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北朝鮮、米国、いかれたアウトローがもたらす惨劇
映画と旅する歴史の舞台〜米国篇(12) ワイルドウェストの法と秩序
2017.8.9(水) 竹野 敏貴
フィリピンの首都マニラで行った三者会談で写真撮影に臨む、(左から)米国のレックス・ティラーソン国務長官、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と河野太郎外相(2017年8月7日撮影)。(c)AFP/YONHAP〔AFPBB News〕
北朝鮮が、また、ICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射した。日本の排他的経済水域に落下、その到達高度から射程は1万キロに達し、米国本土、シカゴなど中西部にまで達するとの分析もある。
核弾頭搭載も視野に入ってきたと言われるだけに、その脅威は新たなるステージに入ったと言えるだろう。8月5日、国連安全保障理事会では、これまでで最も厳しい経済制裁決議が採択された。
東西冷戦中、人々を震え上がらせた核の危機
米国中西部、ミズーリ州カンザスシティ。
緊張高まる東西冷戦情勢のニュースを伝えるテレビ。軍人、医師、農場、学生、それぞれの日常にも不安がのぞく。
「どっちも先に核を使いたくないはずだ」
「問題なのは、どこに落とすかってこと」
「こんな何もない田舎では、何も起こりはしないさ」
「何もない? 近くには空軍基地があって、ミサイルサイロもある。立派な標的さ」
1983年、米国での放映時、1億人が見たというテレビ映画『ザ・デイ・アフター』は、日本でも放映され、翌年には劇場公開もされた。そんな「米国が初めて「ヒロシマ」を体験した」と謳う衝撃作ののどかな田舎の様子は急変する。
シェルターへの避難命令。必需品を買い込もうとパニック状態のスーパー。欧州で核兵器が使われたとの報道。飛び立つミサイル。不安げに空を見上げる市民たち。「30分でソ連に到達する」「ソ連のもだ」との声。
そして鳴り響くサイレン、逃げ惑う人々、閃光、轟音、キノコ雲・・・。
戦いなど無縁と考えていた市民の日常がいきなり遮断される。どちらが先に発射したかも分からない。どっちみち結果は同じだが・・・。
いまや、安全な場所など、世界中どこにもない。戦地とは違い、戦いの日常感がないだけに余計怖い。
始まる「The day after」の苛酷な現実。実際の「ヒロシマ」を知る日本人としては描写に少々不満は残るが・・・。
2つの世界大戦でも戦場とならず無傷だった米国本土。しかし、この映画の舞台の1つとなりロケの多くも行われたカンザス州ローレンスには、米国史上、指折りの残虐さで知られる「ローレンスの虐殺」という過去がある。
南軍ゲリラ部隊の男たちが、血に飢えたように、街を襲う。家は破壊され、焼かれ、略奪、暴行、そして死体の山。その多くは一般市民。部隊の一員ながら、暴虐の限りを尽くす仲間の行為を眺めるしかない青年ジェイク・・・。
開戦して2年、東部戦線ペンシルベニア州ゲティスバーグ、西部戦線ミシシッピ州ビックスバーグ、それぞれの天王山に敗れ、劣勢続く南軍。そのゲリラ部隊が、1863年8月21日、北軍支持の強かった町ローレンスを襲撃した。
『楽園をください』(1999)は、そんな地獄に引きずり込まれていく若者の戦う理由を、冒頭、字幕で伝える。
隣人との戦いでもあった南北戦争
ミズーリの西の州境では、南北戦争は軍隊同志ではなく、隣人との戦いだった。非正規南軍ゲリラ「Bushwhackers」が、血なまぐさく絶望的なゲリラ戦を、北軍や北軍派「Jayhawkers」と戦っていたのである。
どちらについても危険だったが、中立でい続けることがより危険だった・・・。
南北境界エリアにあった奴隷州ミズーリは、戦争勃発後も連邦に残留した。しかし、その決定をめぐり州民感情が分裂、南部連合に合流する勢力もあり、住民は南北に分かれ戦った。
そして、ローレンスは奴隷制廃止運動支持の強固な地盤。Jayhawkersの拠点でもあり、ミズーリ州西部の奴隷制擁護派地域に侵入、攻撃することで知られていたのである。
ドイツ系移民のジェイクは、父から、北軍のドイツ人グループに身を寄せるよう進言された。
しかし、ローレンスからやって来た「Jayhawkers」に父親を殺された裕福な農園主の息子、友人であるジャック・ブルとともに、「Bushwhackers」の一員としてゲリラ戦を戦うことになる。
非正規軍で戦う主人公たちにとって、南北戦争は、大義のための戦いではなく、故郷を、家族を、友を、守る戦いだったのである。
1970年代下火となっていたハリウッド製西部劇の数少ない傑作、クリント・イーストウッド監督主演の『アウトロー』(1976)の主人公ジョージーはミズーリの農民。ジェイク同様に南軍ゲリラとなった男の戦う理由は、復讐だった。
カンザスの北軍ゲリラ「Redlegs」に襲われ、妻子を虐殺され家も焼かれたジョージーは、南軍ゲリラとして戦い、復讐の機会を窺っていた。しかし、目的を果たせぬまま終戦。
連邦への忠誠を誓えば無罪放免、との話に北軍キャンプに出向いた仲間たちが虐殺され、ジョージーは命は落とさなかったものの、5000ドルの賞金を懸けられた「アウトロー」として、至る所で命を狙われることになる・・・。
戦争が終わり、分裂国家の再生が進められる混乱の世を、アウトローたちは闊歩した。「法と秩序」より拳銃がモノ言う「ワイルドウェスト」で、アウトロー集団「ジェイムズ・ヤンガー・ギャング」は、銀行や列車を荒らし回る。
その追跡を請け負ったのがピンカートン探偵社。5000ドルの賞金をかけ追うものの、血縁、地縁などの壁に阻まれ、なかなか捕まえることができない。
しかし、1876年、ミネソタでの銀行強盗が失敗に終わり、ジェイムズ兄弟は何とか逃亡したが、負傷したヤンガー兄弟たちは逮捕され・・・。
血のつながりこそ信頼の証
ジェシーとフランクのジェイムズ兄弟、コール、ジム、ジョン、ボブのヤンガー兄弟、エドとクレルのミラー兄弟、チャーリーとロバートのフォード兄弟・・・ライ・クーダーの音楽も魅力の実話をベースとした『ロング・ライダーズ』(1980)に登場するアウトローたちの多くが兄弟。
不信の時代に、血のつながりこそが信頼の証しだった。そして、その中心的存在であるジェイムズ兄弟やコール・ヤンガーなども、戦時、Bushwhackersとして戦っていた(コールは最後正規軍入隊)。
ピンカートン探偵社は、南北戦争中は北軍のスパイともなり、銀行、駅馬車、列車の警備から、犯罪者の捜索、銃撃戦まで、傭兵のような働きもした。
連邦法を侵す罪人を追う政府の仕事の下請けとして西部ではアウトローたちの追跡に関わる一方、東部の資本家からの委託業務もこなしていた。
1876年.ペンシルベニアの炭鉱。
劣悪な環境での重労働に従事する煤だらけの炭鉱夫たち。作業が終わり、数人が、爆薬を仕かけ、坑道を爆破する。
そんな炭鉱町に1人やって来たアイルランド系の男ジェイムズは、いきなり酒場で暴力沙汰を起こし収監、やって来たウェールズ人警察署長に語りかけられる。
「喧嘩とはうまくやったな。強い奴は尊敬されるからな。ここには『モリー・マグワイア(Molly Maguires)』という全国的暴力組織がある。なんとか現行犯で捕まえたい。別の炭鉱では密偵が2人殺され1人が行方不明となっているが、今度は君の番だ」
苦々しい表情でジェイムズが答える。「志願したのは、この国で芽を出したいからだ」。
炭鉱夫として働くジェイムズは、「経費」を引かれ、ほとんど手取りのない給与という現実にも接した。モリー・マグワイア構成員は「よそ者」に探りを入れてくる。しかし、やがて、そのリーダーも心を許し・・・。
マーク・トウェインの著作名から「金ぴか時代、金メッキ時代(Gilded age)」とも呼ばれる南北戦争後から1890年台初めまでの時期、資本主義は急速に浸透した。
そして、「金ぴか」たる成金層が生まれる一方で、鉄道、鉱山といった巨大資本のもと働く労働者の処遇は極めて劣悪。当然のごとく、ストライキなど労働争議が頻発するようになった。
秘密結社モリー・マグワイア
そんななか、実在した秘密結社モリー・マグワイアによる活動が、「労働スパイ」によって明るみとなり、「法と秩序」のもと「裁かれて」いく様を『男の闘い』(1970)は描く。
ピンカートン探偵社は、そこでジェイムズのようなスパイ業務をも請け負った。そして、警察や連邦軍が労働者に発砲し多数の犠牲者を出した1877年の鉄道ストなどでも、スト崩し、潜入捜査など、体制側の駒として「大活躍」したのである。
その手法は、ジェイムズ・ヤンガー・ギャング追跡劇で問題となった。ジェイムズ兄弟の実家に爆弾を投げ入れ、15歳の少年を死亡させたことが人々の非難を浴びるさまが『ロング・ライダーズ』にもある。
そうしたことも手伝い、「悲劇のヒーロー」として同情を買うことになったジェイムズ兄弟は、銀行、鉄道など「金持ちから盗む西部のロビンフッド」「義賊」だと「Heroic Outlaw」としてメディアはもてはやした。
そして、大衆小説本「Dime Novel」の主人公ともなり、さらにその名を知られることになるのである。
一方、そんな「アウトロー」と対峙、法と秩序を守る「法の番人」一番の有名人がワイアット・アープ。そして、拳銃による法と秩序の維持、フロンティアでの最も知られた銃撃戦が、1881年10月26日の「OK牧場の決闘」である。
カンザス州ダッジシティで勇名をはせた名保安官ワイアット・アープがブームタウン(俄か景気に湧く街)アリゾナ州トゥームストーン(Tombstone)へとやって来る。
町は、駅馬車襲撃、牛泥棒、人殺しなど犯罪を重ねるクラントン一家など「カウボーイズ」と呼ばれる一派に牛耳られている。
「法と秩序」を守るため、非道な「アウトロー」に裁きを下そうと、アープ兄弟とその友人で肺を病むドク・ホリデイが、「OK牧場」での決闘に臨む・・・。
ジョン・フォード監督の『荒野の決闘』(1946)では叙情的に、ジョン・スタージェス監督の『OK牧場の決斗(原題 Gunfight at the O.K. Corral)』(1957)では男臭い任侠劇として描かれた「墓石」という名の町での銃撃戦は、ざっとこんなイメージ。
しかし、現実の銃撃戦は「O.K. Corral」ではなくその近くの道で行われた。「OK牧場」は「OK Corral」の訳だが、そもそも「Corral」とは牧場ほど大規模ではなく「柵、囲い」といった程度のもの。邦題からイメージされる銃撃戦とはかなり違う。
人間的なワイアット・アープ像
そんな勧善懲悪の英雄伝説とは違う人間的なワイアット・アープ像が、ケヴィン・コスナーが演じた『ワイアット・アープ』(1994)。
駅馬車、鉄道建設現場、バファロー狩り、鉱山、ギャンブルなど、保安官以外にも多種多様な西部開拓時代を象徴する仕事に関わって来たワイアットが、商売での成功を夢見、鉱山や酒場などに投資しようと、銀山人気で急速に発展し始めたばかりのトゥームストーンにやって来る姿が描かれている。
「OK牧場の決闘」後、アープ兄弟たちは殺人容疑で起訴された。結局無罪にはなったものの、次々と襲われ、1人は死に、1人は片腕を失う重傷を負った。
ワイアットは「容疑者」を追う旅に出た。ここでも兄弟の血は一番だったのである。そして、殺害。逮捕状が出され、「保安官でありながら、お尋ね者だ」との台詞が映画にはある。
このワイアットの旅は、「Wyatt Vendetta ride」(Vendettaは「血の復讐」の意)と呼ばれ、『OK牧場の決斗』のジョン・スタージェス監督が10年後に撮った後日譚『墓石と決闘』(1967)でも描かれている。
逮捕状の出ていない「容疑者」をめぐりドク・ホリデイと議論となり、ワイアットは告白する。
「復讐だった。次はクラントンだ。偽善者でいるつもりはない」
「すべて偽善さ。保安官や軍人なら殺しが正当化されるなんて。それでも法は法。無視はできないぞ」
そう言うドクもガンマンでありギャンブラー。とても善人とは言えない。景気が良く、治安の悪いブームタウンでは、腕の立つ賞金稼ぎが保安官になることも少なくなかった。
「法の番人」とて、善悪の境界線はクリアではない。
トゥームストーンから南へ50キロほど行くと米墨国境となる。そのやや西方、アリゾナ州オルターバレーの延々と続く国境地帯を、武装した退役軍人フォーリーが、「アリゾナ国境自警団」を率い、パトロールしている。フォーリーは語る。
「誰も何もしないのには飽き飽きだ。だから自分の手で行うんだ」
メディアは、「麻薬や暴力の流入、不法入国を防ぐ」ためと言う彼らを、「過激」「Racist」と非難する。「麻薬や暴力の流入」以外にも「仕事への不法移民の流入」という問題が大きいことも、フォーリーの別の発言が示す。
米墨国境の現実
『カルテル・ランド』(2015)は、メキシコと米墨国境の現実を「カルテル」に立ち向かう「自警団(Vigilante)」という切り口で見せるドキュメンタリーだが、その背景は複雑だ。
「911コールして助けを呼んでも、ここはツーソンから1時間半のところ。カルテルに襲われても、1時間半じっとしてろ、と言うのかい?」
フォーリーは訴える。
「正と誤、善と悪の間には、想像上のラインがある。自分は、悪に立ち向かい、正しいことをしていると信じている」
「これまで、反乱軍のために、汚い仕事をしてきた。スパイ、破壊工作、暗殺・・・。うしろめたい任務も大義のためと自分に言い聞かせてきた。でなければすべてが無意味となる・・・」
帝国軍の大量破壊兵器たる「デス・スター」の脅威を訴え、その弱点が分かる設計図奪取のため惑星スカリフ侵攻を求めるジンの申請を反乱軍評議会は却下した。
失意のジンに、元帝国軍パイロット、ボーディーなどとともに、反乱軍のスパイ、キャシアンは、こう語り協力を申し出た。
出撃しようとする彼らは、コールサインを求められた。そして名乗ったのが「ローグ・ワン(Rogue one)」。
捨身の「ローグ・ワン」勇士たちはスカリフへと向かった・・・。
スター・ウォーズ・シリーズのスピンオフ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)の主人公ジンは、アウトロー生活を送ってきたうえ、その父は帝国の科学者で「デス・スター」開発者の1人。
同行するボーディーも元帝国軍パイロット。だから情報を伝えたところで、「犯罪者の証言を信じるのか」と、評議会も疑いの目を向ける。
「自分勝手な行動をする、面倒を起こす」といった意の形容詞「Rogue」は、名詞として「ならず者」「ごろつき」といった意味ともなる。
そんな「Rogue」だからこそ、「冷静な判断」や「科学的分析」の名のもと、事態を見切ってしまうのではなく、「不可能」としか思えない被抑圧者たちの苦境脱出の「希望」となる。
窮地に陥ったスパイたち
これまで数々の不可能ミッションを成し遂げてきたIMF(Impossible Mission Force)のスパイたちも、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2016)では、窮地に陥っている。
彼らが追ってきた謎の組織「シンジケート」は、IMFの存在意義を保つための想像の産物だと、CIA(米中央情報局)からも行動を疑問視され、活動停止に追い込まれたのである。
それでも、イーサン・ハントは活動をやめなかった。そして、CIAからも追われる身となりながらも、それが行方不明か死亡したはずの世界各国の諜報部員たちの集まりであることを突き止める。イーサンは、相棒に語る。
「1つの組織が今の体制を壊そうとしている。手段を選ばず体制を破壊する連中、『Rogue Nation』だ」
そして、IMFの精鋭が再集結、「Rogue Nation」との戦いが始まる・・・。
1990年代、米国は、世界の秩序を乱し、協定や国際法を無視する国、自国の利益のため他国を平気で危険にさらす国「Rogue States」(ならず者国家)に、いくつかの国を指定した。
そして、「テロとの戦い」で、アフガニスタン、イラク、リビアなどの「敵」を撃退するが、その地は歯止めを失い、いま、戦乱状態にある。
他方、キューバでは「独裁者」が逝き、いま、「Rogue States」と考えられているのは、イラン、スーダン、シリア、そして、北朝鮮・・・。
「キューバ危機の時と同じ。ケネディがテレビに出たわね」
「即刻、報復措置を取る、と言ったのを覚えてるよ」
「でも起きなかった。今度も大丈夫よ」
「人間はそれほどイカレちゃいない」
「でもイカレタ人もいるわ・・・」
戦争勃発寸前のドイツの状況をテレビで見ながら、『ザ・デイ・アフター』の熟年夫婦が語り合う。
良心ある者は、暴挙に直面したとき、いくらひどい相手でも、まさかそこまでは、と考え、一定の譲歩をする。
アウトローに手を焼く世界
しかし、結果として、考えをはるかに超えた相手のイカレぶりに愕然とする。悪いことに、そんな相手なら、さらにつけ込んでくる。そのうえ、苦境を利用し、他の者まで利権狙いで介入してくる・・・。
市民生活でも、国際社会でも、そんな「Rogue」「Outlaw」には手を焼く。
「法の番人」が登場したところで、そんな相手でも「法に守られて」いることは少なくなく、型にはまった対応では埒が明かない。ローグ・ワンやイーサン・ハントのようなスーパーな活躍をする「Heroic Outlaw」が登場すれば別だが・・・。
「ヒロシマ・ナガサキ」から72年の月日が過ぎ、その記憶は風化する一方に思える。もちろん、書物が、メディアが、そして何よりも広島・長崎の地そのものが、様々な記憶を提供し続けている。
しかし、人間とは負の記憶を封印しようとする動物でもある。だからこそ、望みのない「ザ・デイ・アフター」を迎えないために、核のみならず、多くの人々を苦境に陥れてきたイカレタ人々がもたらした惨劇の歴史を常に再確認し、一人ひとり心して生きていく必要がある。
負の連鎖を止められるのは、負の記憶を持った社会だけなのだから・・・。
(本文おわり、次ページ以降は本文で紹介した映画についての紹介。映画の番号は第1回からの通し番号)
(1322)ザ・デイ・アフター
(565)(再)楽園をください
(1323)アウトロー
(1324)ロング・ライダーズ
(384)(再)男の闘い
(1325)OK牧場の決斗
(1326)ワイアット・アープ
(1327)墓石と決闘
(1180)(再)カルテル・ランド
(1328)ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
(1329)ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
ザ・デイ・アフター
1322.ザ・デイ・アフター The Day After 1983年米国映画
(監督)ニコラス・メイヤー
(出演)ジェーソン・ロバーズ、ジョン・リスゴウ、ジョベス・ウィリアムズ
核戦争勃発からその「The day after」へと至るミズーリ、カンザスの姿を、『タイム・アフター・タイム』(1979)のニコラス・メイヤー監督が描き、全米で1億人が見たと言われるテレビ映画の衝撃作。
楽園をください
(再)565.楽園をください Ride with the devil 1999年米国映画
(監督)アン・リー
(出演)トビー・マグワイア、スキート・ウーリッチ
南北戦争が勃発し、境界エリアの奴隷州ゆえ、住民が分裂し戦うことになったミズーリの若者の悲劇を、台湾出身の『ブロークバック・マウンテン』(2005)のアン・リー監督が描く青春ウェスタン。
アウトロー
1323.アウトロー The Outlaw Josey Wales 1976年米国映画
(監督・主演)クリント・イーストウッド
(出演)ジョン・バーノン、チーフ・ダン・ジョージ、ソンドラ・ロック
(音楽)ジェリー・フィールディング
北軍ゲリラ部隊に妻子を虐殺された農民ジョージー・ウェールズが、「アウトロー」として追われる身となりながら、復讐を遂げようとする姿を描く、クリント・イーストウッド監督主演の傑作西部劇。
ロング・ライダーズ
1324.ロング・ライダーズ The Long Riders 1980年米国映画
(監督)ウォルター・ヒル
(出演)デヴィッド・キャラダイン、ジェームズ・キーチ、デニス・クエイド、クリストファー・ゲスト
(音楽)ライ・クーダー
南北戦争後、列車強盗、銀行強盗を繰り返す「ジェイムズ・ヤンガー・ギャング」と彼らを追うピンカートン探偵社の姿を、『ザ・ドライバー』(1978)『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)のウォルター・ヒル監督が描く、登場する4兄弟を実際に兄弟である俳優たちが演じているのも魅力の一作。
男の闘い
(再)384.男の闘い The Molly Maguires 1970年米国映画
(監督)マーティン・リット
(出演)ショーン・コネリー、リチャード・ハリス、サマンサ・エガー
(音楽)ヘンリー・マンシーニ
ペンシルベニアの炭坑で、炭坑夫により結成された秘密結社モリー・マグワイアによる労働争議崩しのため送り込まれた労働スパイの姿を、1950年代、「赤狩り」ブラックリスト入りしていた脚本家ウォルター・バーンスタイン、マーティン・リット監督コンビで描くサスペンス劇。
OK牧場の決斗
1325.OK牧場の決斗 Gunfight at O.K. Corral 1957年米国映画
(監督)ジョン・スタージェス
(出演)バート・ランカスター、カーク・ダグラス
(音楽)ディミトリ・ティオムキン (主題歌)フランキー・レイン
名保安官ワイアット・アープが兄弟や友人のギャンブラー、ドク・ホリデイとともに、トゥームストーンの町を牛耳る無法者集団を倒すまでを、『荒野の七人』(1960)『大脱走』(1963)などのジョン・スタージェス監督が描く痛快アクションウェスタン。
ストーリーテリングの役割も果たすバックに流れるフランキー・レインの歌も魅力の一作である。
ワイアット・アープ
1326.ワイアット・アープ Wyatt Earp 1994年米国映画
(出演)ローレンス・カスダン
(出演)ケヴィン・コスナー、デニス・クエイド、ジーン・ハックマン
(音楽)ジェームズ・ニュートン・ハワード
ダッジシティやトゥームストーンの名保安官だけではないワイアット・アープの様々な姿を『再会の時』(1983)『シルバラード』(1985)のローレンス・カスダンが描く長編西部劇。
墓石と決闘
1327.墓石と決闘 Hour of the Gun 1967年米国映画
(監督)ジョン・スタージェス
(出演)ジェームズ・ガーナー、ジェーソン・ロバーズ、ロバート・ライアン
(音楽)ジェリー・ゴールドスミス
10年前自らが監督した『OK牧場の決闘』(1957)の後のアープ兄弟と「カウボーイズ」の確執をジョン・スタージェスが描く、ジェリー・ゴールドスミスの音楽も効果的な異色西部劇。
カルテル・ランド
(再)1180.カルテル・ランド Cartel land 2015年メキシコ・米国映画
(監督・撮影)マシュー・ハイネマン
麻薬カルテルによる犯罪に蝕まれているメキシコ、ミチョアカン州で自警団を立ち上げヒーローとなったミレレス医師と、アリゾナ州のメキシコ国境近くで、不法移民や麻薬の流入を防ごうと「アリゾナ国境自警団」を組織した退役軍人フォーリーを追いながら、カルテルの容赦ない暴力、自警団の変性、腐敗まみれの行政や警察、法の矛盾など、正と誤、善と悪の境界線が激しく揺れ動く姿を描くドキュメンタリー。
『ハート・ロッカー』(2008)『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012)のキャスリン・ビグロー監督が製作総指揮に参加、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門撮影賞・監督賞を受賞し、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされた。
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
1328.ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー Rogue One : A Star Wars Story 2016年米国映画
(監督)ギャレス・エドワーズ
(出演)フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、リズ・アーメッド、フォレスト・ウィテカー、マッツ・ミケルセン
帝国軍の大量破壊兵器ともなるデス・スター開発の中心人物だった父が仕込んだその欠陥を知ることができる設計図を入手すべく、敵中へと向かう女性ジンと、「ローグ・ワン」の勇士たちの活躍を、『GODZILLA ゴジラ』(2014)のギャレス・エドワーズ監督が描く『スター・ウォーズ』シリーズ外伝。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
1329.ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション Mission: Impossible ? Rogue Nation 2015年米国映画
(監督)クリストファー・マッカリー
(出演)トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペグ、レベッカ・ファーガソン
各国の元諜報員により組織され、既存システムの破壊をもくろむ「シンジケート」の国際的陰謀を阻止するべく活躍するIMF(Impossible Mission Force)の姿を、『アウトロー』(2012)に続きクリストファー・マッカリー脚本監督、トム・クルーズ主演で描くアクション大作。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50742
核戦争は起き得る:北朝鮮との戦争を避ける方法
2017.8.9(水) The Economist
[The Economist]2017.8.9
(英エコノミスト誌 2017年8月5日号)
北朝鮮のミサイル脅威、冷戦前後の世代で意識の差 米NY市民
米ニューヨーク・マンハッタンの街角の建物にある「核シェルター」の標識(2017年7月30日撮影)。(c)AFP/EDUARDO MUNOZ ALVAREZ〔AFPBB News〕
金正恩氏に歯止めをかける妙案は存在しない。だが、うっかり戦争に突入する事態は最悪だ。
北朝鮮がこれほどのゴタゴタを引き起こすのは、考えてみれば妙な話だ。この国は決して超大国ではない。経済規模は、兄弟分にあたる民主的な資本主義国、韓国の50分の1にすぎない。米国人は北朝鮮の国内総生産(GDP)の2倍の金額をペットのために費やしている。
それにもかかわらず、金正恩(キム・ジョンウン)氏の後れた独裁体制は、核兵器をちらつかせる瀬戸際政策で世界中の耳目を集め、米国大統領の関心をも引き寄せた。
7月28日には、ロサンゼルスを攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った。こうしたミサイルに核弾頭を搭載する能力も、ほどなく獲得するだろう。すでに、韓国や日本を狙ったミサイルには搭載できるようになっている。
この恐ろしい兵器を管理しているのは、神格化された英雄として育てられた、人の命を何とも思わない人物だ。巨大な強制収容所に送り込まれた無辜の市民がハンマーで殴り殺されているのが、その何よりの証拠だ。7月には北朝鮮の外務省が、もし現体制の「最高権威」を脅かす国があれば、北朝鮮はそうした国々を「核を含む」あらゆる手段で「先制的に全滅させる」と明言した。ここまでくれば、警戒感を抱かない方がどうかしている。
次の朝鮮戦争はどんなものになるのか
とはいえ、最も重大な危険は、一方が他方を壊滅させようと突然動き出すことではない。双方が読みを誤り、事態があっという間にエスカレートして、誰も望んでいない破局に至ることだ。本誌エコノミストは今週号の特集で、米国と北朝鮮が核戦争に突き進むシナリオの1つを順を追って説明している。
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北朝鮮のミサイル実験、写真に隠された恐るべき事実 (2017.8.9 古森 義久)
一瞬の蜜月関係が終わった米国と中国 (2017.8.5 古森 義久)
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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50740
北朝鮮、グアムへのミサイル攻撃を慎重に検討=KCNA
[ソウル 9日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は9日、同国が中長距離弾道ミサイル「火星12」を米領グアム周辺に向けて発射する作戦を「慎重に検討」していると伝えた。
KCNAによると、朝鮮人民軍の報道官は、金正恩朝鮮労働党委員長が命令を下せば直ちに攻撃計画が「複数回にわたり連続的に実行される」と述べた。
「朝鮮人民軍戦略軍はグアム周辺地域を中長距離弾道ミサイル火星12で包囲射撃する作戦計画を慎重に検討している」と言明。グアムにあるアンダーセン空軍基地など主要な米軍基地に対する抑止力を確保する狙いがあるという。
報道官は、作戦計画は近く最高司令部に報告されるとした。
また、別の軍報道官は、米国が「予防戦争」を計画していると批判し、実行に移す動きがあれば「米本土を含む敵の要塞を一掃する全面戦争」で対抗すると威嚇。
軍事行動を回避するために米国は北朝鮮に対する「無分別な軍事的挑発」をやめるべきだと主張した。
トランプ米大統領はこの数時間前、北朝鮮が米国をこれ以上脅かせば「世界がこれまで目にしたことのないような炎と怒りに直面することになる」と発言していた。
http://jp.reuters.com/article/north-korea-idJPKBN1AO2LM
北朝鮮のミサイル実験、写真に隠された恐るべき事実 金正恩は日本の領海に撃ち込もうとしていた?
2017.8.9(水) 古森 義久
韓国ソウルの駅で、北朝鮮の大陸間弾道弾(ICBM)発射を伝えるニュース映像が流れるテレビの前を歩く女性(2017年7月4日撮影)。(c)AFP/JUNG Yeon-Je〔AFPBB News〕
北朝鮮は7月4日のICBM(大陸間弾道ミサイル)発射実験で、日本領海への攻撃を試みていた可能性がある――。こんな考察が、米国の専門家グループから明らかにされた。
このとき発射された北朝鮮の弾道ミサイルは、実際には日本の排他的経済水域(EEZ)内に着弾した。だが、米国の専門家たちの分析によると、実は金正恩政権は日本の沿岸から至近距離の日本領内水域への発射を意図していた可能性があるという。7月末に米国の一部メディアが、この分析を報道した。
デスク上の地図に示されていた弾道
ワシントンに本部を置く米国民間の安全保障研究機関「ストラテジック・センティネル」(SS)は7月31日、以下の趣旨の報告書を発表した。
・北朝鮮が行った7月4日の弾道ミサイル発射実験では、ミサイルの予定弾道軌道に関して異常な兆候が観測された。金正恩委員長が双眼鏡でミサイル発射を見守る様子の写真を朝鮮中央通信が発表したが、その写真を見ると、デスクに置かれた地図上の弾道の終着地点が日本の領海内になっているのだ。
北朝鮮の国営通信社「朝鮮中央通信(KCNA)」が発表した、ミサイル発射を見守る金正恩氏の写真
・SSの映像アナリスト、ネーサン・ハント氏がその写真を拡大し、北朝鮮の類似ミサイルの軌道と比較しながら、地図に記載された予定軌道図を精査して分析した。すると、同ミサイルは北海道の奥尻島近くの日本領海内(沿岸から22キロ)に落下するコースを示していた。領海は排他的経済水域と異なり、日本の領有区域そのものである。国家主権がフルに適用される海域であり、そこへの軍事攻撃は戦争に等しい行動となる。
・しかし現実には、同ミサイルは最高度2785キロ、水平飛行距離928キロで、奥尻島北西150キロほどの日本のEEZ内に着弾した。EEZも沿岸国の日本の経済的な独占主権が認められる海域だが、領海とは異なる。
・SSのライアン・バレンクラウ所長やジョン・シリング研究員は、北朝鮮当局の狙いについて次の2つの見解を述べた。(1)当初から同ミサイルを日本の領海に着弾させ、日本や米国の反応をみるつもりだったが、ミサイルが性能を果たさなかった。(2)威嚇のプロパガンダとして、意図的に地図上に日本の領海に撃ち込む弾道を示した。
北朝鮮は日本をなめきっている?
米国のニューズウィーク誌などの一部メディアも、以上のSSの発表を報道した。ニューズウィークの7月31日付の記事は、「北朝鮮は日本への攻撃を試みたのかもしれない、金正恩のミサイル発射の写真が示す」という見出しで、SSの報告書の内容を詳しく伝えていた。
同記事によると、ジョンズホプキンス大学の高等国際関係大学院(SAIS)の北朝鮮研究機関「ノース38」のネーセン・ハント研究員も、金正恩委員長の写真に映った地図から、弾道ミサイルの軌道が日本の北海道に近い日本領海内を執着地点としていることが読み取れると認めた。
また、「ノース38」の別のミサイル防衛専門家マイケル・エレマン研究員は、「通常、他国のEEZ内へ事前の警告なしにミサイルを撃ち込めば敵意のある戦闘行為とみなされ、戦争の原因ともなりかねない。だが、北朝鮮は日本の反応をほとんど気にせず、大胆な挑発行動を続けているようだ」との見解を述べたという。
北朝鮮の思考が実際にエレマン氏の指摘どおりだとすれば、北朝鮮当局は日本の出方をすっかり甘く見て、なめきっているということでもあろう。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50730
米政権、中国の銀行制裁や対中貿易調査を一時見合わせか
[ワシントン/国連本部 8日 ロイター] - 米国のトランプ政権は、北朝鮮と取引を行う中国の銀行に対する制裁の発動を見合わせているもようだ。中国が今月5日、国連安保理の北朝鮮制裁決議を支持したことを受けた措置。中国が制裁決議を厳格に履行するか見極めたい意向という。
複数の米政府当局者が明らかにした。
トランプ政権は、中国が北朝鮮制裁決議を支持したことを受けて、知的財産権侵害を巡る中国への調査も先送りしたもようだ。
ただ、トランプ大統領は不公正貿易の取り締まりを公約に掲げており、対中調査をいつまで延期するかは不透明。
米当局者や外交筋は、中国が制裁決議への反対を取り下げた背景には、米国が北朝鮮と取引のある中国企業への制裁をちらつかせたことや、通商問題を巡って中国政府に圧力をかけたことがある、と指摘している。
http://jp.reuters.com/article/northkorea-missiles-diplomacy-idJPKBN1AP03P
トランプ大統領:北朝鮮は「炎と怒り」に遭う、米への脅し続けば
Justin Sink、Nafeesa Syeed
2017年8月9日 06:15 JST 更新日時 2017年8月9日 08:55 JST
北がICBMに搭載可能な小型核弾頭の生産に成功との報道受け発言
金委員長は「極めて脅迫的」だと大統領、発言受け米市場は動揺
トランプ米大統領は8日、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)級のミサイルに搭載可能な小型核弾頭の生産に成功しているとの米当局の分析を米紙が伝えたことを受け、北朝鮮が米国を脅し続けるなら、同国は「炎と怒り、そして率直に言えば、世界がこれまでに目にしたことがないような力に見舞われることになるだろう」と述べた。
トランプ大統領はニュージャージー州ベッドミンスターで記者団に対し、金正恩朝鮮労働党委員長は「非常に脅迫的」だと語った。
米紙ワシントン・ポストは8日、国防情報局(DIA)の分析を引用して、北朝鮮はICBM級ミサイルに搭載可能な小型核弾頭の生産に成功したと報じた。国連安全保障理事会は5日、北朝鮮による2回のICBM試射に対応し、北朝鮮への制裁決議を全会一致で採択。北朝鮮の年間輸出およそ30億ドル(約3300億円)のうち、約10億ドル相当が制裁の対象とされた。
ICBM発射実験に加え、核弾頭開発の進展が伝えられたことで、トランプ大統領に北朝鮮のエスカレートする挑発に対応するよう求める声は一段と高まっている。トランプ氏は選挙戦中、北朝鮮が米国を射程に入れる核ミサイルを開発するリスクについて「起こらない」とツイッターで断言していた。
トランプ大統領の北朝鮮を巡る発言に市場は動揺。S&P500種株価指数は0.2%安で終了。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は、米東部時間午後3時半(日本時間9日午前4時半)前に11%上昇した。米10年債利回りは上昇、ニューヨーク原油先物は前日比22セント安の1バレル=49.17ドルで終えた。
北朝鮮には他の技術上のハードルがまだあるものの、同国の兵器プログラムは米情報機関の予測を上回る速さで進展しているようだ。米シンクタンク、大西洋評議会 のブレント・スコウクロフト国際安全保障センターの非常勤上級研究員、マシュー・クローニグ氏は、「これで北朝鮮はロシアと中国に次いで、米国に核戦争の脅しをかけられる能力を持った3番目の相手国になった」と語った。
ヘリテージ財団の上級研究員、ブルース・クリングナー氏は、「必要なのは圧力を強めると同時に、外交の扉を開いておくことだ」と述べた上で、「この先の道のりは長い。われわれは北朝鮮の計画変更を促す圧力を維持する必要がある」と指摘した。
原題:Trump Vows ‘Fire and Fury’ If North Korea Threatens the U.S. (1)(抜粋)
米爆撃機が日韓と訓練、対北朝鮮で連携
[東京 9日 ロイター] - 防衛省は9日、航空自衛隊のF2戦闘機2機と米空軍のB−1B戦略爆撃機2機が、九州周辺で8日に共同訓練を行ったと発表した。米軍機はその後に韓国空軍とも訓練を実施。北朝鮮を巡って緊張が続く中、日米韓の緊密な連携を示すのが狙い。
B−1Bは、米領グアムのアンダーセン基地から飛来。朝鮮人民軍戦略軍の報道官は9日、国営の朝鮮中央通信社(KCNA)を通じ、同基地を含むグアム周辺へのミサイル攻撃を「慎重に検討している」との声明を出した。
http://jp.reuters.com/article/us-japan-military-training-idJPKBN1AP051
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