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地下鉄サリン事件より23年の月日が流れた。
いまだに多くのオウム事件に関与したメンバー達が収監されている日本の刑務所。なんと23年もの時間が流れた今も誰1人死んでいないというのが驚きである。死刑執行もされていなければ獄死したこともない。死んだのはヤク、否、右翼に刺殺された村井氏だけであり、あとの罪人たちはみな悪行で十戒はとおに破り切っても快食・快便・快眠の三快を守り通しているようである。
私はあえて断言するが、この人達はムショに置いてもらえない場合、何人かは確実に故人になっている。内ゲバか暗殺か病気や事故かはわからないが確実に数は減っている。そこまで(日本の)刑務所という場所は安全な保護地区なのである。
大量殺人をした団体の構成員が最後のヨガ・オン・ザ・ランの成就者、高橋克也(男闘呼組にいたのは和也です)の逮捕からさらに何年もたった今の今まで無傷、まるでメンバー変更が一度もなかったキャンディーズやRibbonのように23回も同じ場所で全員集合な同窓会を開催することができたことは驚きであろう。悪い事をした奴をへこませて更生させるはずの刑務所が、なんだか犯罪界のセレブのオウム出家者を住まわせる葛飾サティアンと化していないだろうか。
ネタはこれくらいにして、本題。私は今死刑台へ続く運命の最前列にならべられたオウムの13人のその13という数が国家権力による見せしめというか象徴的に与えらえた凶数なのではないかと疑っている。13という数に無理矢理あわせることでなんとなく儀式的な印象のある歴史事件として葬ろうとしているのではないか。
もしそうなのであれば、私はちょっと違うぞ、と物言いをいれるために左手をあげたい。なぜか。それは確実に死刑判決を受けたであろう村井がすでに死亡しているからである。これを引いて12人追加することで13が得られるはずである。
まあ、ちょっと無理のある理屈はいいとして、私は13人の死刑囚から一人だけ無期に変更するべきではないかと考えていてこのスレを書いている。
誰か。
麻原彰晃。(ちょっと思うことあり長文を割愛)彼は殺人を命令した張本人である。死刑以外はない。
早川。ちょっと人殺しすぎ。恩赦があるとしたら太陽が消滅してわけわかんなくなった時くらいだろう。死刑をまぬがれることはありえない。
井上。10代半ばから洗脳状態にあった彼は判断力を欠いていた・・・などと一時は無期判決もでているだけに13人の中では一番死刑に遠いのは彼だろうか。否、地下鉄サリン事件の総指揮は村井だったが、立案者は井上であり、執行の役目は横綱級だろう。
新実。人殺しすぎ。はじめの首ひねり致死については、プエルトリコの汚点ホセ・ゴンザレスの心臓パンチのように立証が難しい路線を狙い減刑も望めたが、それ以外に何人も殺めすぎ。彼が死刑でないなら、死刑という単語は広辞苑から省かれ志位系なるダサダサ新出語に置換されてしまう。
横山真人。だから、コイツ、人は殺してないって。なんで求刑がそもそも死刑なんだ?そこで集団テロの基礎知識・・・・・共同正犯。つまり皆でやったことだから参加罰としてお前も死刑、と。横山が個人的な判断でさじ加減を変えてサリン散布を小規模にしたおかげで、彼の担当車両から死者はでなかったのだ。この事実を前にしても死刑を撤回することなく、二人殺した医師の林先生は無期で済む。こんなことでいいのか司法制度は。しかし、私が減刑させるべきだと思うのは横山ではない。やはり重傷者があまりに多すぎる。
土谷正美。サリンを作った極悪化学班長である。731部隊からドラフト1位の指名がきますよ。彼が死刑なら、マンハッタン計画で気の狂った大量破壊兵器を製造したユダヤ人たち、莫大な予算の費やされる計画に縁信号を与える署名をしたアインシュタインなどはもっと重罪なはずかというとそんなわけはない。国家の命令か、カルトの命令か、あまりに違いすぎる。人命というのは個人でもその親でもなく国家に属するからだ。土谷の果たした毒薬製造の役割はテロ活動の中では非常に重要であり責任は重い。
結局、じゃあ誰が死刑を免れるんだ、という答え。それはやはり土谷正美である。正確には彼は死刑で今生を終えるだろう。しかし彼の精神は魂の兄弟である土屋昌巳に受け継がれて延々と美しいメロディーを奏でてくれるだろう。そういう意味で13人のうちの一人は完全に無くならないといいたかったのだ。
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