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「アサドに明白なメッセージ」、シリア攻撃で米国防長官
http://www.afpbb.com/articles/-/3171187?cx_part=topstory
2018年4月14日 16:37 発信地:ワシントンD.C./米国 AFP
米英仏がシリアの首都ダマスカス近郊の科学研究センターを攻撃したとされる際に暗視装置を使って撮影したダマスカス上空の閃光。レバノンのイスラム教シーア派原理主義組織ヒズボラの「セントラル・ウォー・メディア」のツイッターのページに掲載された映像より(2018年4月14日撮影)。(c)AFP PHOTO / HO / CENTRAL WAR MEDIA
【4月14日 AFP】(更新)ジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は13日深夜(日本時間14日午前)、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権への攻撃について国防総省で記者会見し、アサド政権に化学兵器プログラムの中止を求める「明白なメッセージを送った」と述べた。
マティス国防長官は「国連(UN)が後押ししているジュネーブ和平プロセスによるシリア内戦終結に全ての文明国家が至急結束すべき時だ」と述べるとともに、米軍の損害の報告はなく、さらなる攻撃は計画されていないと明らかにした。
マティス国防長官と共に記者会見したジョセフ・ダンフォード(Joseph Dunford)統合参謀本部議長は、攻撃についてロシアに事前通告はせず、目標はロシア軍を攻撃しないように選定したと述べた。
■昨年の2倍のミサイル
攻撃は米東部標準時13日午後9時(日本時間14日午前10時)ごろ始まり、米仏英軍がアサド政権の化学兵器関連施設にミサイルを発射した。攻撃は1時間ほどで終わったともようだ。
マティス国防長官は、今回の攻撃はシリアが今月7日に実施したとみられている化学兵器攻撃への対応策として十分強力であるとともに、欧米諸国がシリア内戦に引き込まれないよう十分に注意して調整されたものだと強調し、攻撃目標を拡大するつもりはないと述べた。
昨年4月、反体制派が拠点とするイドリブ(Idlib)県の都市ハンシャイフン(Khan Sheikhun)に対する空爆で化学兵器が使用された際もドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領はシリアへの攻撃を決断していた。マティス国防長官は「アサド政権が昨年この(化学兵器使用中止を求める)メッセージを受け止めていなかったのは明らかだ」と述べた。
昨年の攻撃ではシリアのシャイラト(Shayrat)空軍基地に59発のトマホーク(Tomahawk)巡航ミサイルが打ち込まれたが、マティス国防長官は今回の攻撃ではミサイルの数を2倍にしたと明らかにし、「今度はより強力に攻撃した。われわれはアサドに明白なメッセージを送った」と語った。
ダンフォード統合参謀本部議長はロシアとの事前連絡について、米軍の活動地域は伝えたが作戦計画や攻撃目標に関する調整はしなかったと述べた。攻撃目標は、シリアの首都ダマスカス近郊の科学研究センター、中部の都市ホムス(Homs)近郊の化学兵器貯蔵庫、その近くにある化学兵器関連装備の保管庫と戦闘指揮所が入った施設の3か所だったという。
ダンフォード氏は、シリアの地対空ミサイル部隊が反撃を試みたが記者会見の時点で米英仏側に損害の報告はないことも明らかにした。(c)AFP
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