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シリア政府軍は要衝デリゾールをほぼ制圧したが、米軍は政府軍のユーフラテス河の渡河を阻止へ
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201709130000/
2017.09.13 櫻井ジャーナル
アメリカ主導軍がデリゾールの近くでシリア政府軍とイランの支援軍を攻撃、犠牲者が出たと伝えられている。シリア政府軍がユーフラテス河を超え、アメリカ軍とクルド軍が占領している地域へ入ることを嫌っているとする見方が常識的だろう。
デリゾールでは昨年9月17日にもアメリカ主導軍のF-16戦闘機2機とA-10対地攻撃機2機がシリア政府軍を攻撃、80名以上の政府軍兵士を殺害している。空爆の7分後にダーイッシュの部隊が地上でシリア政府軍に対する攻撃を開始していることから、両者は連携していた可能性が高い。その後、28日には2つの橋を、30日にも別の橋2つをそれぞれ爆撃して破壊した。シリア政府軍が河を渡ることを嫌ったことは間違いない。
今年に入ると、アメリカ主導軍は5月18日、6月6日、そして6月8日にシリア南部のアル・タンフでシリア政府軍を攻撃、6月18日にシリアの要衝ラッカ近くでシリア政府軍のSasyuracom-22戦闘爆撃機がアメリカ主導軍のF/A-18E戦闘機に撃墜されている。現在、デリゾールはシリア政府軍によってほぼ制圧されたが、そうした中でのアメリカ主導軍による攻撃ということになる。その間、アメリカ軍はデリゾールにいた反シリア政府軍の幹部をヘリコプターで何度か運び去ったとも伝えられている。
アメリカ軍はイラクの北部もクルド勢力を使って居座るつもりで、イラク政府軍側を攻撃しているという。イラクのクルドはサダム・フセイン時代からイスラエルの支援を受けてきた勢力。サウジアラビアもクルドの支配地に影響力を及ぼそうとしている。こうした動きにトルコは反発、新たな戦闘が始まる可能性も否定できない。
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