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米大統領はシリアから軍隊を撤退させると発言したが、同国北部やデリゾールの油田地帯で兵力増強
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2018.04.08 櫻井ジャーナル
シリアの北部にあるマンビジュでアメリカ、イギリス、フランスの特殊部隊が増強されていると伝えられている。アメリカは新たな侵略の手先としてクルドを使い始めたが、そのクルドを危険視するトルコ軍が越境攻撃して支配地域を拡大させているからだ。こうしたトルコの越境攻撃に対してシリア政府は侵略行為だと批判、アメリカはNATO加盟国で戦略的に重要な位置にあるトルコとの直接的な戦闘を避けてきた。こうした特殊部隊の動きが統合参謀本部の意思なのか、CIAの作戦なのかは不明。ベトナム戦争では正規軍とCIA/特殊部隊が指揮系統が別の戦争を繰り広げていた。
このほか、ユーフラテス川沿い、デリゾールの東に広がる油田地帯の支配に力をいれている。最近も軍隊を増派、施設面の増強も図っているとクルドが伝えている。今年3月29日にドナルド・トランプ米大統領がアメリカ軍をシリアから引き揚げるという意思を表明、政府内でも同じ指示を出していると伝えられた直後、アメリカ軍の撤退は石油の支配権をイランへ渡すことだとトランプ大統領を批判する意見をワシントン・ポスト紙は掲載した。侵略を推進してきたアメリカ支配層の本音だろう。
デリゾールの近くでは2月7日にアメリカ中央軍が主導する部隊によってシリア政府側の戦闘部隊を空爆、その部隊に参加していたロシア人傭兵に死者が出ている。詳細は不明だが、アメリカ側からは数百名のロシア人を殺害したとする話が伝えられている。ロシア側の説明によると戦闘での死者は数十名、そのうちロシア国籍の傭兵が5名程度だ。
その前にもデリゾール周辺でアメリカ軍は挑発的な攻撃を行ってきた。例えば、2017年9月17日にアメリカ主導軍のF-16戦闘機2機とA-10対地攻撃機2機がシリア政府軍を爆撃して80名以上の政府軍兵士を殺害している。空爆の7分後にダーイッシュの部隊が地上でシリア政府軍に対する攻撃を開始していることから、両者は連携していると見られている。その後、政府軍の渡河を妨害するため、28日には2つの橋を、30日には別の2つの橋をそれぞれ爆撃、破壊した。
そのあと9月24日にはロシア軍事顧問団を率いるバレリー・アサポフ中将とふたりの大佐がダーイッシュの砲撃で死亡しているが、中将らがいる正確な場所がアメリカ側から伝えられていたとも言われている。それに対し、10月31日には地中海にいるロシア軍の潜水艦から発射されたミサイルがデリゾールにあったダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)の拠点を攻撃、破壊した。
アメリカは2011年3月からシリア侵略を開始、すでにシリア国内に基地を20カ所に建設済みと言われている。つまり地上部隊を派遣しないというバラク・オバマ大統領の発言は嘘だったが、トランプの撤退発言も実現しない可能性がありそうだ。
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