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福島のモモ、今年も価格差解消せず、当然です。
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2657.html
2018/09/21(金) 19:48:56 めげ猫「タマ」の日記
福島の7.8月のモモの価格は生産量日本一の山梨産(1)と比べ
事故前(2010年) △62円安
今年(2018年) △189円安
で、価格差が元に戻りません。これは消費者が福島のモモについて確り理解しているためであり、当然です。
福島は果物王国を主張していますが(2)、福島全域で生産されている訳ではありません。概ね福島盆地と呼ばれる狭い範囲に集中しています(3)。以下に示します。
事故から7年半以上過ぎて汚染されている福島盆地
※1(4)のデータを(5)に示す手法で9月1日に換算
※2 旧避難区域は(6)による。
※3 福島盆地の範囲は(7)による。
図―1 福島盆地と相馬・南相馬市
図に示す様に福島盆地は旧避難地域を除けば福島でも汚染が酷い場所です。事故から7年半以上が経過しましたが、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(8)エリアが広がっています。福島のモモは8シーズン連続で汚染された台地で栽培されています。
福島盆地は福島市、伊達市、桑折町、国見町の2市2町に広がっています(7)。以下に各年1月から7月の7ヶ月間の福島盆地が広がる2市2町の合計の葬式数を示します。
事故後に葬式が増えた福島盆地
※1(9)を各年1月から7月までの7ヶ月間で集計
※2 震災犠牲者は(10)により、死者・行方不明者を含み、関連死を含まず
図―2 福島盆地が広がる2市2町の各上半期の葬式数
図に示しように事故後に急に増えています。そして回復することなく今も続いてます。数値を記載すると
事故前(2010年1月から6月)2,323人
今年(2018年1月から6月) 2,652人
で14.2%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算すると0.0003%でした。以下に計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(11)による。
有意差検定表
福島県のひらた中央病院が福島産米を避けるか、避けないかのアンケート結果を発表しています(12)。以下に結果を示します。
表ー2 福島産米や野菜を許容すかのアンケート結果
※ (12)を集計
福島産許容する割合が多い郡山市、少ない相馬・南相馬市
表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では多くの方が福島産野菜を避けています。モモ等の果物も同じだと想像されます。相馬市・南相馬市の1〜7月までの7ヶ月間の合計の葬式数は、福島県の発表(10)を集計すると
事故前(2010年1−7月)778人
今年(2018年1−7月) 773人
で、殆ど変りません。
福島のモモの主要産地では葬式が増えていますが、そうではない相馬市・南相馬市では増えていません。
以上をまとめると福島産モモは
・主要産地は汚染されている。
・主要産地では葬式が増えているが、そうでは無い相馬・南相馬では増えていない。
になります。
それでも福島県は福島産モモは安全であり(13)、避ける行為を「風評被害」と呼んでいます(14)。そしてTOKIOの皆さま出演の福島産モモのテレビCMが流れました(15)。
TOKIOの福島産モモのCM
※(15)を引用
図−3 TOKIOの皆さま出演の福島産モモのCM
効果がきになります。以下に東京卸売市場への福島産モモの月別の出荷量を示します。
7,8月が出荷のピークの福島のモモ
※1(16)を集計
※2 2008年から18年の平均、ただし9月以降は17年まで
図―4 福島産モモの出荷量(東京中央卸売市場)
図に示しように7・8月がピークです。モモの生産量は山梨が1位で福島は2位です(1)。そこで山梨産と福島産のモモ価格を比べてみました。
事故後に山梨産に比べさらに安くなったまま回復しない福島のモモ
※(16)を集計
図―5 山梨・福島のモモ価格
図に示す様に事故後に福島産モモは山梨産に比べ大幅に安くなりました。価格差を見ると
事故前(2010年) △62円安
今年(2018年) △189円安
で、価格差が元に戻りません。これは消費者が福島のモモについて確り理解しているためであり、当然です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
10月が近づき、福島のモモは終りですが、新米の季節です(15)。福島からは稲刈りのニュースも聞こえてきます(17)。福島県いわき市産米の全量全袋検査が約2万件になるました(18)。同市は人口約34万人なので、とりあえず市民が食べるには充分な量です。同市のお米は「Iwaki Laiki」なるブランド米です。市の事実上のシンボル「フラガール」のパッケージ(19)も魅力的です。福島県は福島産米は全量全袋検査で「安全」だと主張しています(20)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
※(21)を引用
図―6 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県のいわき市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2657.html
(1)桃の生産量の都道府県ランキング(平成28年) | 地域の入れ物
(2)くだもの消費拡大委員会 – 福島県くだもの消費拡大委員会
(3)くだものづくりがさかんな福島盆地
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(6)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)福島盆地 - Wikipedia
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)福島県の推計人口(平成30年8月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(10)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(11)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(12)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(13)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(14)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(15)ふくしまプライド。
(16)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類、果実⇒中分類、もも類」で検索
(17)コメ収穫の無事願う「抜穂祭」 福島・田村の水田:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(18)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(19)地区別世帯数・男女別人口 | いわき市役所
(20)いわき市産ブランド米「Iwaki Laiki」好評販売中 | いわき市 観光情報サイト IWAKI
(21)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(22)平尼子店 - 新鮮安い食品スーパーマルト
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