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7日、韓国・SBSによると、韓国に配備が完了し本格運用が始まった1システムの高高度防衛ミサイル(THAAD)では、韓国全土を守ることができないとする指摘が出ている。資料写真。
韓国で本格運用が始まったTHAADでもソウルは守れず、専門家が指摘=韓国ネット「もう配備しちゃったのに」「戦争になればどうせソウルは火の海」
http://www.recordchina.co.jp/b190018-s0-c10.html
2017年9月9日(土) 11時0分
2017年9月7日、韓国・SBSによると、韓国に配備が完了し本格運用が始まった1システムの高高度防衛ミサイル(THAAD)では、韓国全土を守ることができないとする指摘が韓国の専門家から出ている。
1システムのTHAAD は、ミサイル発射台6基と迎撃ミサイル48発、レーダーと射撃統制所から構成される。敵が発射したミサイルが高度40〜150キロまで降下してくるのをレーダーで探知して迎撃ミサイルで破壊する。THAADはパトリオットミサイルの迎撃範囲のさらに上層を守備することになる。
THAADの最大射程距離は200キロであるため、理論的には、星州(ソンジュ)基地に配備されたTHAADで韓国東北部の江原道(カンウォンド)から南部の 慶尚道(キョンサンド)と全羅道(チョルラド)、そして有事の際に米軍増援軍が入ってくる南東部の都市・釜山(プサン)などを守ることができる。星州から150キロの距離にある平沢(ピョンテク)の在韓米軍基地もTHAADの迎撃射程内だ。
しかし、THAADで北朝鮮のミサイルを探知・追跡し迎撃ミサイルを撃つためには、約200秒の時間が必要な点が問題となる。1トンの核弾頭を搭載したノドンミサイルが白頭山(ペクトゥサン)南側から平沢に向かって発射された場合、迎撃ミサイルを発射する前に迎撃高度以下に降下してしまう。
また、星州から140キロ離れた群山(クンサン)米軍基地と陸海空軍本部がある鶏龍台(ケリョンデ)も、迎撃猶予時間は10〜20秒にすぎない。さらにソウルはもとより射程距離圏外のため、軍は来年中にも韓国型ミサイル防衛システム「KAMD」に組み込まれているパトリオットミサイルを大統領府の北防空砲台に配置する予定だ。
この報道を受けて韓国のネットユーザーからは3000に迫るコメントが寄せられ、コメント欄には「首都ソウルが防衛圏外とは…」「ソウルも守れ!」「どうせソウルは長距離砲の射程圏内だから、THAADではどうしようもない」「戦争が起きたらどうせソウルは火の海だから、韓国の南部を守備するという意味だろう」「ソウルにはどうせノドンは飛んで来ない」など、ソウル防衛に関連した意見が多く並んだ。
また「いまさらTHAADの能力分析をしてどうなる?もう配備しちゃったのに」との指摘もあった。(翻訳・編集/三田)
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