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北朝鮮のミサイル 事実上の大陸間弾道弾〈AERA〉 
http://www.asyura2.com/17/warb20/msg/358.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 5 月 23 日 14:48:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

北朝鮮のミサイル 事実上の大陸間弾道弾〈AERA〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170522-00000081-sasahi-kr
AERA 2017年5月29日号


 北朝鮮が今年7回目の弾道ミサイル発射1段式の小型ミサイルが大陸間弾道ミサイル(ICBM)並みに30分も飛び、日米韓を驚かせた。

 北朝鮮が5月14日発射した弾道ミサイルは、朝鮮中央通信によれば、「火星12型」で高度2111キロまで上昇、787キロ飛行した。落下地点はナホトカ東南の日本海だが、飛翔時間が約30分というのは驚きだ。

 冷戦時代、米国、ソ連のICBM(大陸間弾道ミサイル)は30分ないし40分余りで1万キロ以上離れた目標に到達しえた。今回の実験ではわざと射程を短くするため、異様に高い軌道を選んでいる。通常、長距離弾道ミサイルは最大高度1千ないし1500キロの放物線を描いて飛ぶ。今回のミサイルを通常の軌道で30分も飛ばせばICBM(戦略兵器制限交渉の定義では射程5500キロ以上)に近い射程が出ると思われる。

●今年のパレードに登場

 北朝鮮はICBM「火星13型」を2012年4月のパレードに登場させており、米国DIA(国防情報庁)の資料に基づき英国で発行されている「ミリタリー・バランス」の今年版では6基が配備されている、としている。これは16輪の自走発射機に載せた移動式で、射程は6千ないし9千キロと推定されている。北朝鮮はこれを発展させた「KN14」(米国の仮称)を15年10月のパレードに出し、今回発射した「火星12型」も今年4月のパレードに登場した。

 これらの弾道ミサイルについては「虚勢を張るため原寸大模型を出したのでは」とも言われ、発射実験を行っていないため、開発途中との評価が一般的だった。だが今回「火星13型」(全長約20メートル)より小型で1段式の「火星12型」(同15メートル以下)が30分飛翔したことは、北朝鮮がすでにICBMを造ったか、近く造りうる能力を示すと考えられる。ただ、北朝鮮から米国東岸へは1万1千キロ、ハワイでも7千キロの距離だ。射程5500キロのICBMではアラスカに届くだけだから、当面は米本土の脅威ではない。

●米朝交渉のカード誇示

 米国トランプ政権は、北朝鮮を攻撃すれば1953年以来休戦中の朝鮮戦争は再開となり、在韓米軍にも韓国、日本にも多大の損害を与える危険が大きいから戦争は避けたい。軍事力を誇示しつつ、中国に協力を求め、北朝鮮との交渉で核・ミサイル開発に歯止めをかけようとし、トランプ氏は金正恩(キムジョンウン)氏と「会談できれば光栄」とまで言っている。北朝鮮外務省の崔善姫(チェソンヒ)アメリカ局長は今月8、9日、ノルウェーのオスロで米国のトーマス・ピカリング元国連大使と会談、米朝交渉開始に向けての瀬踏みをしたと見られる。

 北朝鮮にとっては、「米本土に届くミサイルを造れる」能力を示し、それを凍結する代わりに米国との国交樹立、経済制裁の緩和、援助を求める方策もあり得よう。崔局長が11日に帰国して報告後まもなく、偵察衛星で撮影しやすい亀城(クソン)の飛行場に「火星12型」を引き出して準備を始め、これ見よがしの発射を行ったのは交渉のカードの価値を高める狙いとも考えられる。

 一方、オスロでの会談で双方の隔たりがあまりに大きく、米国が軍事的手段を取りかねない気配を感じたため、反撃能力を誇示して攻撃を免れようとした可能性もある。

 日本はすでに約1兆8千億円をミサイル防衛に投じたが、2千キロもの高高度に打ち上げられて落下してくる「ロフテッド軌道」のミサイルは迎撃を極めて困難にする。

 イージス艦が現在積む「SM3ブロックIA」迎撃ミサイル(1発16億円)は中距離弾道ミサイルが放物線の頂点、高度500キロ付近に達し速度が落ちたところを狙う。2千キロの高さから高速で落下されれば役に立たない。

 日米共同開発の新型「SM3ブロックIIA」の価格は現有タイプの2倍にはなりそうだが、これでも迎撃高度は約1千キロだから、「火星12型」に対処できるか否か怪しげだ。(軍事評論家・田岡俊次)

 

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コメント
 
1. 2017年5月23日 17:40:16 : q4h2wUca3Q : l669753D57c[8]
一連の北朝鮮のミサイル発射は、彼らが、現在、どのような技術を持っているかを、一つ一つ個別に示したものだ。

これを、全体としてまとめると、北朝鮮は、既に射程1万2千キロを超え、弾頭の軌道を変えることが可能で、多弾頭化(これで最大級の核実験を急ぐ必要がなくなった。)したICBMを保有している、と言うことになる。

それまで、好戦的な言辞を弄していたトランプ大統領が、一連のミサイル発射の中で、突然、金正恩委員長との会談に言及するなど、急に軟化したのは、その事実を知ったからだ。(失敗とされた、弾頭の軌道変更実験の後だった。)

米国は、その戦略の遂行において、大きな影響を与える情報を、公表しないし、北朝鮮も、自らICBMを保有しているとは、言わない。(日本は、ICBM転用可能のミサイル技術を保有しているけれど、その事実には、決して言及しないのは、同じことだ。)


2. 2017年5月23日 18:58:35 : suYjtc9Y1o : evnFKdudJR0[1]
すっからかんの頭部だからそれだけ飛んだんだよ 核弾頭は米露の最新型でさえ2000Kgはあるし 作るためのレアメタルはすでに独占している。

3. 2017年5月24日 16:32:39 : sdCmUezlpo : RRLqE7X@Xrg[6]
旅客機などは何故か延々と飛行するんだが、北のミサイルってのは何度やっても
失敗するんだね。成功したらまずいんだね。
北のミサイルが脅威でも何でもなかったら政府は何にカネを使っているんだか。
10年20年同じネタやってたら化けの皮剥がれるよね。
頭大丈夫なんだろうか。

4. 2017年5月25日 19:04:18 : RrjDQKB19I : ujlrxbLaGTA[3]
Pu−239の臨界質量は、10キロ、臨界径は、10センチ。

U−235の臨界質量は、52キロ、臨界径は、17センチ。

北朝鮮のこれまでの核実験は、規模の小さいものであったことが、判明している。

これは、あくまで推測だけれど、初期の核爆弾の重量は、500キロ以下で、弾頭化したものは、200−300キロ位か?(多分、何十キロ単位の上の方の重さの小型核弾頭を作っている可能性もある。)

北朝鮮のミサイル発射実験では、核弾頭の重量に相当する模擬弾は装着されていたはずだ。

北朝鮮の核戦略、ICBMや核弾頭は、例えば米露とは、発想が異なっていると見ることもできる。(敵の殲滅ではなく、蜂の一撃的なダメージを与えること。)


5. 2017年5月25日 19:15:02 : RrjDQKB19I : ujlrxbLaGTA[4]
米国と北朝鮮の全面核戦争は、以下のように例えることができる。

米国の核ミサイルは、相手に対して、匕首を、何回も刺して致命傷を与える行為だけれど、北朝鮮の核ミサイルは、蜂の一撃的な報復であっても、米国の社会に、アナフィラキシーショック的なものを起すことを狙っている。


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