http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/853.html
Tweet |
シリアを軍事力で侵略することに失敗したフランスだが、帝国主義的な野望は捨てていない
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201804240000/
2018.04.24 櫻井ジャーナル
エマニュエル・マクロン仏大統領は4月22日、アメリカのネットワーク局、FOXニュースのインタビューを受け、その中でダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)との戦争が終わっても、自分たちが「新しいシリア」を作る上で重要な役割を果たすと語った。シリア人の意思を尊重するというつもりはないと理解できる。
マクロンがシリアの今後を決める国としてまず挙げたのはアメリカ、フランス、その同盟国、中東の国々。2011年3月からシリアに対する侵略戦争を始めたのはアメリカ、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟、イギリスとフランスのサイクス-ピコ協定コンビ、そしてトルコやカタールで、そのうちトルコとカタールは侵略勢力から離れている。侵略の継続だ。
この侵略勢力は侵略のためにサラフィ主義者(ワッハーブ派)、ムスリム同胞団、つまりジハード傭兵で武装グループを編成して送り込んだ。このグループの幹部はCIAから軍事訓練を受けた戦闘員で、ロビン・クック元英外相が指摘したように、その戦闘員のコンピュータ・ファイルがアル・カイダ(データベース)である。この仕組みは1970年代の終盤、ジミー・カーター政権の大統領補佐官だったズビグネフ・ブレジンスキーが考え出したもの。ダーイッシュはタグが違うだけで、基本構造は同じだ。
そのダーイッシュを打ち負かしたのは2015年9月30日にシリア政府の要請で軍事介入したロシア。その戦いにイランも協力している。マクロンはロシアやトルコを排除するとは言わなかったが、新しいシリアを築くためにシリア人自身とイラン人を排除している。勿論、本心ではロシアも排除したいのだろうが、とりあえず軍事的に太刀打ちできないので名前は入れておいたということだろう。
この帝国主義丸出しの発言をしたマクロンは2006年から09年まで社会党に所属、その間、08年にはロスチャイルド系の投資銀行で200万ユーロという報酬を得ていた人物。そこで、彼はロスチャイルドの使用人と見なされている。
その後、2012年から14年にかけてマクロンはフランソワ・オランド政権の大統領府副事務総長を務め、14年に経済産業デジタル大臣に就任すると巨大資本のカネ儲けを支援する新自由主義的な政策を推進、マクロンのボスだったオランドはアメリカ政府の侵略政策にも加わる。そしてオランドはフランス国民に憎悪されることになった。マクロンはそのオランドから離れ、「前進!」を結成したのは2016年4月のこと。フランス人はこの目眩ましに騙されたわけだ。
ところで、イタリアやフランスはコミュニストが強い国だった。そこでイタリアではNATOの秘密部隊であるグラディオが極左を装った爆弾攻撃を1960年代から80年代にかけて繰り返し、コミュニストを弱体化させて治安体制を強化することに成功している。そうした対コミュニスト対策でCIAはイタリアやフランスを含む国々で社会党や労働組合へ資金を投入してきたこともわかっている。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。