2018年09月07日 北海道停電で露呈した「原発を稼働しないリスク」中規模の発電所が一か所停止しただけで北海道はすべての電力を失った 画像引用:https://pbs.twimg.com/media/DmZ8C4bU8AAU1WZ.jpg
原発があれば停電しなかった 9月6日に発生した地震で北海道全域が停電し、翌日までに3分の1ほどが復旧したが、全土の回復には1週間程度かかる。 停電の原因は北海道の電力を半分を発電していた苫東厚真発電所が緊急停止したことで、需要に対して発電量が減ったのが原因でした。 交流電流は周波数を維持するため発電量と使用量が一致する必要があり、発電量が半分に減ると事故の原因になる。 北海道は全体を一つの地域として電力調整していたので、周波数を保てなくなりすべての発電所を停止しました。
もし需給バランスが崩れたまま送電を続けたら、送電線や送電設備、家庭や企業で火災などが発生した可能性があった。 北海道には本州から60万kwの送電を受けることができるが、北海道側の電力がないと供給を受けることができない。 停電の原因になった苫東厚真火力発電所は165万kwで、地震のとき北海道全体の電力の半分を供給していた。
発電所は地震で緊急停止し需給バランスが崩れ、続いて安全のため他の発電所もすべて停止した。 北海道全域の電力回復には苫東厚真火力発電所の稼働が必要だが、破損しているので修理しないと稼働できない。 原発を稼働しないリスク
ここで指摘されているのは2011年から停止している原発が稼働していれば、停電は起きなかったのではないかということです。 北海道には泊原発があり最大出力は207万kWで、1基稼働しただけで苫東厚真火力発電所の半分程度を発電できる。 泊原発のある場所は震度2程度の揺れで、稼働中なら緊急停止したでしょうが、その後運転を再開できた。 北海道のすべての発電所が停止したので外部電源喪失になり、自前のディーゼルエンジンで冷却している。
もし泊原発が稼働中だったら苫東厚真火力発電所が停止しても、停電しないか短時間で解消できた可能性がある。 泊原発が運転停止している理由は地元住民や反原発の反対からで、どこかが壊れているわけではない。 2011年まで日本の電力は大幅に余っていて、常に必要な量の2倍以上の発電能力を持っていました。
原発が停止しても火力で発電するプランだったので、全原発が停止しても停電しませんでした。 反原発や脱原発運動はこれを逆手にとって「電気は余っている」と主張し原発廃止を訴えている。 だが2倍以上の余裕を持たせていたのを「余裕ゼロ」にしていたので、何かあれば供給能力が不足するのは最初から指摘されていました。
北海道全域の停電は起きるべくして起きたので、その原因は原発を停止させた北海道の人たち自身にある。 しかも地震が発生したのは電力需要が少ない秋の9月で、一日で最も電力需要が少ない午前3時だった。 本来なら全域停電などするはずがない好条件だったのに、自らの意思で原発を止めた結果、このような事態に至ったのです。 http://www.thutmosev.com/archives/77471088.html
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2018-09-07 『初の「ブラックアウト」 最大火力停止が引き金 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35092520W8A900C1EA2000/ 管内の電力がほぼすべて止まる「ブラックアウト」。日本の電力会社で初めての大きな事故に至ったのは、震源地の近くにある石炭火力発電所、苫東厚真発電所(厚真町)に北海道電力が電力供給を依存していたためだ。 同発電所は1、2、4号機の3つの設備がある。経済産業省によると、4号機は地震後の再稼働に向けた作業の中でタービン付近からの出火を確認。1号機、2号機はボイラーが損傷していた。復旧には少なくとも1週間かかる。北電の荒矢貴洋執行役員は同日の記者会見で「そこまで大きい事故は想定していなかった」と語った。 問題は損傷だけでなく、3基が同時に止まったことにもあった。最大165万キロワットの発電能力が使えなくなり、北海道の使用電力のうち半分程度の供給が瞬時に消えた。 これが北電の持つ他の発電所にも影響した。電力会社は電力の周波数を安定させるため、需要と供給が一致するように発電能力を調整する。北電は北海道全域でこうした調整をしている。苫東厚真が消えると他の発電所も次々に止まり、電力会社として初めての「ブラックアウト」に至った。(後略)』 一か所の火力発電所に北海道という広範囲の半分のエネルギー供給を依存していた。
結果、地震発生により全道がブラックアウト。信号機が停まるレベルの停電が全域で発生。
北海道電力の場合、苫東厚真発電所のような発電シェアが大きい発電所が停まると、周波数が乱れ、他の発電機のタービンが破損する恐れがあります。結果、全道ブラックアウトとなってしまいました。
これが"冬"に起きた場合、どれほど悲惨な事態になったか、想像をしたくありません。
また、先週訪れ、今週末にも講演のお仕事で訪れる予定の札幌が、あんな有様になるとは・・・。熊本地震後の阿蘇市にように、道路が数メートルも陥没。
液状化で建物が傾き、電柱が倒れる。
全道ブラックアウトであるため、JR全線も航空便もストップ。現代文明がいかに「電力」に依存しているかが分かります。
しかも、全面停電で直流を交流に変換する設備も止まり、本州と結ぶ連系線を使うこともできませんでした。
泊原発停止の影響は、まだ書きません。書きませんが、いずれにせよ「特定の何か」に依存した状況で「安全保障」など成り立たないという現実を、全道ブラックアウトはまざまざと見せつけてくれました。
繰り返しますが、 「このままでは大地震など自然災害で国民の生命や財産がみすみす奪われる」 「このままでは、大停電(ブラックアウト)が起きかねない」 と、しつこく警告していたわたくしにしても、今回の事態は全く喜んでいません。ただ、ひたすら悲しいです。
ブラックアウトなど、起きないにこしたことはないのです。とはいえ、これほどまでにエネルギー安全保障を疎かにしている以上、ブラックアウトは起き得るし、実際に起きてしまいました。
これだけ自然災害が多発し、ブラックアウトまで発生したにも関わらず、それでも、 「防災の強化のために政府は支出するべきだ」 「エネルギー安全保障強化のために、FITは廃止し、原発を全て再稼働するべきだ」 という声が高まらないとしたら(高まらないでしょうが)、我が国はもうおしまいです。亡国まっしぐらです。
といいますか、ここまで愚かな国が亡国に至らないとしたら、むしろ"歴史”に対して失礼なような気がしてきます。 https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12403205183.html
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知恵遅れの反原発派の為にこんな事態になった 全国空港乗降客数 GRFのある部屋 2018年 09月 07日 https://tannoy.exblog.jp/30033898/ 昨日の北海道の地震で、震源地近くにあった火力発電所が停止して、その影響で、北海道中の発電所が動かなくなっています。夜には一部復帰したのですが、全道で300万世帯が真っ暗な夜を迎えます。
北海道中、どこに行っても電気が供給されない異常事態です。食事も取れないし、勿論、テレビやインターネットも出来ません。頼りの携帯電話は、バッテリーが無くなりつつあります。くるまが普通の人の唯一の電源供給手段ですから、その車にガソリンを入れる人の長い列が並びました。
コンビニの冷蔵品は電源がなくなれば、ダメになります。きょうはその冷凍でなくなった商品を、店頭で配っていました。お店の冷蔵庫が使えなくなり、食材がだめになるまえに焼き肉にして、おみせのまえで無料で配っている焼く肉屋さんもいました。皆、助け合いをしているようです。
昼間の間に、食材の仕入れを行うために三時間待ちで店頭に並んだようです。しかし、それを調理する方法がないのです。ガスは一部通っているようですが、夜になれば調理が大変危なくなります。真っ暗な街では不安が募ります。
困るのは、旅行者でしょう。東京に帰るはずの人たちや、外国からの観光客は泊まるところの確保も必要です。全道中の列車や高速も止まっているし、飛行機も千歳が封鎖されているから、ホテルは連泊が可能でしょうが、食べるものもないし、電気が使えなければお風呂にも入れません。すべて電気モーターに頼っているからです。泊まり客の食事もどのように作るのか、大変です。
今日の夕方の大洗からのフェリーボートには、関東地方の警察、自衛隊、救助隊、医療チーム、電力会社の作業員等が、夕方のフェリーで苫小牧に向かいました。明朝から活躍することでしょう。
北海道は、独立した島です。本州から電気もガスも水も供給できません。本州側の電力会社のように融通することが出来ないのです。現在は青函トンネル経由で、60万キロワットとが限界ですが、来年の3月までに、1.5倍増やした90万キロワットが増電可能になります。まだいまは工事中です。
北海道全体では、普通で300万キロワット必要ですから、最大500万キロぐらいの消費量になります。それらを万遍なく供給するには、現在の供給量(14%ぐらい)を五倍ぐらい上げ無くてはなりません。まだ真夏だから生き死ににはなりませんが、真冬なら大変なことです。停電即、命の心配になります。これは北電の問題ではなく、政治の問題です。北海道ばかりではなく、東京も準備しておかなければなりません。
全国空港乗降客数一覧 (平成29年統計) 順位 空港名 国内線 国際線 合計/一日 1 東京国際空港(羽田) 68,367,662 16,895,012 233,596 2 成田国際空港 7,540,249 31,091,309 105,840 3 関西国際空港 6,848,636 21,036,154 76,397 4 福岡空港 17,629,158 6,167,691 65,197 5 新千歳空港 19,428,246 3,290,366 62,243 6 那覇空港 17,435,393 3,537,689 57,460 7 大阪国際空港(伊丹) 15,597,777 0 42,734 8 中部国際空港(セントレア) 5,936,543 5,509,055 31,358 9 鹿児島空港 5,332,140 286,000 15,392 10 仙台空港(仙台国際) 3,100,326 270,124 9,234 現在、大量の観光客が日本に押し寄せていますが、関空が使えず、千歳も閉鎖されている現在は、8万人の旅行客が、旅行を中止しているか、世界中の空港で足止めをされています。日本人観光客は、福岡や名古屋などの代替えの空港を探しますが、外国人は旅行を中止するでしょう。
加えて、夢の都市、札幌がじつはこれほどまでもインフラが脆弱だったと言うことは世界中に配信されています。今回の地震、それによるインフラの停止が、世界中の札幌への憧れを削がなければ良いのですが。
停電は、二三にちで復旧するでしょうが、関空の橋は簡単には直りません。まず、つぶれた橋を取り除いて、電車を通すのに何日かかるかです。損傷した橋を外さなければ何も始まりませんが、準備にどれだけを必要とするか、まだ調査段階だと思います。現在、伊丹空港は、完全に国内専用です。毎日4万人も使用している日本でなごやよりおおきな七番目の空港ですが、国際線はゼロです。神戸は、名ばかりの国際空港で、年間たった110人です。代替えに神戸空港などを緊急に国際空港にしないと、大阪経済は相当な損害を被るでしょう。 https://tannoy.exblog.jp/30033898/
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