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「誤爆」を繰り返す米軍が今度はイラク政府軍と同盟関係にある義勇軍を攻撃して数十名を殺害
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201708090000/
2017.08.09 03:21:32 櫻井ジャーナル
イラク政府軍と連携している義勇軍のサイード・アル・シュハダは8月7日、基地をアメリカ軍に攻撃に攻撃されて数十名が殺されたと発表、調査を要求している。この武装勢力は昨年11月にイラク議会から正式に法的な地位が認められて人民動員軍(PMU、PMFとも表記)に所属、その司令官は今回の攻撃を意図的なものだとしている。アメリカに批判的なイラクのヌーリ・アル・マリキ副大統領もアメリカ軍を非難、調査を求めている。
これまでアメリカ軍はイラクやシリアの政府軍を「誤爆」する一方、侵略軍のアル・カイダ系武装集団やダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)に対して物資を「誤投下」してきた。
例えば、昨年9月17日にシリア政府軍をデリゾールでアメリカ主導軍がF-16戦闘機2機とA-10対地攻撃機2機で攻撃、80名以上の政府軍兵士を殺害している。その7分後にダーイッシュの部隊が地上でシリア政府軍に対する攻撃を開始していることから、両者は連携していたと見られている。その後、28日には2つの橋を、30日にも別の橋2つをそれぞれ爆撃して破壊し、シリア政府軍がユーフラテス川の北へ進撃するのを止めようとしたとも見られている。
また、5月18日にアメリカ主導軍の航空機がヨルダン領内からシリア領空へ侵入、シリア南部のアル・タンフ近くで政府軍を攻撃、T-62戦車2輌を破壊、6名の兵士を殺害、何人かを負傷させたが、6月6日と8日にもシリア政府側の部隊を空爆した。
今回、アメリカ軍に攻撃されたイラクの義勇軍はシリアでもサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団を中心とする戦闘集団、つまりアル・カイダ系武装勢力やダーイッシュと戦っている。こうした部隊がイラク、シリア、イランの結びつきを強めていると言えるだろう。
シリア侵略を始めたのはアメリカ、サウジアラビア、イスラエルの3国同盟のほか、イギリス、フランス、トルコのNATO加盟国、そしてカタールなどだが、このうちトルコとカタールはすでに離脱している。
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