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根拠のない話で米国を上回る戦闘能力を持つ国に最後通牒を突きつけた英政府の狂気(その2)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201803150002/
2018.03.15 櫻井ジャーナル
ソ連消滅後、アメリカ/NATOはソ連の大統領だったミハイル・ゴルバチョフが外務大臣だったエドアルド・シェワルナゼとの約束破って東へ勢力を拡大、2014年にはウクライナでクーデターを実行した。そのときの手先がネオ・ナチ。このクーデターでキエフを押さえることには成功したが、ロシア海軍の重要な基地があるクリミアを制圧できなかった。しかもクーデター体制のウクライナは経済が破綻している。
しかも、ウクライナのクーデターが原因でロシアと中国は連略的パートナーとして結びつき、東アジアで中国に対する軍事的な圧力を高める戦略もアメリカの思惑通りに進んでいるとは思えない。
日本は1995年以降、ウォルフォウィッツ・ドクトリンに従う形でアメリカの戦争マシーンに組み込まれてきたが、そのドクトリンが破綻している。それを強引に復活させようとネオコンは軍事的な恫喝を使っている。が、ロシアや中国はその手の脅しに屈しない。アメリカ支配層は追い詰められている。
そこで今年の大きなイベントを利用してアメリカは軍事的なギャンブルに出るのではないかと懸念する人がいる。昨年から言われていたのは2月9日から25日にかけての平昌オリンピック、3月18日のロシア大統領選挙、6月14日から7月15日にかけてのモスクワにおけるFIFAのワールド・カップを利用して何らかの行動に出るのではないかということだ。
平昌オリンピックは韓国政府が朝鮮半島の軍事的な緊張を緩和するために使い、とりあえず成功したが、ロシアの大統領選挙にタイミングを合わせるかのようにしてイギリスでスクリパリの事件が引き起こされた。ワールド・カップを利用して中東、例えばシリアやイランに対する戦争をアメリカが始めるのではないかと懸念する声はある。
それに対し、今年3月1日、ウラジミル・プーチン露大統領はロシア連邦議会でアメリカに先制核攻撃を諦めるように警告した。アメリカとその同盟国がロシアやその友好国に対して存亡の機を招くような攻撃を受けた場合、反撃するということだ。反撃はないと主張してきたネオコンへの警告とも言える。
プーチンが示した反撃用の兵器には、原子力推進の低空で飛行するステルス・ミサイル、海底1万メートルを時速185キロメートルで航行、射程距離は1万キロに達する遠隔操作が可能な魚雷、マッハ20で飛行する大陸間ミサイルRS-26ルビエシュを含む兵器などが含まれている。レーザー兵器の存在も明らかにした。ロシアの反撃をアメリカの防空システムは阻止できず、アメリカ本土も安全ではないことを示したのである。
プーチンの演説から3日後にスクリパリ父娘の事件が起こり、レックス・ティラーソン国務長官に解任が伝えられた翌日の3月10日、ジェームズ・マティス国防長官はプーチンの演説を選挙対策の誇張された話だと主張している。実戦配備は先だとも長官は記者団に語った。ロシアがマッハ10のスピードで約2000メートルを飛行できるミサイルの試射を行ったと映像付きで発表したのはその翌日だ。(つづく)
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