<北朝鮮の弾道ミサイルを撃ち落とす迎撃実験、実は約7割が失敗> アメリカはこれまでに17回のミサイル迎撃実験を行い、9回成功したと公式発表しているが、国防総省で兵器試験運用評価局長を務めたフィリップ・コイル氏は、「これまでの迎撃実験の成功には、かすめたものも含まれており、これを除けば失敗率は67%」と説明しているという。 (米軍が成功と発表した初期の迎撃実験には、実は、迎撃ミサイルが標的役の弾道ミサイルに的中しやすいように、標的役の弾道ミサイルに電波を出させながら飛翔させていたインチキ実験もあったので、実際は30%以下かもしれない) しかも、実際の戦争では、北朝鮮ミサイルが発射される場所や日時、コースは発射されるまでは不明。したがって、実戦では更に確率は低くなるのが実情であり、この点は、日本への弾道ミサイル攻撃も同じ。 しかも、やがて北朝鮮も、1基のICBMに弾頭が3〜10個搭載する多弾頭化(MIRV化)したり、偽物の弾頭(デコイ)も混ぜて複数落とすハズなので、更に迎撃は困難となる。 また、迎撃ミサイルの数よりも多くの弾頭を、ほぼ同時に着弾させる飽和攻撃されたら、100発100中の完璧な迎撃ミサイルで防衛していても、防御は不可能。 ★だから、敵基地攻撃論も空論。 なぜなら、日本が米国のトマホークのような長距離巡行ミサイルを保有し、日本への攻撃命令を事前に把握出来て、更に、仮にその発射位置が判明したとしても、命令から10分程度で発射されてしまう固体燃料のムスダンの場合、日本海に潜ませた潜水艦から、トマホークを発射しても間に合わない。 実際には、命令から発射まで約1時間掛かるノドンでも、米軍でさえ、どこから発射するのか事前には不明であり、攻撃目標がわからない。米軍でもわからないから、日本もわからないので「敵基地攻撃論」は空論。 (米国や日本が、北朝鮮を偵察衛星で監視していると言っても、1日に数回、北の上空を通り過ぎるだけ。常時監視している静止衛星は、ミサイルの熱しか観測できない) 日本が購入する米国製無人偵察機「グローバルホーク」(3機)を北朝鮮上空には飛ばした場合は撃墜されてしまう。だから、海上からの偵察となるが、それで発見できたとしても、日本が購入する「グローバルホーク」は旧式タイプなので、リアルタイムでの電送ができず、「グローバルホーク」を着陸させてからでなければデータ回収は不可能なので全くの無駄であり、「敵基地攻撃論」には使えない。 (この政府が勝手に決めたリアルタイムでの電送ができない旧式「グローバルホーク」の購入も、米国の詐欺で価格が高騰し、自衛隊も本音では反対している) つまり、飛行場さえも地下化されている北朝鮮には、米軍でも不完全な先制攻撃しか出来ず、通常兵器での報復はもちろんだが、北朝鮮が断末魔となれば、核兵器で韓国や日本が報復される可能性が高いので不可能。 ●そもそも1990年に、戦争をせずに平和裏に併合された東ドイツの場合、西ドイツは東ドイツの復興のために、1990年〜2014年まででは約2兆ユーロ=280兆円(1ユーロ=140円換算)も投入したが、まだ東ドイツの失業率は高く復興できていないので、ドイツの全納税者が負担している東ドイツ復興支援のための<連帯税>は、今でも廃止の目処はたっていない。 東ドイツの場合には平和裏に併合されたが、北朝鮮の場合は、戦争で現在のシリアのように、家屋や工場、社会インフラも徹底的に破壊されてしまう。だから、ドイツの場合よりも、2倍とか必要かもしれない。 しかし、米国はアフガンやイラク戦争で国民は厭戦気分。戦費で財政も悪化し、更にリーマンショックも起こったので、米国は極度の財政難に陥り、法律で10年間で約100兆円も財政支出を削減しなければならない。だから、実は対北朝鮮戦争をする資金も米国には無い。 もちろん、韓国にも、日本にも、北朝鮮を復興させる資金など無いから、戦争など不可能であり、それでも戦争を強行すれば、北朝鮮は中国マネーで復興することになるかもしれない。 北朝鮮が中国マネーで復興することになれば、北朝鮮に親中国政府が樹立されたり、韓国政府も親中国政府に変わるかもしれないので、中国が「漁夫の利」を得ることになるかもしれないのだ。 ●更に、戦後、韓国や日本の国民が冷静になれば、北の核兵器などで、一番被害を受けたのは韓国や日本であり、韓国や日本は、米国を守るための盾=犠牲にされたことが、身に染みて解るはず。 すると、日米同盟や韓米同盟は、実は、米国が日本や韓国を守るためのものではなく、逆に、米国を守るためのものという日米同盟や韓米同盟の正体が判明し、両国の国民を米国から離反させ、核兵器で日本や韓国に数十万とか数百万もの犠牲が出た場合、日本や韓国を中立化させたり、反米国家に変えるかもしれない。 (なぜなら、次に米中や米ソの間で戦争が起きたら、再び日本や韓国が米国の盾となり、犠牲にされるからだ) ●そもそも、北朝鮮の要求は、朝鮮戦争の正式な終結=北朝鮮の独立国家としての承認、国交樹立に過ぎない。また、北朝鮮が核兵器保有国になっても、核兵器で韓国を脅して北朝鮮が韓国を併合することなど不可能である。 なぜなら、北朝鮮が核兵器で韓国を脅しても、韓国が拒否した場合、北朝鮮が核兵器で非核兵器保有国の韓国を攻撃することなど不可能だからだ。 仮に、北朝鮮が核兵器で非核兵器保有国の韓国を脅したり、実際に攻撃した場合、北朝鮮は全世界を敵に回してしまうからである。 ●また、核兵器で韓国軍を全滅することが出来ても、北朝鮮は、韓国国民の意識までも統合することができない。 むしろ、北朝鮮への憎悪が強くなり、北朝鮮は北の人口の約2倍もの巨大な反政府勢力を抱え込むことになるだけで、却って金王朝の存続にとっては危険であり、金王朝を存続させるには、適度に敵に包囲されていた方が良いのである。 だから、北朝鮮の狙いは、核武装することで武力で韓国を併合することではないし、もちろん、核兵器で日本を脅すことでもない。 北朝鮮の狙いは、米国や中国、ロシア、韓国により、イラクのフセイン政権や、リビアのカダフィ政権のように武力で潰されないようにすることである。つまり、北朝鮮の核兵器は防衛用の兵器に過ぎないのである。 ★米国が金王朝を潰せば、米国は確かに安心になれるのだが、米国にとっては、この韓国や日本の離反の問題も無視できない。 だから米国は、やがて北朝鮮が要求する朝鮮戦争の正式終結=独立国家としての承認、国交樹立を受け入れ、北朝鮮を開国させて中国のような市場経済の国にした後に、ウクライナのような事実上の「クーデタ」で金王朝を打倒する道を選択するだろう。つまり、第二次朝鮮戦争は起きない。 北朝鮮ミサイルを撃ち落とす、米が初のICBM迎撃実験へ 現実的ではないという批判も http://news.livedoor.com/article/detail/13130602/
MDは全く役に立たない 『中国の「核」が世界を制す』伊藤貫著 https://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/3942761.html MIRV https://ja.wikipedia.org/wiki/MIRV
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