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政府政策に批判的な市民活動が政治的だと排除されたと見えるこの事件。特定政党の宣伝ならともかく、反原発がすべて排除される、と言うのはむしろ政府政策に忖度した政治的判断ではないのか。
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原発事故のまち切り取った1枚の写真 展示巡り波紋
https://www.asahi.com/articles/ASLBT3HBNLBTUTIL00W.html
編集委員・豊秀一2018年10月26日09時13分
(*画像http://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/9/a/9a34d_1509_982710a9_10751b41-m.jpg)削除を求められた写真。「原子力明るい未来のエネルギー」が掲げられた看板の撤去作業が始まり、標語を考案した大沼勇治さんと妻せりなさんが保存を求めて抗議した=豊田直巳さん撮影
(*写真・図版https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20181025005039_comm.jpg)
小学6年生の時に応募した標語で優秀賞に選ばれ、表彰式で町長から手渡された賞状を手にする大沼勇治さん=茨城県古河市の自宅
東京都大田区の公共施設で、東京電力福島第一原発事故の被災地を記録したフリージャーナリストの写真展が26日から始まった。区は展示予定作品の1点を「見る人によっては理解が得られない」という理由で外すように求めたが、19日に撤回。予定通り展示されることになった。何があったのか。
展示から外すよう求められた写真は、フリージャーナリストの豊田直巳さんが2015年12月21日、福島県双葉町で撮影した。「原子力明るい未来のエネルギー」の標語が掲げられていた看板を背に、「撤去が復興?」「過去は消せず」と書かれたボードを持つ防護服の男女の姿が映っている。町が始めた看板の撤去工事への抗議だった。
区と主催者によると、主催者側は8月上旬、この写真を含む作品の見本40点を添え、写真展の開催を「大田区立男女平等推進センターエセナおおた」に申し込んだ。9月半ば、主催者とエセナの担当者が展示期間やパネルの打ち合わせをした際、担当者から、展示を見合わせて欲しいという要請があった。
区人権・男女平等推進課によると、エセナおおたでは「政治活動もしくは宗教活動、営利活動を表現したもの」は展示できないという条件があり、この写真について同課とエセナおおたで検討した。担当者は「ほかの写真と比べて政治的だと感じた。ただちにこの条件に触れるわけではないが、見る人によっては理解していただけないと考え、展示から外すよう求めた」と話す。
ところが、豊田さんがメディア関係者に18日、一連の経緯を記したプレスリリースを発表。メディアが取材を始める中で同課は19日夕、豊田さんに「慎重さを欠いた判断だった」と謝罪。主催者にも写真の展示を認める連絡をした。
企画の責任者で大田ネットワークの茂野俊哉さんは、「抗議を恐れて役人が忖度(そんたく)する空気が生まれている。政治的と考えるかどうかは見る人で異なる。『人権』を掲げた部署だからこそ、摩擦をおそれず、最初から毅然(きぜん)とした対応を取って欲しかった」と話す。
この写真展は2月から始まった豊田さんの全国巡回プロジェクトの一環でもある。西東京市の公民館や兵庫県の公立図書館なども会場となってきたが、展示内容について問題だと指摘されたことは一度もなかったという。豊田さんは「展示できるようになったから一件落着ではない。表現の自由が失われつつある。日本社会の民主主義に深く関わる問題だ」と話す。
「豊田直巳写真展inおおた 叫びと囁(ささや)き フクシマ・避難民の7年間の記録と記憶」は「男女平等推進センターエセナおおた」で、26日から30日まで開催される。市民団体「『フクシマの声を全国に、世界に届ける』実行委員会」と「大田ネットワーク」の共催。
標語考案の男性「原発、町ズタズタに」
「どこが政治的なのですか。原…
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