http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/303.html
Tweet |
トランプの韓国訪問、北朝鮮が軍事攻撃の可能性…米軍は空母展開、韓国素通りも検討
http://biz-journal.jp/2017/11/post_21239.html
2017.11.04 文=相馬勝/ジャーナリスト Business Journal
トランプ米大統領が11月5日から14日まで就任後初めて日本、韓国、中国などアジア5カ国を歴訪するが、ホワイトハウスが作成した当初の歴訪予定に韓国は入っていなかったことがわかった。これは、トランプ氏自身がリベラルな考え方をもつ文在寅・韓国大統領に不信感を抱いていることが大きな要因だという。
ジョージ・W・ブッシュ大統領当時、国家安全保障会議(NSC)アジア担当上級部長を務めたマイケル・グリーン氏が、韓国メディアに明らかにした。さらに、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がソウル滞在中のトランプ氏を狙ってミサイル攻撃を仕掛ける可能性も考えられるだけに、「トランプ大統領が金委員長を刺激しないように」との韓国側の助言を受け入れ、トランプ氏は米国の歴代大統領が韓国訪問の際に必ず訪れている北朝鮮との軍事境界線に隣接する非武装地帯(DMZ)の視察を見送るという。
■アジア歴訪の真の目的
グリーン氏は現在、ジョージタウン大学准教授と戦略国際問題研究所(CSIS)の上級副所長(アジア)兼日本部長を務めており、このほどトランプ大統領の訪韓について、韓国紙「中央日報」と会見している。
その際、グリーン氏は「ホワイトハウスは初めは訪韓はなく日本だけに行きたかったものと考える。しかし、多くの専門家が韓米同盟で強力な連帯を示さない場合、北朝鮮を抑えることはできないと説得して訪韓日程も含まれることになったと聞いた。結局、訪韓の第一目的は北朝鮮であることが明らかだ」と指摘。また、韓国側が「韓米両国の密接な連携を見せつけなければ、北朝鮮につけ入る隙を与える」などと猛反発したことで、ホワイトハウスは在韓米軍基地の視察や米軍兵士の激励などを理由にトランプ氏の韓国訪問を決めたという。
これを受けて、同紙記者が「今回のアジア歴訪の真の目的は訪日という意味か」と質問したのに対し、グリーン氏は次のように答えている。
「私の言いたいことは、トランプ大統領は安倍首相が好きだという意味だ。安倍首相は理念的にトランプ大統領と近く、北朝鮮問題に対してはるかに強硬だ。私は文大統領が個人的に好きで尊敬しているが、彼は非常に温和な性分だ。トランプ大統領はこれを弱気と見ている。日本の場合、トランプ大統領が環太平洋経済連携協定(TPP)脱退を宣言した後、韓国のようにFTA(自由貿易協定)のような再協議や大きな摩擦を起こすような事案がない」
トランプ氏の文氏への反発と、安倍首相への共感を裏付ける場面が今年9月にニューヨークで行われた日米韓首脳会談でみられた。
文氏が北朝鮮に対する800万ドル(約9億円)もの韓国による人道支援に触れたことで、トランプ氏自身が「北朝鮮への人道支援は逆のメッセージとなる。とても賛成できない」と反対の意向を強く表明したことからも明らかだ。安倍首相もトランプ氏に賛意を示して、厳しい表情でこう語った。
「北朝鮮は、核やミサイル開発に回す金がある。その金を人道目的に回すべきじゃないのか?」
トランプ氏は安倍首相の発言に横で深々とうなずいたのだった。このようなトランプ氏の文氏への悪感情が、トランプ氏のアジア諸国歴訪で韓国を素通りしようとした理由になったのは容易に想像できよう。
■日本は2泊、韓国は1泊
また、米紙ワシントン・ポストによると、文政権がトランプ氏のDMZ訪問に反対する意向を示していたという。その理由について、同紙は「文政権は北朝鮮に誤解され軍事衝突を招く可能性があることや金融市場への打撃、平昌冬季五輪への支障が出ることを恐れている」などと報じている。
実際、トランプ氏はこれまで金氏について、ツイッターなどで「とるに足らないとケットマン」とか、「国民を飢えさせ、殺すことを気にもとめない狂った男」と批判してきた。これに対して、朝鮮中央通信は金氏の声明として「わが国と人民の尊厳と名誉、そして私自身のすべてをかけて必ず代価を払わせる。史上最強の超強硬対応措置の断行を考えている」と強調したうえで、トランプ氏について「アメリカの老いぼれ男を必ずや火で罰する」と最大級の表現で罵詈雑言を浴びせて、その殺害さえほのめかしている。
このため、ホワイトハウスでは、トランプ氏の韓国訪問に合わせて北朝鮮がソウルを砲撃する可能性を懸念。それを警戒して、米空母3隻が北朝鮮情勢への対応を担う第7艦隊の管轄海域に同時展開することになったという。
韓国内では「トランプ氏の日本滞在が2泊3日なのに、韓国滞在は1泊2日と差をつけられた」との不満がくすぶっており、その分、文氏への風当たりも強くなっている。米韓関係は波高し、といわざるを得ない。
(文=相馬勝/ジャーナリスト)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。