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世の中には陰謀論という「通常のジャーナリズムではあまり扱われることのない裏の史観や一般報道に隠れた真相といったもの」を暴く行為で生計をたてる人がいくらかいる。
日本では1970年代に華々しくデビューした落合信彦がその本格的な旗手であったが離脱したようで、いまでは、たま出版も大人しくなり、電波系のベンジャミン・フルフォードや宇野正美がしぶとく先人の骨を拾って、いつの時代も確実に存在する大人になれなかった(主に男性)層の集まりである「陰謀論オーディエンス」の機嫌をとりながら細々と情報を換金しているようである。
世界的にみれば、テキサス州で積極的な活動をしてきたアレックス・ジョーンズがやはり陰謀論者として最も知られた存在かもしれない。ジョーンズの名前は知らなくてもInfoWars(インフォウォーズ)という媒体はきいたことがあるものだろう。
いままでにも過激で妥協のない言論活動を繰り返し物議をかもしだしてきたアレックス・ジョーンズであるが、ここにきて、アップル・Facebook・Youtubeといったシリコンバレーの代表的なソーシャル・ネットワークから一斉に出入り禁止の制裁を受けることになった。
「暴力や憎悪を扇動する」行為がその罪状であり、言説の真偽をめぐるものではない。
陰謀論というものが言論の自由が保障された日米の間で、ここまで完璧にアウトをくらうことは今までにはなかったのではないだろうか。たいていは、どれだけあやふやな情報を大声で説き影響力を拡大しようとしたところで「ただの変人」という扱いで放置プレーにおさまるのであり、よっぽど名誉棄損や業務妨害といった法的係争に発展しない限りは垂れ流しOKだったのだ。
具体的にどの発言が発端になり禁止措置につながったかという直接起因の開示はどの会社も行っていないので、これまでの蓄積が「なんらかの権威を孕んだ集合機能が時節的な合意に達して図った号令により」一気にアレックス・ジョーンズを葬るXデーに帰結したということだ。
私はこの決定でよいと思う。
陰謀論は一歩間違うと詐欺であり、誤った方向に知的弱者を導くカルトであるから、常に検閲によって暴走がないかを取り締まる動きが水面下で維持されているべきだ。
ジョーンズはそれでもやめないのであれば、上等だ、自分をフォローしてくれる人を相手にいままで通りハードコアな陰謀論を展開しつづければいい。
日本でも一部の陰謀論者がウィキペディアからの削除にあったり、Youtubeからアカウントを消されたりするなどの処分を受けてきた。
情報をより多くの知的弱者相手に売りさばくために平気でガセネタをうみだし、捏造した嘘の事実をまき散らすのだから、当然のことである。言論の自由というものは常識の範囲での自由であることは言うまでもない話であり、「非常識とされていることが真実なのだ」という主張があるのであれば、その非常識を常識に換えるための審判に挑み誰の前でも胸を張って自説の正当性・真実性を勝ち取るために全力を尽くす覚悟がないといけないと私は考える。そこまでやれる場合は、自然と陰謀論も「面白ければ糞でいい」というようなガセから知的で洗練されたものにシェイプアップしていくだろう。
一部で人気の田中宇など「ソースをつければ陰謀論も事実」というような妄想を抱いているようであるが、彼の使用するソースがそもそも陰謀論であるので意味はない。私の知る限り真実の陰謀論を貫いているのはチベットよわー、だけである。
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