北朝鮮の弾道ミサイル発射に厳しく抗議する――対話による解決に逆行する行為を中止せよ 2017年8月29日 日本共産党幹部会委員長 志位和夫 一、北朝鮮は、本日、国際社会が強く自制を求めているもとで、弾道ミサイルの発射を強行した。これは、世界と地域の平和と安定にとっての重大な脅威であり、累次の国連安保理決議などに違反する暴挙である。通告なしに日本列島の上空を飛び越える発射は、きわめて危険な行為である。日本共産党は、厳しく糾弾し、抗議する。 とりわけ、今回の発射は、米国を含めて国際社会が対話による解決を模索しているもとで、それに逆行する性格をもつ行為であることを、強調しなければならない。 一、世界と地域の平和と安定を破壊し、おびただしい犠牲をもたらす軍事衝突は絶対に回避しなければならないことを、重ねて強調する。 北朝鮮に対して、これ以上の軍事的な挑発を中止することを厳重に求める。国際社会および関係国に対して、経済制裁の厳格な実施・強化と一体に、対話による解決の道を粘り強く追求することを、強く要請する。 http://www.jcp.or.jp/web_policy/2017/08/post-759.html 2017年8月30日(水) 北朝鮮が弾道ミサイル発射 志位委員長が厳しく抗議 「対話による解決に逆行する行為を中止せよ」 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-08-30/2017083001_01_1.jpg 北朝鮮が29日朝、弾道ミサイルを発射したことについて、日本共産党の志位和夫委員長は同日、「北朝鮮の弾道ミサイル発射に厳しく抗議する――対話による解決に逆行する行為を中止せよ」の談話を発表しました。 一、北朝鮮は、本日、国際社会が強く自制を求めているもとで、弾道ミサイルの発射を強行した。これは、世界と地域の平和と安定にとっての重大な脅威であり、累次の国連安保理決議などに違反する暴挙である。通告なしに日本列島の上空を飛び越える発射は、きわめて危険な行為である。日本共産党は、厳しく糾弾し、抗議する。 とりわけ、今回の発射は、米国を含めて国際社会が対話による解決を模索しているもとで、それに逆行する性格をもつ行為であることを、強調しなければならない。 一、世界と地域の平和と安定を破壊し、おびただしい犠牲をもたらす軍事衝突は絶対に回避しなければならないことを、重ねて強調する。 北朝鮮に対して、これ以上の軍事的な挑発を中止することを厳重に求める。国際社会および関係国に対して、経済制裁の厳格な実施・強化と一体に、対話による解決の道を粘り強く追求することを、強く要請する。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-08-30/2017083001_01_1.html 2017年8月30日(水) 主張 北のミサイル発射 対話解決に逆行の行為やめよ 北朝鮮は29日早朝、北海道を越え太平洋に落下する弾道ミサイルの発射を強行しました。国連安保理決議などへの違反はもちろん、通告もなしに他国上空を通過させる弾道ミサイル発射は、国際的常識を無視した極めて危険な行為で、世界と地域の平和と安定への脅威です。北朝鮮は、これ以上の軍事的な挑発をやめるべきです。 自制の声が広がる中で 今回の発射は、国際社会が強く自制を求め、対話による問題解決を、米国を含めて模索している中で、それに逆行した暴挙です。 米国のマティス国防長官とティラーソン国務長官は14日に米紙に寄稿し、「米国は北朝鮮と喜んで交渉する用意がある」と表明、北朝鮮に対し「挑発的な威嚇、核実験、ミサイル発射を直ちに停止して交渉への誠意を示せ」と述べました。15日には韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が、「朝鮮半島で戦争を再発させてはならない」と演説し、「韓国の同意なしに、どの国も軍事行動を決定できない」と米側にも自制を求め、北朝鮮には「挑発を直ちに停止し対話に応じる」よう求めました。 一方、北朝鮮は、金正恩(キムジョンウン)労働党委員長が米側の行動を「もう少し見守る」と語り、トランプ米大統領も「非常に賢明で理性的な判断」と応じていました。しかし、米韓の合同軍事演習が始まると、北朝鮮は激しく反発、「(米国は)無慈悲な報復と容赦ない懲罰を免れない」「引き金に指をかけた発射待機状態」(22日、朝鮮人民軍の談話)などと、軍事的な措置を示唆していました。 米韓の軍事演習への懸念や縮小・停止を求める声が内外で上がっていたのは事実ですが、演習を理由に弾道ミサイルを発射することは、世界と地域の緊張をさらに高めるだけであり、各国が批判と深刻な憂慮を表明したのは当然です。北朝鮮は核・ミサイル開発を続ける構えですが、さらなる国際的孤立を招くだけです。 いま国際社会と関係国に求められるのは、経済制裁を厳格・全面的に実施することと一体に、困難はあっても対話による問題解決の道を粘り強く追求することです。おびただしい犠牲をもたらす軍事衝突は、絶対に避けなければなりません。 日本政府が宣伝するミサイル防衛は、迎撃が困難なうえ、たとえ成功しても、「それで国民の安全が確保されるとはかぎらない」(「産経」4月17日付)ものです。「高い所で衝突するので破片は数キロから数十キロの広さで飛散するのではないか。破片の重さが100キロを超える可能性はある」(同記事、自衛隊関係者の話)のが実態です。 緊張緩和の取り組みこそ 安倍晋三政権は、「今は対話の時ではない」と繰り返し、関係各国と比べ、もっぱら圧力だけ強調する特異な姿勢です。これには元政府関係者も、日本は米朝の直接対話の実現を含め「対話や緊張を低下させる努力を強めるべき」(美根慶樹・元日朝国交正常化交渉日本政府代表)と提起しています。 5日に全会一致で採択された安保理の新たな制裁決議は、事態の平和的、外交的解決をめざすと表明しました。「対話を通じた平和で包括的な解決を促進する各国の努力、朝鮮半島内外の緊張を緩和する取り組み」こそ、国民の安全を守る責任ある行動です。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-08-30/2017083001_05_1.html 2017年8月29日 北朝鮮による弾道ミサイルの発射に厳重に抗議する(談話) 社会民主党幹事長 又市征治 1.北朝鮮は、本日午前5時57分ごろ、弾道ミサイル1発を発射し、ミサイルは北海道上空を通過した後、北太平洋上に落下した。今回のミサイルによる航空機や船舶への被害は確認されていないものの、我が国の領土・領海内に落下する可能性のあるミサイルの発射は、民間船舶や航空、漁業・水産関係者はじめ国民に不安を与えるとともに、甚大な被害が生じる可能性もある。また、国連安全保障理事会決議に反し、北東アジア全体の軍事的な緊張を増すことにつながりかねない。社民党は、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対し、厳重に抗議する。 2.北東アジア地域の平和と安全のため、危機を煽り、挑発や緊張を高める行為を自制することが求められている。米韓合同軍事演習も中止すべきである。関係国は、徹底した外交努力によって対話を開始すべきであり、休戦協定の米朝不戦協定への切り替え、国交正常化、経済援助の実施と核・ミサイルの放棄を一体で取り組む道筋を目指す、2005年の「6か国共同声明」に立ち戻るよう、6か国協議の再開に全力を挙げるよう強く求める。 以上 http://www5.sdp.or.jp/comment/2017/08/29/3987/
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