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デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)―その7「放射能は『大量放出』でなく『放出』」
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2688.html
2018/10/21(日) 19:57:52 めげ猫「タマ」の日記
今年10月に「放射線副読本」が改定されました(1)。改定前は福島事故について「放射性物質が大気中に大量に放出されました。」との記述が(2)「放射性物質が大気中に放出され」に変わり(1)、「大量に」が抜けました。福島事故は国際原子力事象評価尺度で最悪のレベル7です(3)「大量に」は必要です。
福島第一原発は放射能漏れをお越し、福島を中心に汚染しました。以下に2017年11月時点のセシウム137の分布を示します。
4万(Bq/u)以上に汚染されたエリアが広がる福島
※(4)のデータを元に(5)に示す手法で換算
図―1 セシウム137の分布
セシウムなどのアルファ線を出さない放射性物質の汚染の場合は、1平方メートル当たり4万ベクレル以上は「放射線管理区域」に指定しなくてはいけません(6)。図に示す様に福島を中心に「放射線管理区域」に指定しくてはいけない1平方メートル当たり4万ベクレルを超えた地域が広がっています。「放射線管理区域」は必要のある者以外は立ち入りできません(6)。これでだけ広範囲に本来は立ち入りが制限されるべき場所が広がっているので、福島には「大量」の放射能が降り注いだと理解すべきです。
国際原子力機関 (IAEA) と経済協力開発機構原子力機関 (OECD/NEA) が策定した国際原子力事象評価尺度では、福島事故は最高ランクのレベル7(深刻な事故)に分類されています。「大量に」放射能が放出されています。
改定前の副読本には
「放射性物質が大気中に大量に放出されました。」との記述されていました(2)。なお強調は(=^・^=)が書きました。ところが今年10月に改定された副読本では
「放射性物質が大気中に放出され」
に変わり(1)、「大量に」が抜けました。
また、チェルノブイリ事故との比較では、改定前の副読本は
「原子力施設の事故や異常事象は、その深刻度に応じてレベル0からレベル7の数値で分類されます。福島第一原子力発電所事故は、放射性物質の放出量が多く、広範囲に及ぶ深刻な放出であったことから、最も深刻な事故であることを示す『レベル7』と判断されています。」
と記載され(2)、チェルノブイリと同じ「レベル7」が明記されています。
改定後の副読本は
「この事故で放出された放射性物質の量は、昭和61年(1986年)
にソビエト連邦(現在のウクライナ)で起きたチェルノブイリ原子力発電所事故の約7分の1であり」
との記述に変っています(1)。
改定前の放射線副読本は福島第一事故をチェルノブイリと同じ「レベル7」と記載していたのですが、改定後が「放出された放射性物質量は7分の1」と、チェルノブイリの7分1規模の小さい事故として扱われています。
よく、福島事故はチェルノブイリの7分の1との説明(7)は良くみるのですが、日本でチェルノブイリの状況はあまり伝えられないと思います。日本にとって身近な核にる惨劇はやはり、広島・長崎の「原爆」だと思います。事故から7年半以上が過ぎて、現在では半減期が30年とヨウ素131やセシウム134に比べて長いセシウム137(8)の影響が強いと思います。放出されたセシウム137の量を見ると
福島第一原発事故 15,000兆ベクレル
チェルノブイリ事故89,000兆ベクレル
広島原爆 100兆ベクレル
です(9)。
福島事故はチェルノブイリに比べれば数分の1ですが、広島原爆の150倍です。
福島第一原発事故では広島原爆の150倍のセシウム137等の大量の放射性物質が放出され、福島を中心に広く汚染しました。国際原子力事象評価尺度でチェルノブイリと同じ最悪のレベル7と判定されました(3)。これを、当たりしい副読本で
「大量の放射性物質が放出」を「放射性物質が放出」と主張し、チェルノブイリと同じ「レベル7」を「チェルノブイリの7分の1」に置き換えています。
実態として、事故を小さく記述しています。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。改定された副読本(1)は改定前の副読本(2)(10)に比べても、他にも事故を小さく見せようとするデマがいっぱいあります。デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)にまとめています(11)。よかったら見て下さい。こんな副読本を出す安倍出戻り内閣では福島の皆様は不安だと思います。
福島県鏡石町の田んぼアートが稲刈りを迎えました(12)。同町は新米の季節です。鏡石町産米の全量・全袋検査数が3万件を超えました(13)。同町は人口12,321人の町なので(14)、町民が食べるには充分な量です。同町あたりのお米は美味しく、安全・安心なお米だそうです(15)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(16)。でも、福島県鏡石町のスーパーのチラシには福島産米はありません。
※(17)を引用
図―2 福島産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県鏡石町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2688.html
(1)放射線副読本(平成30年10月改訂):文部科学省
(2)放射線副読本(平成26年2月改訂):文部科学省
(3)国際原子力事象評価尺度 - Wikipedia
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)放射線管理区域 - Wikipedia
(7)たとえば福島事故、放射性物質はチェルノブイリの6分の1 :日本経済新聞
(8)半減期 - Wikipedia
(9)チェルノブイリ事故との比較 - Wikipedia
(10)めげ猫「タマ」の日記 正しい放射線副読本の意見募集について
(11)めげ猫「タマ」の日記 デタラメ、放射線副読本(平成30年10月改訂)
(12)かがみいし2018田んぼアート|鏡石町公式ホームページ[福島県]
(13)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(14)鏡石町公式ホームページ[福島県]
(15)特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ
(16)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(17)鏡石店 ? イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
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