい」と口をそろえる。

 使用済み核燃料の問題も残る。100万キロワット級で軽水炉と比べると、運転4年後に出る使用済み核燃料の量は4分の1で済むが、処分先は宙に浮いたままだ。

 機構は他国との連携に望みをつなぐ。温室効果ガス削減のため、石炭火力から高温ガス炉への切り替えを検討するポーランドが有力候補。ただ、中国が来年にも実証炉稼働を計画しており、日本とポーランドとの関係に影響が出かねない。

 高温ガス炉で水素製造の実証試験が始まるのは、早くても27年。しかし、再生エネの普及は、水素製造の手段も変えつつある。20年には福島県浪江町で、太陽光による電気で水素製造が始まる。その工場は、原発の建設予定地だった場所に立つ。 (小川慎一)














































 

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コメント
1. 2018年12月06日 18:21:42 : qW5770aSac : k9XcZ01CpGM[1294] 報告
1次試験のもんじゅでは100点満点で16点しか取れなかったのに、
さらに難しい2次試験で合格点が取れるわけがない。
全く実力がないことを自覚すべきだろう。

そんな金と時間があるのなら、地下深くめりこんだ1F1-3号機の
溶融燃料をどう回収するのか検討すべきだ。


「もんじゅは100点満点で16点 原子力産業の成功した事業は皆無 
無能集団であることを自ら証明」
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/757.html

2. 佐助[6280] jbKPlQ 2018年12月06日 20:01:29 : RbPZf2tsH6 : K9EhTpDjOxI[699] 報告

嘘つき,大気と海洋に致死量相当の放射能物質と高温蒸気を開放しているてだはないか。しかも『燃料棒が入っている原子炉容器の密閉性が』崩れている。

原発は,高濃度放射性物質と高温蒸気を大気と海洋に放出している,しかもイオン化による腐食・穿孔・発熱・亀裂・発火によって材料からの放射能と蒸気漏れは避けられない。

仮に不活性な窒素ガスを格納容器内に注入し、水素爆発を防いでも極めて高濃度の放射性物質を含んだ水の海洋への放出や高濃度放射性物質を大気に放出しなければならない。

原発は発電で温室効果ガスを出さないが、「致死量の放射能物質」と「核のごみ」を出し、事故を起こせば深刻な被害を及ぼす。「廃炉や核のごみの処理策もない」 

そして原子炉圧力容器(RPV)バウンダリ損傷。格納容器の損傷破壊によって穴があくと『燃料棒が入っている原子炉容器の密閉性が壊れる』という深刻な事態が検証されている。

原発は原子炉建屋と核燃料集合体の「固有振動数」が同期している,腐食・穿孔・発熱が見つかっている。『燃料棒が入っている原子炉容器の密閉性が』崩れることになる。

原子力発電は、太陽光発電、地熱発電、波力発電、風力発電等よりも、「コスト」が安い、というウソである。

この「コスト」問題での、デマと同一の情報操作が、現在も行われている、「計画停電」である。原子力発電が止まると、電力が不足し、停電すると、市民・国民を脅迫し、事故を起こした、危険な原子力発電の事業を廃止せよという、国民の非難を、「封殺」する、口封じの情報操作が、「計画停電」である。
る。

そして,なんで冷却材がナトリウムなんだよ 空気に触れただけで発火するというのに・・・
冷却系が液化ナトリウムで、水や空気に触れると大爆発を起こす。

「原発推進派」の霞が関(官僚)や政府(永田町)と大マスコミ等は天下りと癒着構造の甘い汁を捨てられない。原発推進派の大マスコミ等は,はじめから原発が危ないと分かっていてもメシの種がなくなると困るので、どうしても、安全だということを証明したいが嘘がバレている。

放射性物質の放出を伴うベント(排気)に逆支弁もありません,減圧弁もない,冷却水の冗長回路もない,配管から放射能を大気開放するコックがついている,汚染水は海洋にドレンするメチャクチャな設計を考え指導した奴の責任は重い。オマケニ冷却系が液化ナトリウムで、水や空気に触れると大爆発を起こす。それで小型原子炉馬鹿者,もうなんなのこの国の原子炉は。

しかし
次期産業革命と車のエンジンレス革命が,2008年にスタートしており,次期産業革命は、この動力エンジンを、水素発電&電磁波起電力に移行させて発生する。そのため、放射能・CO2を発生させる動力は一掃され、家庭も工場も農業も漁業も船も乗用車はエンジンレスとなる。

次期産業革命とエンジンレスの起点「水素発電と電磁波起電」に注目が集まる,それは世界的信用縮小を沈静化させられないからだ。

水素発電には色々な方式がある。その共通のネックは電解質膜にある。リチウム電池が1972年以来、たびたび火災発生のトラブルを起こすのは、リチウムイオンが電解質膜を加熱させるためだ。水素発電でも、電解質膜の安定性と効率が成功のカギとなる。


原子力発電以上の巨大なパワーがえられる半導体回路を使い、電磁波を収束し同期させる電磁波起電もある。

まもなく世界は,燃料電池よりパワーの大きい、水素も酸素もリチウムも必要のない電子電池電源が普及することになる。さらに、百%自給できる家庭用自家発電はもちろん、核廃棄物をつくらない電磁波起電力発電所の建設が可能になる。


3. 2018年12月06日 21:22:40 : 5pYyeCd9nA : C_zQeGtrqAE[373] 報告
ずっとむかし…と言っても、1980年代の話ですが。職場の友人が、夏に年休を取って福井県に家族で海水浴に行ってきたって。確か美浜原発の近くだと言っていました。「いやぁ、暖かい海でしたよ。」それって、原発の原子炉の熱を捨てているんじゃん。

膨大な熱を海に捨てるから、海ごと温泉状態になっていましたって。海の温暖化を促進しているのです。もう原子力ムラの詭弁は世界では通用しません。

それにしても…。友人、海水浴で被爆してたんじゃないか。むかしの職場だけど、いま生きてるかな ?

4. 赤かぶ[1984] kNSCqYLU 2018年12月08日 11:18:08 : foLi271siw : Gk_qr4u6MEE[449] 報告

     
5. 赤かぶ[1985] kNSCqYLU 2018年12月08日 11:19:40 : foLi271siw : Gk_qr4u6MEE[450] 報告

  

6. 赤かぶ[1986] kNSCqYLU 2018年12月08日 11:24:03 : foLi271siw : Gk_qr4u6MEE[451] 報告








7. 赤かぶ[1987] kNSCqYLU 2018年12月08日 11:25:25 : foLi271siw : Gk_qr4u6MEE[452] 報告


8. 2018年12月08日 16:36:58 : sIEk2edIV2 : E6mzGe05tJE[15] 報告
原発は要りません。ゼロでOKです。

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