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戦闘よりも訓練で命落とす兵士の方が多い… 世界で増えている米軍機事故
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171222-00000081-sasahi-soci
AERA dot. 12/24(日) 7:00配信
米軍の大型ヘリコプターCH53E (c)朝日新聞社
飛行中の米軍ヘリが沖縄の小学校に窓枠を落としてから6日目となる12月19日、米軍は同型機の飛行を再開した。相次ぐ訓練中の事故。だが、それは日本だけではなかった。
窓の落下事故が起きたのは13日。輸送用ヘリコプターのCH−53が普天間飛行場を離陸した直後、基地に隣接する小学校の校庭に重さ7.7キロの窓を落とした。体育の授業中で近くにいた小4男児の左腕に小石のようなものが当たり、軽いけがをしたという。
防衛省に米軍が報告した内容によると、事故原因は人為的ミス。飛行前点検で窓のレバーが適切に固定されていないことを見落とした結果、不注意などでレバーが緊急脱出の位置に動かされて落下したとした。
沖縄に展開する海兵隊は、訓練中にたびたび事故を起こしている。
昨年12月には名護湾沖で空中給油の訓練に失敗したオスプレイが集落から300メートル離れた沿岸に墜落。今年10月には高江村の民有地にCH−53が不時着炎上。11月には飛行中のステルス戦闘機が機体のパネルを海上に落下させた。今月7日には、米軍普天間飛行場(宜野湾市)近くの幼稚園に、CH−53が筒状の部品を落としたのではないかと見られている。
実は、米軍の訓練中の事故が増えているのは日本だけではない。
アメリカ海軍安全センターによると、2017年度(16年10月〜17年9月)に米国やそれ以外の国に展開する米海軍と海兵隊で起きた航空機の重大事故の合計件数は前年比で3割多い20件。特に海兵隊は05年以降で最も多く、飛行10万時間あたりの重大事故率も同期間で最悪となった。
今年7月には米南部ミシシッピ州で海兵隊のKC130空中給油機が墜落し、乗員16人全員が死亡するという痛ましい事故も起きている。
軍事の専門家らによると、訓練中の事故の増加は国防予算の削減と密接に関係しているという。米国の軍事費は2010年をピークに減少を続け、その影響から機材の更新や整備、訓練に必要となる十分な費用が確保できなくなった。昨年末にトランプ政権に代わってから国防予算は一転して増額されたが、軍内部の態勢が回復するまでには時間を要する。
こうした深刻な状況に、軍関係者は危機感をにじませる。米共和党の重鎮で、元海軍将校のジョン・マケイン上院議員もその1人。9月に開かれた米連邦議会の軍事委員会では、こう警鐘を鳴らした。
「過去3年間に戦闘で亡くなった米軍人は44人。一方、訓練中には185人が死んだ。いまや訓練中の事故で亡くなる米軍人のほうが、戦闘で命を落とす数よりも多いのです」
(ジャーナリスト・桐島瞬)
※AERAオンライン限定記事
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