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シリアのアサド体制を転覆させる計画が失敗に終わったイスラエルの首相がまたロシアを訪問する
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201708200000/
2017.08.21 03:19:37 櫻井ジャーナル
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は8月23日にロシアのソチでウラジミル・プーチン露大統領と会談するようだ。ロシア軍がシリア政府の要請で2015年9月30日に軍事介入した後、ここ16カ月で4回目のロシア訪問。シリア情勢が話し合いの重要なテーマになるのだろう。
シリアではアメリカ、イスラエル、サウジアラビアを中心とする国々がバシャール・アル・アサド政権の打倒を目指してサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団を中心とする武装勢力を送り込んだが、トルコやカタールの離脱でムスリム同胞団の影は薄くなった。
その武装勢力はアル・カイダやダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)といったタグをつけているが、ロシア軍とシリア政府軍との連携で敗走している。現在の問題はユーフラテスより北を支配しているクルド勢力とアメリカ軍。バラク・オバマ大統領はシリアへ地上軍を送り込まないと言っていたが、行動は伴わず、今ではいくつもの大規模な基地を建設中だ。クルドはイスラエルと緊密な関係にある。
こうした状況の中、サウジアラビアの王室はイスラエルと善後策を協議、インドも情報機関の大物をイスラエルへ派遣、そしてイスラエルの首相はロシア訪問を繰り返している。
イスラエルはアメリカのネオコンと深いつながりがあることは言うまでもない。ドナルド・トランプ政権で最も重要なネオコン派は国家安全保障担当補佐官のH. R. マクマスター。戦闘員と武器/兵器をリビアからシリアへ運ぶ工作が盛んだった当時にCIA長官を務めていたデビッド・ペトレイアスの子分として知られている。マクマスターはユーフラテス川の周辺へ数万人とも15万人とも言われる規模の軍隊を送り込もうとしていたと言われている。
ペトレイアスがCIA長官だったときの大統領はバラク・オバマ。工作には国務省が協力していたが、その当時の長官はヒラリー・クリントンだ。つまり、マクマスターはオバマやクリントンにつながる好戦派である。
アメリカが地上軍をシリアへ侵入させたのオバマ政権の時代。ダーイッシュやアル・カイダ系武装集団の敗色が濃厚になった2016年9月、バラク・オバマ政権は特殊部隊をシリア北部にある7つの基地へ派遣、今年に入って第11海兵遠征部隊がシリアで戦闘態勢を整えたと報道されている。トルコからの情報によると、アメリカ軍はシリアに10カ所以上の軍事基地を建設済みだ。そのほか、イラクのモスルに近いニネベ地方でアメリカ軍は大規模な軍事基地を建設していると伝えられている。現在建設中の基地のほか、さらに4基地をこの地方に作る予定だという。
ネタニヤフ首相はシリアにイラン人が入ってくることを嫌がっているというが、すでにイスラエルは特殊部隊などをシリアへ侵入させ、シリア政府軍に対する越境攻撃を繰り返してきた。
ヒラリー・クリントンを操っているグループの中に投機家のジョージ・ソロスも含まれているが、少し前からネタニヤフとソロスとの関係が悪化していると言われている。プーチン登場後、ロシアから逃げ出したオリガルヒはロンドンやイスラエルへ逃げ込んだが、そうした人々はソロスとの関係が深い。アメリカの支配層はロシアでの選挙に当然、介入するが、ソロスの対ロシア工作情報もネタニヤフはプーチンとの取り引き材料にする可能性があるだろう。
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