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王氏は今年5月、「あらゆる国には独自の歴史と文化と同様に、独自の現実がある。あらゆる国は「自国に適した開発の道を追求すべきだ」と説いた。
[2334]米、中の 貿易戦争(通商交渉)の大きな動きの、底を見ること。 私は、歴史の勉強に打ち込む。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2018-08-03
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/
(米中関係の部分のみ抜粋)
以下の載せる記事は、昨日の WSJ (ウオールストリート・ジャーナル)紙のものである。WSJは、金融・経済の日刊紙であり、日本の日経新聞のような経営者や投資家が読む新聞だ。
この記事に、もの凄く、重要なことが、書かれている。それは、 次の米大統領選(2020年)での、民主党の 候補は誰かが、書かれているわけではないが、私、副島隆彦にピンと来た。 鋭く読む能力のある人は、分かるかな。いや、分からないだろうなあ。
(転載貼り付け始め)
「米中貿易戦争、解決のキーマンは王岐山(おうきざん)副主席か」
2018年8月2日 WSJ By Chun Han Wong
王氏は米国に舞台裏でメッセージを伝達する役割を果たしている
貿易をめぐる米中の緊張が高まった今年5月、中国の王岐山(おうきざん)国家副主席は米実業家らとの会談の場で、中国の産業政策に対する米国の批判に反論した。中国の歴史に関する米国の無知について詳しく説明したのだ。 (略)
米国は7月6日、340億ドル(約3兆7800億円相当)の中国産品への追加関税を発動し、貿易戦争をエスカレートさせた。その数日後、王氏はシカゴ市のラーム・エマニュエル市長、 テスラ のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)と個別に会談した。
エマニュエル氏との会談は王氏の要請によるもの。エマニュエル氏の報道官によれば、会談で王氏は、米中関係の現状は中国側が望んでいるものではないとしながらも、中国は自国経済を強化するという「ビジョンを思いとどまることはない」と述べた。・・・・
(転載貼り付け終わり。あとで、この記事の全文を、再度、掲載する )
副島隆彦です。 ようやく 中国の一番の大物の人物が、表に出てきた。真打ち登場、である。
「(習)近平 (チンピン。呼び捨てだ)よ、まあ、私が、アメリカとの交渉、駆け引きは、やるから、見ていなさい」という感じだ。私、副島隆彦 の研ぎ澄まされた眼力から分かることは、王岐山は、いきなり、アメリカの最深部の急所に、手を突っ込んだ。
王岐山が、これから、トランプと、激しい、政治ドラマを、たくさん作ってゆく。だが、この勝負は、表面には、あまり出ないだろう。 国家副主席の 王岐山(おうきざん、 ワンチーシャン 70歳。習近平よりも5歳上 )が、ついに出てきた。 そして、トランプに向かって、大きな、くせ玉を、これからたくさん投げる。中国も、簡単には負けない。 トランプは、内心、ゾッとしただろう。
米中の 貿易戦争、通商交渉では、緒戦(しょせん。スカーミッシュ)では、中国の完敗だ。トランプの大勝利だ。 今も進撃を続けている。 中国側で、防御戦の、先陣を引き受けた、劉鶴(りゅうかく。リャウホウ)は、早くも、5月に、対米交渉で ボロボロになった。 そのあと、7月から、王岐山が動き出した。
中国は、群議技術含めた、あらゆ分野の 先端技術を、すでに、世界中から、ドロボウして、もう、自分のものにしてしまった。ほとんど盗んだ。だから、アメリカに対しても、決して下手(したて)には出ない。
王岐山は、 一帯一路(いったいいちろ)の 戦略のまま、大きく、アフリカ諸国、南米諸国、そして、アジア諸国の華僑圏 から、遠回りにして、アメリカを包囲するだろう。トランプに「もっとカネを払え」と、虐(いじ)められているヨーロッパ諸国も、中国に、こっそり付くだろう。 ロシアと、トルコ、イランも、中国に付く。 だから、中国が、トランプの電撃、攻撃を、ガチッと受け止めてからが、本当の闘いだ。 これは、持久戦(じきゅうせん)である。 トランプが、ああいう人だから。
だから、トランプは、緒戦で、電撃作戦(でんげきさくせん。ブリッツクリーグ)で、ナポレオンのような、あるいは、ヒトラーがやったような手口で、激しい攻撃を仕掛ける。そして、相手が真っ青になり、脅しあげておいてから、“デイール(交渉、駆け引き)の天才 ” として、落としどころを探る。
裏から手を回す。 トランプは、商売人であるから、ベロリと舌なめずりして、そして、どれだけでも、態度を変える。
この手口は、今では、もう、世界中で読まれている。トランプの虚仮威(こけおど)し、や恫喝(どうかつ)と、同時の、裏から手を回しての、相手を交渉に引き釣り込む、というやり口は、もう満天下に、バレている。
それでも、 私、副島隆彦が、今のトランプを支持しなければならない。 それは、アメリカの国内政治で、今も、米民主党の中に、強力に、根付いて、巣くっている、Moonie ムーニー、統一教会の勢力 、すなわち、反共(はんきょう)の精神に満ちた、反共、反(はん)共産主義だけを自分たちの教義(ドグマ)にしている、狂った精神をした者たちの、大群、大軍との闘いを、今も、厳しくやっているからだ。
アメリカのリベラル派の中に、ヒラリー・クリントン派の形で、 この Moonie ムーニーの大勢力 が、居る。
それは、アメリカの政治ニューズを見ていると分かるとおり、FBI(司法省の下部組織)、とCIA(国務省の下部組織 国家情報部、国家スパイ組織 )の 中に、それぞれ、数百人の幹部たちが、この 反共主義の、ムーニーの強固な、強烈な宗教心をもったものたちが。今も厳然として、いるからだ。
そして、アメリカの メディア(テレビ、新聞)である。この連中にも、Moonie が、たくさんいる。
彼ら、宗教的な 反共主義の 恐ろしい狂信に満ちた、ヨーロッパにもいる、大勢力との闘い、戦い において、 トランプが、決して、優勢だ、という判断を、出すことは、まだ、できないのだ。
この Moonie 勢力 は、日本にも強力に存在している。厳然として、私たちの日本国が、抱えている。それが、まさしく、安倍晋三と昭恵夫人を頭目とする、日本の統一教会の組織だ。彼らが、日本の政治権力を握っている。 恐るべきことだ。 今、現在も、安倍政権の形で、現出(げんしゅつ)している。私たちは、この勢力の奴隷のようにされて生きている。 誰も、このことを、怖くて言わない。
(中略)
私が、どれぐらい、本気で、大きな真実を、ずっと、書いてきたか。そのことの信用と、大きな支持が、私にあるから、私は、こうやって、苦悩のドン底からでも、こうして、書いて、公表できている。 大きな真実を、分かりたくない者は、 この 学問道場には、近寄るべきでない。 私は、本気だ。
(最後に、上記の新聞記事を、再掲載する)
「米中貿易戦争、解決のキーマンは 王岐山 副主席か」
2018年8月2日 WSJ (ウオールストリート・ジャーナル紙)
By Chun Han Wong
https://jp.wsj.com/articles/SB11443694453778813656304584383691732929568
王氏は米国に舞台裏でメッセージを伝達する役割を果たしている
貿易をめぐる米中の緊張が高まった今年5月、中国の王岐山(おうきざん)国家副主席は米実業家らとの会談の場で、中国の産業政策に対する米国の批判に反論した。中国の歴史に関する米国の無知について詳しく説明したのだ。
この会談の内容を知る関係者によれば、王氏は貧困から抜け出そうとする中国の苦闘を理解しない米国の姿勢をたしなめた。米国が中国の苦闘を理解すれば、中国共産党とその政策についても理解が進むだろうと話したという。王氏は、孫武の兵法書「孫子の兵法」の「敵を知り、己を知れ」の格言を引用し、自らのメッセージを強調した。
習近平国家主席の腹心である王氏は短期間政界から退いた後、今年3月にそれまで儀礼的役割だった国家副主席の座に就いた。
舞台裏でメッセージ伝達
王氏は副主席として、訪中する米国人らに舞台裏でメッセージを伝達する役割を果たしている。習主席の経済アドバイザーである劉鶴(りゅうかく)副首相が、貿易紛争をめぐる米国との交渉を主導している。一方、王氏は、外圧に屈することなく自らの発展の道を進む中国の決意を伝えている。
王氏が政治の最前線に復帰したことは、過去半年間で習氏が中国の政治的序列をいかに変えたかを物語っている。この間に習氏は、自らを政策立案のトップに据え、周囲に同志や子飼いを配置してきた。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、今年3月、国家主席と副主席の任期制限を撤廃した。 習氏と王氏は、無期限に現職にとどまることができるようになった。
米国は7月6日、340億ドル(約3兆7800億円相当)の中国産品への追加関税を発動し、貿易戦争をエスカレートさせた。その数日後、王氏はシカゴ市のラーム・エマニュエル市長、 テスラ のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)と個別に会談した。
エマニュエル氏との会談は王氏の要請によるもの。エマニュエル氏の報道官によれば、会談で王氏は、「米中関係の現状は中国側が望んでいるものではない」としながらも、「中国は自国経済を強化するビジョンを思いとどまることはない」と述べた。
上海に電気自動車(EV)工場を建設する計画を発表するため中国を訪れていたマスク氏は、ツイッターで、王氏と面会したことを明らかにし、「歴史や哲学に関する非常に興味深い話し合いをした」と書いた。
米国で一目置かれる存在
一部の米当局者や企業経営者は中国当局者に対し、貿易摩擦解消のため王氏が訪米して交渉に当たるよう要請している。王氏は1990年代以降、銀行家や政府高官として多くの米側関係者と交流してきており、米国の金融界や政界で一目置かれる存在だ。
ただ関係者によれば、王氏は5月に北京の中南海(ちゅうなんかい)で米経済界の首脳らと会談した際、自らが対米関係を統括することは否定。習氏が望むことならば何でもするのが、国家副主席としての職務であると語った。
副主席としての王氏は、前任者をはるかに上回る名声と影響力を持って外交上の職責を果たしている。昨年10月に共産党政治局常務委員から退任したものの、今も重要会議には出席しており、党の外交政策を担う新設の中央外事工作委員会の事実上のトップに就任している。
習主席にとって、王氏を副主席として置く意味は、米国に対する洞察力を持つ貴重な人物を、実績あるトラブルシューター、かつ忠実な部下として身近に置くことにある――。これが中国政治ウォッチャーたちの見方だ。
また、潜在的ライバルとなり得る年下の幹部を、次の国家主席をうかがうポストに就かせる、のを回避するのにも役立つ。現在70歳の王氏は習氏より5歳ほど年上で、後継者になるには高齢過ぎると考えられている。
王氏は、経済政策通の銀行家および政治家としての長いキャリアに定評があるが、その後は汚職撲滅(おしょくぼくめつ)運動も指揮した。この反腐敗(はんふはい)闘争により、習氏は就任1期目の5年間で、政敵を追い払い、党員たちに忠誠を誓わせることが可能になった。王氏を知る人々は、正直者だという評判があって、子供がいない同氏が、この職務にうってつけだったと述べる。
1990年代半ばに、大手国営金融機関のトップだった王氏は、米モルガン・スタンレーと交渉し、同国初の合弁投資銀行である中国国際金融(CICC)を創設した。
1995年のCICC創設時、株主の1人が王氏に高価なゴルフクラブのセットを贈った。当時、CICCのCEOを務めていたハリソン・ヤング氏によると、「倫理・優待規則によって受け入れも拒絶もできない贈答物に相当した」ため、「董事長だった王氏は、これ見よがしにゴルフクラブを自分のオフィスの目立つところに置き、我々は、これに触ってはいけない、と職員に告げた」という。
文化大革命の頃から盟友
習氏と王氏は、少なくとも1966年から76年の文化大革命の頃から互いを知る間柄だ。2002年に習氏にインタビューしたチャン・シーミン氏によると、このとき両氏は、毛沢東の命令の下、都会から農村地帯に下放した何百万人もの若者の一部だった。
1980年代、習氏が地方の党トップだったとき、王氏は中央政府で農村政策を勉強していた。農村政策で王氏と緊密に協力していた経済学者の黄江南(こうこうなん)氏によると、王氏は北京で開催する討論会に参加するよう習氏ら地方行政官をしばしば招いていた。黄氏は1979年、党指導部に提出された経済政策論文を、王氏らと共同で執筆したこともある。
同氏によると、若い頃に出会った習氏と王氏は「強い親近感を抱き、互いの考え方を理解し、同じような政治目標を共有していた」という。
外国の賓客との会談で、王氏は、中国について、「世界における正当な場所を求める善意のパワーだ」と説明している。大学時代に歴史学を専攻した王氏は、フランスの思想家アレクシ・ド・トクヴィルの「アメリカの民主政治」から、ハーバード大の哲学者マイケル・サンデル氏の「これからの『正義』の話をしよう」に至るまで、数々の著作を渉猟してきた。中国史や世界史に言及することもしばしばだ。
王氏は今年5月、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムで国家副主席として初めて公の演説を行い、「あらゆる国には独自の歴史と文化と同様に、独自の現実がある」と主張。あらゆる国は「自国に適した開発の道を追求すべきだ」と説いた。
(転載貼り付け終わり)
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