http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/255.html
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前投稿[1]では、子どもがまだ小さい20-40代の親にがんが増えていることを指摘したが、
それを裏付けるニュースを紹介する。
人材会社社員の西口洋平さん(38歳)は、2015年に末期の胆管がんと診断され、
2016年に子どもを持つがん患者同士が交流できるコミュニティサービス
「キャンサーペアレンツ」を立ち上げた[2][3]。
NHKによると、この「キャンサーペアレンツ」にはすでに1900人が登録しており、
大きなコミュニティになりつつある。(下に引用)
それだけ子育て世代にがんが激増しているということだ。
そしておそらくその大半が福島原発事故による放射能汚染が原因である。
運が悪くてがんになったのではない。ものごとには必ず原因があるのだ。
もし自分が重病に陥ったのなら、同じ空気を吸い同じものを飲食している家族も
危険な状況におかれていることを認識すべきだ。
汚染地域からは引越しをする、飲食物は汚染のないものを慎重に選ぶなど
最大限の注意を払っていただきたい。
それが子どもへの最高のプレゼントになるだろう。
「がんと子どもと私」 (NHK 2018/7/27)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180727/k10011550601000.html
-------(引用ここから)-------------------------------
「余命は半年」
「末期のがんで手術ができません」
ドラマや映画ではありません。ある日突然、こんなことを伝えられたら、皆さんは何を思うでしょうか。ましてや、小さな子どもを抱えていたら…。子育てや仕事、そして治療とのはざまで、不安や悩みを抱える子育て世代のがん患者。その患者どうしがインターネット上でつながる「キャンサーペアレンツ(=がんの親たち)」というSNSが今、注目を集めています。(松山放送局記者 高橋歩唯)
■ 36歳母親の“遺書”
「この遺書は『私が死んじゃったとき、投稿してね』と、夫に頼んで書きおいたものです」
この書き出しで始まる文章、SNSに寄せられた、ある“遺書”です。(一部を抜粋しています)
書いたのは京都のナオさん。小学1年生の男の子のお母さんでした。
すい臓がんの告知を受けてから去年12月に36歳で亡くなるまで、SNSに日記を投稿し続けました。
「これを皆様が読まれているということは、私は死んでしまったのですね。もっと息子の成長が見たかった。夫と一緒に年をとりたかった。そんなささやかな夢も叶わない、苦しい人生でした」
ナオさんは、包み隠さず思いをつづってきました。
抗がん剤で重い副作用が出た状態を息子に見せてしまったこと、
治療をやめて死を決断し、残りの時間を家族とふだん通り過ごすと選択したこと、
息子にそれを告げたときのこと
そして、最後の投稿となった“遺書”では、感謝の言葉が記されていました。
「でも息子を産まなければよかったとは一度も思いませんでした。子どもを産んだことは、私の人生でいちばんすてきなことでした。これから夫と息子には大変な人生が待ち受けています。けど大変なことだけではなく、楽しいこともたくさんあるはず。がんになって、よかったことなんか1つもありませんでした。病気しらずで、ほどほどに長生きするのがいいに決まってる。でも、若くしてがんになった人間の中では、私は幸せ者でした」
「『キャンサーペアレンツ』という場を知り、皆さんと出会えました。一部の方々とは実際にお会いすることができて、何年も何十年も前から友達だったかのごとく、心を通わせることができました」
「いろんな方と励まし合い、情報交換し合い、不安を減らし、明るく闘病できる私たちは恵まれていますね。皆さんはもっと、生きてください。また、いつかお会いしましょう」
■ 患者どうしつながる SNS
がんで亡くなったナオさんが“遺書”の中でもふれていた『キャンサーペアレンツ』。
子どもをもつがん患者とその家族が登録するSNSのサイトです。
会員どうしが日記を投稿したりメッセージをやり取りしたりして悩みを共有しあっています。
治療の経過や子どもへの思いを率直につづったナオさんの日記は、大きな反響を呼び、同じ境遇の患者たちの共感を集めました。
2年前にサイトを立ち上げた西口洋平さん(38)。小学生の娘を育てながら働く西口さんも、胆管がんの治療を続けています。
「治療ってつらいのかな、怖いなという思いと同時に、すぐ頭をよぎったのが娘のことでした。自分と同じような不安を持っている人がきっといると考え、そういう人たちとつながりたいと思ったのです」(西口さん)
■ 出会いにつながる検索機能
がんを患う人たちの間で、「キャンサーペアレンツ」は急速に広まり、現在1900人が登録しています。
・がんの種類
・進行の度合いを示すステージ
・年代
・住んでいる都道府県
・子どもの年齢
などをもとに詳細な検索ができ、“自分と同じ境遇の人を探せる”のが特徴です。
この機能が、不安や悩みを抱え込んでいた人たちの助けになりました。
「同じ状況にいる人の話を聞いてみたい」
「不安や悩みを分かち合いたい」
多くの患者が抱く思いを、形にしたのです。
「『キャンサーペアレンツ』は、都市部より同じ境遇の人が少ない、地方に住むがん患者を特に手助けできるのではないか。地方では、都市部のように、患者どうしが集まって、話すことは難しい。でも、ネットであれば場所は関係ない。地方で、1人で悩みと不安を抱え込んでいる人にこそ活用してほしい」(西口さん)
■ 地方に暮らす子育て世代のがん患者
「キャンサーペアレンツ」を利用する愛媛県の美香さん。2年前、すい臓がんが判明しました。
手術は成功しましたが、再発の不安と当時小学生と高校生だった思春期の子どもの子育てで精神的に追い込まれたそうです。
「がんでつらいだけじゃなくて、子ども、夫、姑との関係とか、ぜんぶひっくるめて悩みがぐちゃぐちゃになっている状態だった」
そんなとき「キャンサーペアレンツ」を通じ、同じすい臓がん患者で、“遺書”を残した京都のナオさんにめぐり会いました。
「同じ部位のがんで同じ手術を受けて、子育てをしている人に出会ったのは初めてでした。子どもや夫への思いをとつとつと飾らずに書いていて、ナオさんの日記のふとした言葉が心に響いて共感できました」
美香さんは、ナオさんとメセージのやり取りをはじめました。2人は、それまで面識は無く、会ったこともありませんでしたが、“同志”のように感じたといいます。
「本当に苦しいことって、同じ地域の人には話せない。家族の悩みは家族には言えない。でも、それがSNSでは素直に話せて、思いを共有できるんです」
■ がん患者の悩みどう受け止める
ことし6月、西口さんは「キャンサーペアレンツ」の会員を対象にした「オフ会」を開きました。
ふだんは「オンライン」のSNSで交流している会員に、直接顔を合わせて会話してもらおうという会です。私も会場で、患者の皆さんの話をじっくり聞かせていただきました。
「働きながら治療を続けることが目標だったが、会社の医師に『がん患者は働くな、保育園の迎えもスーパーも行くな、寝ていろ』と言われた」
「PTAや近所のどの範囲までがんであることをカミングアウトするべきか」
「がんになって妻が働きに出るようになったが、治療費、養育費など将来が心配」
働き盛りの子育て世代だからこそ、自分自身のことだけでなく、夫や妻、遺していくかもしれない子どものこと、仕事のこと、近所との関係、親のこと、たくさんの悩みや不安を抱えていると感じました。
また、多くの人が、“がん患者”の伝えられ方に違和感をもっていることが感じ取れました。
「テレビや映画、小説では、がんの人が亡くなってしまうストーリーばかり。がんイコール、死ぬというステレオタイプで描かないでほしい」
冒頭で紹介したナオさんの日記のように、たしかに「生きること・死ぬこと」とどう向き合うかは、多くの患者にとって重要なテーマです。
でも、生き死にだけが、がんのすべてではありません。
治療をしながら働く人、治療を終えた体とうまくつきあいながら生活している人は私たちの周りにたくさんいます。
月並みかもしれませんが、私たちは職場や地域社会で、どう一緒に生きていけるか、そして、いかに支えていけるか、みんなで考えていくことが大事だと思いました。
「子育て中に、がんになる」ことをただ、ただ怖いと思っていた私。
恐怖はぬぐえませんが、同じ境遇の人とつながる手段があるということは、不安を減らし、気持ちを少し楽にする助けになるのではないか。
たくさんの患者さんの話を聞いて実感しました。
-------(引用ここまで)-------------------------------
(関連情報)
[1] 「子どもが成人するまで生きられない悲劇 これからは早婚、若い母親が増えるかも知れない」
(拙稿 2018/8/27)
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/252.html
[2] 「36歳の末期がん患者が、娘に残すために始めた『最後の仕事』」 (HUFFPOST 2016/8/6)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/05/cancer-parents_n_11349194.html
[3] 「Cancer Parents こどもをもつがん患者でつながろう」
http://cancer-parents.com/
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