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住宅支援打ち切り1年3ヶ月、新潟の自主避難者は戻らず
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2018/08/18(土) 19:48:05 めげ猫「タマ」の日記
福島の放射能汚染から逃れるために避難している方への住宅支援が昨年(2017年)3月31日に打ち切られました(1)。新潟県新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
2017年3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配 499人、公営住宅等 1)(4)
2018年6月末 1,094人(借り上げ等64人、自力手配1,029人、公営住宅等 1)(5)
多く方が住宅支援を打ち切り1年3ヵ月経ても福島に戻ることはありません。事故から7年以上が経過しましたが、福島は汚染されたままです。当然です。
なお「借り上げ仮設住宅」は借り上げ等に、公営住宅・雇用促進住宅等は公営住宅等と区分させていただきました。
以下に航空機モニタリングによる放射線量分布を示します。
※(6)の数値データを元に(7)に示す手法で8月1日時点に換算
図―1 航空機モニタリングによる放射線量分布
図に示すように国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(8)地域は概ね福島のみです。避難地域が設定されたのは「福島」のみです(9)。
以下に20代前半の各年1から6月までの社会的増減の推移を示します。
※1(10)を集計
※2 各年1〜6月を集計
図−2 20代前半のの社会的増減
図に示すように20代前半女性の社会減が事故後の8年間、男性の社会減を大きく超えています。事故からずっと、若い女性の福島脱出が続いています。2018年上半期(1−6月)の福島県の20代前半の社会増減を集計するとを集計すると
男性 △1,118人減
女性 △1,764人減
で男性の1.6倍の20代前半女性が福島から逃げたしています。
今から5年前の2013年7月には福島には49,104人の15〜19歳の女性が住んでいました。それから5年が経て今(2018年7月)には彼女達は20〜24歳になりました。福島で今は20〜24歳の女性は31,802人です(10)。2018年6月当時15〜19歳だった女性の35%以上が、この5年間で福島から逃げ出しています。このままでは福島からママになる人がいなくなり、子どもが生まれなくなります(11)。
事故後に福島から多くの方が避難されました。以下に推移を示します。
※(13)を集計
図―3 福島からの県外避難者数
図に示す通り福島への帰還が進んでいるとは言えない状況です。ピークには62,831人(2012年3月)の方が福島から避難していますが(13)、今も5割を超える33,517人の方が福島から県外に避難しています(14)。以下に福島から福島県外に避難している18歳未満の子ども避難者数を示します。
※1 (15)を集計
※2 1部が避難区域は一部が避難区域(警戒区域または計画的避難区域)に指定された市町村で南相馬市、川内村、川俣町、田村市
※3 全部が避難区域はほぼ全域が避難区域に指定された町村で飯舘村、浪江町、双葉町、大熊町、冨岡町、楢葉町、葛尾村
※4 避難区域無しは避難区域が設定されなかった市町村で特定避難勧奨地点が設定された伊達市や、概ね緊急時避難区域であった広野町を含む。
※5 避難区域の設定は(9)による。
図―4 福島県外への子ども避難者数
図に示す様に他は戻っていますが、「避難区域無し」の区域の避難者は戻っていません。彼等は自主避難者です。少子高齢化対策には福島県外に避難している自主避難者に圧力を加え、福島に戻すことが効果的です。
昨年(2017年)3月末に福島は「安全」だとして自主避難者に対する住宅支援を打ち切りました(1)。でも図―1に示す様に福島は特異的に汚染されたままです。
新潟県への避難者数は2,580人で東京、埼玉、茨城、栃木についで5位です(14)。新潟県は市町村別・居住形態別の避難者数を発表しています(3)。新潟の都市規模からいえば新潟市、長岡市、上越市ですが(16)、福島からの避難者は新潟市と柏崎市に集中しています。柏崎市には福島と同じく東京電力の原子力発電所があり(17)、福島からの避難者の9割以上が避難区域内からに避難者です(18)。突然の事故で急に古里を追われた避難者が原発繋がりで新潟県柏崎市に逃げてきたのでしょうか?一方で新潟市は自主避難者が多いとされています(2)。以下に福島から新潟市への避難者数と居住形態を示します。
※1(3)にて作成
※2 「借り上げ」は「借り上げ仮設住宅」、「自力手配」はその他(親戚・知人宅等)、「その他」は「公営住宅・雇用促進住宅等」に区分
図―5 福島から新潟市に避難された方の居住形態
。福島県から新潟市へ避難されている方の人数を見ると
2017年3月末 1,320人(借り上げ等710人、自力手配 499人、公営住宅等 1)(4)
2018年6月末 1,094人(借り上げ等64人、自力手配1,029人、公営住宅等 1)(5)
多く方が住宅支援を打ち切り1年3ヵ月経ても福島に戻ることはありません。事故から7年以上が経過しましたが、福島は汚染されたままです。当然です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島に残った方も福島を恐れています。
福島を代表する果物にナシがあります。8月も後半になり、シーズンです(19)。福島ではナシの出荷も始まりました(20)。福島県福島市は福島を代表するナシの産地です(19)。同市産のナシは甘くて果汁たっぷりだそうです(21)。福島県は福島産ナシは「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産ナシはありません。
※(23)を引用
図―6 福島産ナシが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2620.html
(1)「自主避難」3.2万人、住宅支援打ち切りに悲鳴 生活問題は逆に深刻化、終わらない原発被害 東洋経済
(2)中山 均 - 【12/21 新潟市災害対策議員連盟、避難者支援策に関し市長要望】... | Facebook
(3)新潟県:県外避難者の受入状況をお知らせします
(4)(3)中の平成29年3月31日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 91 キロバイト)
(5)(3)中の平成29年4月30日現在の県外避難者受入状況(PDF形式 93 キロバイト)
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(10)福島県の推計人口(平成30年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(11)めげ猫「タマ」の日記 2018年上半期も若い女性が逃げて行く福島
(12)県外への避難者数の状況 - 福島県ホームページ
(13)(12)中の県外への避難状況の推移 [PDFファイル/459KB]
(14)(12)中の県外への避難者数 [PDFファイル/94KB]
(15)東日本大震災に係る子どもの避難者数(こども・青少年政策課)
(16)新潟県 - Wikipedia
(17)発電所の概要|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力
(18)柏崎市の広域避難者支援と 「あまやどり」の5年間 - 新潟大学
(19)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(20)いわき産「ナシ」どうぞ!甘み強く高品質 福島県トップ切り出荷:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(21)フルーツを食す《福島のサクランボ・桃・梨・ブドウ・りんご》 - 福島市
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)鎌田店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
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