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デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その17「除染で放射線量が下がった。除染の効果は殆どなかった」 
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/586.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 11 月 25 日 08:41:30: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その17「除染で放射線量が下がった。除染の効果は殆どなかった」
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2724.html
2018/11/24(土) 19:49:02 めげ猫「タマ」の日記


 今年10月に改定された「放射線副読本」は、
 「セシウム134 やセシウム137 などの放射性物質を取り除く作業(除染)などにより、放射線量が下がってきた」
と、あたかも「除染」が効果を発揮し、放射線量が大幅に下がったかのように記述してます。ところが、福島県・安達地区のセシウムの量を(=^・^=)なりに見積もると
 除染開始頃(2012年11月) 19.2g
 除染終了後(2017年11月) 16.1g
で、殆ど減っていません。除染で放射性物質を取り除くことは殆どできませんでした。

 福島県安達地区は、二本松市、本宮市、大玉村から構成され、福島県内陸部やや北側に位置します(2)。以下に示します。

事故から7年8ヶ月以上を経て汚染されている福島

 ※1(4)のデータを(5)に示す手法で11月1日に換算
 ※2 避難区域は(6)による。
 ※3 安達地区は(2)による。 
 図―1 事故から7年8ヶ月以上を経て汚染されている福島・安達

 図に示す通り、概ね国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を超えています。事故から7年8ヶ月以上が過ぎましたが、汚染されています。図に示すように今も避難区域に接していますが、避難区域は設定されていません。福島・安達は避難区域が設定された場所以外では、最も汚染が酷い地域です。

 いろいろな放射線測定データから、セシウム134と137の比率を求めることができます。2011年と2017年4月末のセシウム137に対するセシウム134の割合を示します。

セシウム137が主流となった福島のγ線源

 ※(8)を集計
 図−2 セシウム137に対するセシウム134の割合

 図に示すように同時期ならセシウム137に対する134の割合は一定ですが、時間と共に低下します。セシウム134も137もセシウムの同位体です(9)。同位体は化学的性質は同等ですので(10)、どちらか一方だけが集まる事は自然にはありません。その結果、概ね割合は一定になります。一方で、2011年4月末時点ではセシウム137とセシウム134のベクレル(Bq)で測れる放射能量はほぼ同量ですが、6年半後の2017年11月末には約13%まで低下しています。これは放射性物質が半分になるまでの時間を「半減期」と呼びますが、セシウム134の半減期は2年でセシウム137は30年です(11)。セシウム134は6年で8分1(12.5%)(0.5(6÷2))まで低下しますが、セシウム137は87%(0.5(6÷30)×100)が残ったままです。
 セシウム134とセシウム137の割合が分かれば、これを元にセシウム134由来と137由来の放射線量を知ることできます(12)。

 原子力規制委員会は福島県や隣県の放射線量の面的な分布を測定し発表しています(3)。
 安達でも除染が行われました。以下に進行状況を示します。

2012年末から始まった福島・安達の除染

 ※(13)を集計
 図―3 安達の除染実績

 概ね2012年末くらいから始まり2016年初めには完了しています。そこで、2012年8月からの安達地区のセシウムの量を示します。

事故から7年で、あまり減らなない福島・安達のセシウム

 ※(2)(8)のデータを元に後に記載する手法で計算
 図―4 福島・安達のセシウム量

 安達地区のセシウムの量を計算すると
福島県・安達地区のセシウムの量を(=^・^=)なりに見積もると
 除染開始頃(2012年11月) 19.2g
 除染終了後(2017年11月) 16.1g
です。さらに半減期を考慮すると、2012年11月時点で、セシウム134が0.7g、137が18.5gなので、5年後の2017年11月には半減期による減衰で
 セシウム134  0.1g(0.7×0.5(5÷2))
 セシウム137 16.4g(18.5×0.5(30÷2)) 
で、合計で16.5gです。除染をしなくても半減期による減衰で16.5gになります。除染で取り除けたセシウムは全体の2%(0.4÷16.5×100)の0.4gです。除染の効果は殆ありません。

 ところが、今年10月に改定された「放射線副読本」は、14ページ目で
 「セシウム134 やセシウム137 などの放射性物質を取り除く作業(除染)などにより、放射線量が下がってきた」
と、あたかも「除染」が効果を発揮し、放射線量が大幅に下がったかのように記述してます。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 計算方法は以下の通りです。
 2017年11月時点でのセシウム134と137の割合は、図−2に示す様に0.1281:1です。この割合はたとえば食品のセシウム検査結果(9)から、事故後であれば容易に求めることができます。全体を1とすればベクレルで見て、セシウム134が0.114{0.1281÷(0.1281+1)}、セシウム137が0.886{1÷(0.1281+1)}になります。
1mm四方に1ベクレル(Bq)の放射性物質があるとすると、放射線量は1時間当たりで
 セシウム134 ― 5.4マイクロシーベルト(μSv)
 セシウム137 ― 2.1マイクロシーベルト(μSv)
の放射線量になります(14)(15)。セシウム134,137合計で1mm四方に1ベクレルのセシウムがあると仮定すると、放射線量は1時間当たりで
 セシウム134由来 0.61マイクロシーベルト(0.114×5.4)
 セシウム137由来 1.86マイクロシーベルト(0.886×2.1)
 合計        2.47マイクロシーベルト
になります。2017年11月の航空機モニタリグ結果(4)から、福島県二本松市の平均の放射線量は
 1時間当たり0.290マイクロシーベルト
です。放射線量の割合から、福島県二本松市では1mm四方で
  0.117ベクレル(0.290÷2.47)
のセシウムがあります。1m2が100万mm2である(16)を考慮すると、1m2当たりのセシウムの量は
 セシウム134  1.33万ベクレル(0.117×0.114×100万)
 セシウム137 10.40万ベクレル(0.117×0.886×100万)
になります。

 1グラムのセシウム134は47.9兆ベクレル、セシウム137は3.21兆ベクレルに相当します(17)。この値で割ってやれば単位面積当たりの放射線量を求める事ができます。1km2が100万m2である(16)を考慮すると、1km2当たりのセシウムの重量は
 セシウム134 0.0003g(1.33万÷47.9兆×100万)
 セシウム137 0.0924g(10.40万÷3.21兆×100万)
です。福島県二本松市の面積は344.4km2です(18)。すると、セシウムの総重量は
 セシウム134  0.1g(0.0003×344.4)
 セシウム137 11.2g(0.0924×344.4)
 合計      11.3g
になります。同様の計算は、別の時期や本宮市や大玉村にも適応可能です。これを合計して作成したのが図−4です。 

 除染は殆ど効果がありません。でも、安倍出戻り内閣はあたかも効果があったような内容を放射線副読本に記載しています。安倍出戻り内閣は福島について「安全」を主張し、避ける行為を「風評被害」と呼んでいます(19)。同様にこれも「デマ」かもしれません。すくなくとも、福島の皆様は疑っているようです。

 福島はリンゴの「ふじ」が食べごろのようです(20)。福島県福島市辺りの農協では「サンふじまつり」が開催されました(21)。同市はリンゴの季節です。福島のりんごはサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、樹上で完熟させて収穫するため、蜜入りもバツグンなのが特徴です(22)。福島県は福島産リンゴは「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。

他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 ※(24)を引用
 図―5 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2724.html
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)福島県 - Wikipedia
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会
(4)(3)中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)報道発表資料 |厚生労働省
(9)セシウム - Wikipedia
(10)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E4%BD%8D%E4%BD%93
(11)半減期 - Wikipedia
(12)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれたセシウムの6割が残る福島県本宮市
(13)除染情報サイト:環境省
(14)空間線量率の計算
(15)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(16)面積の換算|単位換算|計算サイト
(17)放射能の比較 - Wikipedia
(18)福島県の市町村の面積ランキング | 地域の入れ物
(19)風評に立ち向かう|福島|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁
(20)旬のくだもの情報 – くだもの消費拡大委員会
(21)トピックス | JAふくしま未来
(22)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(23)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(24)イオン福島店 | お買物情報やお得なチラシなど



 

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コメント
1. 茶色のうさぎ[-8887] koOQRoLMgqSCs4Ks 2018年11月25日 10:30:43 : 0Ebsp6APpE : TH7akbYc7oE[1] 報告

 Cs137、Cs134 グラフ

 ↑ 濃縮? 集積してんじゃん♪あほ

結論: 除染費用、4兆円なんて、もうないよwww ばか

 なお、除染基準、1万3000cpm、なんて100μSv/h相当だよw あほ

 除染基準、0.23μSv/hと整合してないね。ぷっ♪ β線とγ線 うさぎ♂



[18初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず口を開けば『小出がー』『松本ガー』『共産党がー』とやって利権者以外を誹謗中傷するコメント多数のため全部処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

2. 2018年11月26日 16:44:04 : 0O1zOJFjDA : oR7elX8@Qvg[1] 報告
 
詳細な実証ありがとうございます。計算過程をたどって、除染はほとんど効果がないと
いうことがよく分かりました。なお、大変申し訳ありませんが、<余談>の中の

> 1グラムのセシウム134は47.9兆ベクレル、
>セシウム137は3.21兆ベクレルに相当します(17)。

この計算過程をご教示いただけませんか。あるいは、次の誤りをご指摘頂けたら幸いです。
<記法の注意> 累乗は、例えば 10 の23乗は 10^23 と表しています。

質量数 134 の Cs-134 が 1gあるとすると、
その原子数は N = (6.02×10^23)÷134 個。
半減期 T = 2.06 年 = 2.06×365×24×3600 秒の間に N÷2 個だけ崩壊するから、
1秒間に崩壊する個数は N÷(2T) 個となる。すなわち、

N÷(2T) = (6.02×10^23) ÷ {134×2×(2.06×365×24×3600)}
    = (6.02×10^23) ÷ {1.34×2×(2.06×3.65×2.4×3.6) ×10^8}
    = 34.577×10^12 個/秒 = 34.577 兆ベクレル

同様に質量数 137 の Cs-137 が 1gあるするとと、
半減期 T = 30.2 年 = 30.2×365×24×3600 秒より、
1秒間に崩壊する個数 N÷(2T) は、

N÷(2T) = (6.02×10^23) ÷ {137×2×(30.2×365×24×3600)}
    = (6.02×10^23) ÷ {1.37×2×(3.02×3.65×2.4×3.6) ×10^9}
    = 2.3069 ×10^12 個/秒 = 2.34 兆ベクレル
 

3. 2018年11月29日 07:19:31 : ds2IwwUeWg : i6kPrqTqKRg[5] 報告
iCRPのpblicaton何番だったか忘れたが、その中に50msv以下の地域の除染はやっても無駄とかいてあった。当時の細野大臣は、ICRPレポートは読んだと豪語していたが、それならやる事があるだろうと。恐らく読んでないだろうが。
まず、除染ができるかの様な当時の楽観的風潮にくぎをさすこと。マスコミはハシャギすぎ。
非常に辛い事だが、住民は2度と帰還して住むことが出来ないと宣言して即座に代替地を与えて町村ごと復興する政策を取ること。

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