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シリア北部の略奪を目指す米軍は要衝ラッカ制圧作戦の中で化学兵器の白リン弾を使用との情報
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201708050000/
2017.08.06 09:08:05 櫻井ジャーナル
シリアではユーフラテス川沿いにある要衝、ラッカやデリゾールで戦闘が続いているが、アメリカ、サウジアラビア、イスラエルを中心とする勢力がシリアへ送り込んだ傭兵軍は敗走、壊滅は時間の問題だと見られている。そうした状況を受け、ドナルド・トランプ大統領はシリアにおけるCIAによる反シリア政府軍への支援工作を止めると発表した。
ダーイッシュが売り出されたのは2014年で、その直後にアメリカ軍がシリアを攻撃しはじめたが、シリアの重要な施設が破壊されて市民の犠牲者が増える一方、ダーイッシュはダメージを受けずに勢力を拡大させていた。そうした戦況を一変させたのがロシア軍。シリア政府の要請で2015年9月30日に軍事介入すると、急速に傭兵軍は支配地を縮小させはじめた。その傭兵軍に見切りをつけざるをえなくなったアメリカ政府は自国の軍隊をシリアへ侵攻させる一方、侵略の手先をクルド軍に切り替えている。
イラクのクルド勢力はイスラエルの傀儡だが、トランプ米大統領は5月にシリアのクルド勢力(YPG)に対する武器供給を承認した。SDF(シリア民主軍)はYPGの指揮下にある。このアメリカ政府の決定がトルコ政府を刺激し、両国の関係を悪化させる一因になった。
5月にはダーイッシュにとって大きな出来事があった可能性が高い。この月の28日にロシア軍はダーイッシュの幹部がラッカの近くに集まるという情報を得て空爆しているが、その際にアブ・バクル・アル・バグダディを含む約30名の幹部が殺されたことはほぼ間違いない。これ以降、ダーイッシュは混乱、崩壊の速度が速まった。
その後もラッカ周辺でロシア軍の支援を受けたシリア政府軍はダーイッシュなどの武装勢力を攻撃しているが、アメリカ軍やクルド軍もラッカ制圧を目指している。シリアの赤新月社(イスラム国以外の赤十字に相当)の幹部でラッカで活動しているディナ・アル・アッサドによると、アメリカ主導軍はラッカの病院を化学兵器と見なされている白リン弾で攻撃、病院自体だけでなく、発電施設や救急車が破壊された。
ラッカをクルドの都市にしようとしているアメリカにとって、元々の住民は邪魔な存在。ちなみに、西側で宣伝されている白ヘルはダーイッシュやアル・カイダのために働いている。
イラクではモスルでダーイッシュは敗北したが、その前にアメリカやサウジアラビアは約9000名の「ムジャヒディン」をデリゾールやパルミラへ安全に移動させようとしている。ただ、一部はシリアへは向かわずに出身国へ戻ったと見られている。モスルに残った戦闘員はこうした移動に参加しなかった人たちだ。
ラッカやデリゾールの近くを流れているユーフラテス川より北をアメリカはクルドの支配地にしようとしている。シリアを分割しようとしているわけだが、イスラエルには、ナイル川からユーフラテス川まで、地中海から東はヨルダン川までをイスラエルの領土にするという「大イスラエル構想」が存在する。イスラエルは今でもシリア南部で侵略戦争を継続中だ。
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