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それにしても、今年はトランプが関税戦争を中国相手にしかけたことも大きく影響して、米中間の緊迫が前年より大きくすすんだ。
本当に戦争になってしまうのではないか、という懸念は新聞を読んでいるだけでも十分に伝わってくる時代の囁きによってもたらされているものだ。
しかし、もうすでに我々がそのムードを感じ取っているのにかかわらず、現実をリードする側でいたはずのメディアからは何の答えもでてきていないではないか。
映画、ドラマ、小説といった媒体で、先行した戦争ストーリーが描かれることが一切ない、というのも異常なことである。
思えば、オバマ大統領が当選を果たした2008年からさかのぼること数年、米コメディー界のスーパースターであるクリス・ロック主演のハリウッド映画では、黒人大統領が誕生していたのである。
その映画が公開された当時は、まだ誰もそんなことはありえない、という常識が捨てられないので、いかにもオチャラケのコメディーといった印象に覆われていたものだが、クリス・ロックは初監督・脚本とこなし真剣、人生の大一番だったのだ。
1995年。日本からメジャーリーグの選手が誕生した。過去に前例が全くなかったわけではなかったのだが、所謂日本のスター選手が、アメリカの球団と契約して渡航するということでは革新的な事件だった。しかし近鉄の野茂は、全く白紙の歴史に挑戦の足跡を記したわけではない。
その前年に、日本のTV界のスーパースターであり野茂とも親しい石橋貴明が米映画「メジャー・リーグ2」に出演している。野茂はこの石橋の活躍を受けて、メジャーに挑戦する想像力を現実的な方向へ広げていったことは間違いのない事実である。彼がドジャースでつけた背番号の16は、映画の中で石橋のユニフォームについていたものと同じである。
そして話はちょっと古くなるが、1963年に起こった米国大統領暗殺事件。ジョン・F・ケネディーはパレードの途中に後ろから銃弾を浴び死亡したが、その「大統領狙撃」というアイデアはその前年にあったフランク・シナトラ主演のハリウッド映画からでてきたものである。映画が人々の想像力をかきたて話題を作り出し、それが現実を揺さぶり、実際の出来事につながる。犯人のオズワルドが逮捕されたのは前年に「大統領狙撃」の映画をみた映画館の暗闇の席であった。
さて、米中の今後を予想する、もしくは誘導するような映画作品は一体、どうなっているのだろうか?クリエイター達は何をしている?
それなりの作品ができれば、新聞の一面がずっと盛り立ててきた話題だけにヒットは間違いないはずだ。どうしていつも金儲けのためならどんなタブーへの着手も厭わないアイツらは黙ったままなのだろうか?
不思議な話である。
中国という固有名詞を使ってシナ人の俳優を使うのが問題であるなら、バレバレ架空の設定にすればいいだけの話である。
映画が現実より後を歩いてどうするんだ。
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