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北朝鮮ICBM発射で…CIAが乗り出した金正恩政権“転覆工作”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210533
2017年8月1日 日刊ゲンダイ
体制転換を示唆した米CIAポンペオ長官(右は金正恩)/(C)AP
北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射に対し、トランプ大統領はすかさず「あらゆる必要な措置を講じる」とする声明を発表。ヘイリー米国連大使は「協議の時は終わった」と北朝鮮への大幅な圧力強化を容認するよう、中国に「決断」を迫った。日米韓の軍事共同訓練も行われている。またも朝鮮半島に緊張が高まっている。
米国はすでに水面下で動き出しているようだ。先週、CIAのマイク・ポンペオ長官は外交不調に備えて北朝鮮の体制転換に向けた「秘密工作」を準備していることを明らかにした。CIAは今年5月、対北朝鮮の専門組織「朝鮮ミッションセンター」(KMC)を新設。責任者にCIA韓国支部長などを歴任したアンドルー・キム氏が就任した。キム氏は「冥土の使い」の異名を持つ北朝鮮工作のエキスパート。6月30日から7月6日まで韓国に滞在し、“極秘活動”を行ったことが伝えられている。
「キム氏は韓国の情報機関・国家情報院などと情報を共有するために訪韓したようです。金正恩政権の転覆に向け、軍事オプションを含め協議したもようです」(外交関係者)
CIAは具体的にどんな「秘密工作」をしようとしているのか。元韓国海軍少佐で拓殖大学の研究員、高永テツ氏が言う。
「CIAが北朝鮮の体制転換を図るための工作として、〈金正恩委員長を殺害する“斬首作戦”〉〈政権を内部崩壊させるクーデターの誘発〉が考えられます。最近、選択肢のひとつとして囁かれているのは、スパイを使った『錦繍山太陽宮殿』の爆破計画です。宮殿には金日成国家主席と金正日総書記の遺体が安置されており、金正恩政権の権威の象徴ともいえます。これが爆破されれば、軍部や党、市民に動揺が走るのは間違いありません。金委員長のメンツは大いに傷つき、クーデターの機運が高まるはずです。宮殿には厳重な警備が敷かれていますが、“斬首作戦”ほどは難しくありません」
戦時中の日本に米軍が大量のビラを投下したような宣伝謀略もあり得るという。
「北朝鮮ではますます貧富の格差が拡大しています。金委員長や“ロイヤルファミリー”と呼ばれる特権層の金満ぶりをビラに書き込み、無人機で上空から投下することも、CIAは検討していると思います」(高永テツ氏)
古典的手法とはいえ、情報が遮断されている北朝鮮では一定の効果を発揮しそうだ。ミッションはすでに始まっているかもしれない。
北朝鮮ICBM発射で…CIAが乗り出した金正恩政権“転覆工作” https://t.co/jZqE8gKNqA #日刊ゲンダイDIGITAL
― 新保吉章 (@pat052) 2017年7月31日
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