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シリア侵略に失敗した米国は新たな武装集団を編成中だが、それに反発したトルコが軍事作戦(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/589.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 1 月 28 日 16:33:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

シリア侵略に失敗した米国は新たな武装集団を編成中だが、それに反発したトルコが軍事作戦
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201801270002/
2018.01.28 櫻井ジャーナル


ここにきてアフガニスタンでアル・カイダ系武装集団やダーイッシュの攻撃が激しくなっているともいうが、本ブログでも指摘​したように、ロシア軍の攻撃で敗走していた戦闘員をアメリカの軍や情報機関は救出、その一部をアフガニスタンへ運んだと報道されている。アフガニスタンには希少金属が存在、しかも近くを中国が推進する一帯一路のうち、陸のシルクロードが通っている。資源を支配し、中国の戦略を壊すために傭兵を使うことになるのだろう。

アメリカの好戦派は遅くとも1970年代の終盤からイスラエルやサウジアラビアと手を組み、サラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団を中心とする戦闘集団を編成している。CIAから訓練を受けた戦闘員のリストがアル・カイダだということは本ブログで再三再四書いてきた通り。リビアやシリアへの侵略でもそうしたリストを利用して編成された戦闘集団が利用されてきた。ダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)もそうした集団だ。

しかし、2015年9月30日にシリア政府の要請で軍事介入したロシア軍によって壊滅的な打撃を受け、アメリカは新たにクルド勢力を利用して戦闘集団を編成、アル・カイダ系武装集団やダーイッシュの生き残りが合流している。そうした戦闘集団の一部でアメリカは国境治安軍を編成する意向のようだが、そこへ1万から1万5000名の元ジハード戦闘員が参加しているとも伝えられている。

1980年代にアメリカのネオコン(シオニスト)はイラクのサダム・フセイン体制を破壊するべきだと主張、この体制をペルシャ湾岸産油国の防波堤だと認識していた非ネオコン派(ジョージ・H・W・ブッシュ、ジェームズ・ベイカー、ロバート・ゲイツなど)と対立している。ネオコンの戦略はイラクに親イスラエル派の傀儡体制を樹立、トルコ、イラク、ヨルダンの親イスラエル国帯を築いてシリアとイランを分断するというものだった。

フセイン大統領もそうした視点からイランと戦ったが、湾岸産油国は戦費について考慮しようとしなかった。しかもイラクとクウェートは石油採掘をめぐって対立、交渉が進展しないことに業を煮やしたイラクは1990年8月にクウェートへ軍事侵攻した。その直前、アメリカ政府は軍事侵攻を黙認するかのようなサインを出していたが、翌年1月にアメリカ軍主導の軍隊がイラクへ攻め込んでいる。

ここまではネオコンと非ネオコンの間に対立はなかったようだが、ブッシュ大統領はサダム・フセイン体制を倒さないまま停戦しています。そこで起こったのがポール・ウォルフォウィッツ国防次官などネオコン。そしてウォルフォウィッツの口からイラク、シリア、イランを殲滅するという言葉が出てくる。

ネオコンに担がれたジョージ・W・ブッシュ大統領(HWの息子)は2003年3月にイラクを先制攻撃してフセイン政権を倒し、フセイン本人は処刑した。次にシリアへ攻め込むのはネオコンの戦略だが、ここでロシアが立ち塞がったわけだ。シリアのバシャール・アル・アサド政権を倒すためにアメリカ、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟を中心とする勢力が送り込んだ傭兵部隊は崩壊、新たな手先としてクルドを軸にした戦闘集団を編成中だが、そのプランをトルコ政府が叩いている。

シリア政府はクルドをシリア人だとしてトルコの軍事攻撃を非難しているが、ロシア政府は黙認している。裏で話が付いている可能性があるだろう。イラクのクルドはムラー・バルザニとマスード・バルザニの親子によって支配されてきたが、ムラーはイスラエルの情報機関、モサドのオフィサーだと言われる人物。イラクのクルドは遅くとも1960年代からイスラエルの影響下にあった。マスードも同じだろうと見られている。

そのマスードが主導してイラクのクルド組織は昨年(2017年)9月25日に独立を問う住民投票を実施、圧倒的な90%以上が賛成したとされているが、重要な油田があるキルクークが反マスード派クルドとイラク軍によって制圧されてしまい、破綻した。シリアのクルドもアメリカへの従属で意思が統一されていない可能性がある。イラクで反マスード派クルドがアメリカやイスラエルに反旗を翻した理由のひとつは油田を押さえても石油を消費国へ運び出すことが困難だということにある。シリアでも状況は同じだ。クルドの一部はトルコの攻撃を押さえるようにロシアへ働きかけているとも伝えられている。



 

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コメント
 
1. 2018年1月28日 19:37:58 : uJRHiUIqDQ : rzZhDfLw80Q[453]
アメリカは 出鼻くじかれ 後手回り

2. 2018年1月29日 09:24:20 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[91]
最近、トルコが拘束したISISのリーダーを護送中の車列を、米軍が間違えたと言って、攻撃ヘリで攻撃して全員を殺した様だ。

敵であるはずの仲間のISISのリーダー達がトルコ軍に余計なことを言われると困るので、口封じのために間違えたことにして何時もの様にまとめて殺したのだろう。

これに対しトルコが米軍にどういう態度で、あるいはやり方で向き合うのか?
アメリカは未だに自分達の優位が有るという前提で動いているかも知れないが、
その前提は大きく崩れてきているのではないか?


3. 2018年2月05日 17:26:49 : Ou2XdGrijI : DH6k8J9lxCw[137]
すでにアメリカはエルドアンを暗殺しようとして失敗している。
トルコ軍機を使いCIAの戦闘員が操縦、エルドアンの搭乗機を撃墜しようとした。
ところがミサイルが発射されずに失敗。

なぜ失敗したか。
トルコ軍機のF16は輸出型であり搭載火器の使用には米軍のシステムとのリンクと、火器使用の許可、アクセプトを必要とする。
米軍の許可なくしては使えない仕組みの代物だ。
トルコだけでなく日本もスペインも米軍の高度兵器を輸入している国の装備では総てそうなっている。

建前はトルコ軍の反乱でエルドアン排除を実現すべくCIAが陰謀を実行した以上、当然CIAは当該トルコ軍機の火器使用のアクセプトを受ける内諾を得ていたはずで米軍も許可を出したはずだ。
なのになぜ発射できなかったのか。

命拾いしたエルドアンは反乱軍の鎮圧もそこそこにロシアへ飛び、プーチンと会見した。
命の恩人に礼を言うためだ。
トルコが親米反露に戻る可能性は甚だ低い。


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