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北朝鮮 また弾道ミサイル発射=飛距離約500キロ
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2017/05/21/0300000000AJP20170521001900882.HTML
2017/05/21 18:33 聯合ニュース
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は21日、北朝鮮が同日午後4時59分ごろ中部の北倉付近から弾道ミサイル1発を発射したと明らかにした。飛距離は約500キロという。
軍当局は現在、弾道ミサイルの種類や飛距離などを分析している。大陸間弾道ミサイル(ICBM)ではないと推定した。
北朝鮮の弾道ミサイル発射は今年に入り8回目で、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後2回目となる。北倉付近からは先月29日にも弾道ミサイル1発を発射したが失敗している。北朝鮮は今月14日にも北西部の亀城付近から弾道ミサイル1発を発射している。
米トランプ政権はこのほど、北朝鮮が核開発とミサイル実験を中止すれば、対話できると表明していた。今回のミサイル発射はこれを事実上、拒否するものと受け止められる。また、国連安全保障理事会でミサイル発射を強行した北朝鮮への制裁に対する議論が続いていることへの反発とも解釈される。
文大統領はミサイル発射を受け、国家安全保障会議(NSC)常任委員会の開催を指示した。軍当局はさらなる挑発に備え、万全の態勢を維持している。
csi@yna.co.kr
北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射 韓国軍 情報収集急ぐ
動画→http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170521/k10010989861000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
5月21日 19時20分 NHK
北朝鮮は21日午後、西部から弾道ミサイル1発を東に向けて発射し、ミサイルは500キロ余り離れた日本海に落下し、韓国軍が詳しい情報の収集を急いでいます。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、北朝鮮は日本時間の21日午後5時前、西部のピョンアン(平安)南道プクチャン(北倉)から東に向けて弾道ミサイル1発を発射し、ミサイルは500キロ余り離れた日本海に落下したということです。
韓国軍がミサイルの種類など詳しい情報の収集と分析を急ぐとともに、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、対応を協議するため緊急のNSC=国家安全保障会議の開催を指示しました。
韓国メディアは、軍関係者の話として、発射されたミサイルがICBM=大陸間弾道ミサイルではないと見られる、と伝えています。
北朝鮮は、今月14日、北西部ピョンアン北道のクソン(亀城)付近から新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」、1発を発射し、およそ30分飛行し、高度は2100キロまで上昇し、800キロ近く離れた日本海に落下しました。
韓国国防省はミサイルについて、ICBM=大陸間弾道ミサイルの水準に至っていないとする一方、射程は最大で5000キロに達すると見られ、中距離弾道ミサイル、「ムスダン」よりも性能が向上しているという見方を示していました。
北朝鮮に対し、アメリカ軍は、朝鮮半島周辺の日本海に展開する、原子力空母カール・ビンソンに加えて、ロナルド・レーガンを近くの海域に向かわせ、空母2隻による合同の演習を計画していて、北朝鮮に対する圧力をさらに強める構えです。
これに対し北朝鮮は、20日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」で「朝鮮半島情勢を一層激化させる」などと反発していました。
米政府高官「中距離弾道ミサイルだ」
北朝鮮による弾道ミサイルの発射について、アメリカ政府の高官は、「北朝鮮が発射したのは中距離弾道ミサイルだ。ことし2月に発射したものと同じで、直近の3回、発射されたものと比べると、射程距離は短いものだ」と述べ、ミサイルの種類などについて、分析を続けるとしています。
北朝鮮はことし2月12日、日本海に向けて中距離弾道ミサイル1発を発射しています。このミサイルについて北朝鮮は、「固体燃料エンジンを搭載した『北極星2型』の発射実験に成功した」と発表しており、このミサイルは高度550キロまで上昇して、発射地点から東に500キロ余り離れた日本海に落下しています。
米太平洋軍 弾道ミサイル発射探知を発表
アメリカ太平洋軍は北朝鮮による弾道ミサイルの発射を探知したと発表しました。それによりますと日本時間の21日午後4時59分頃、北朝鮮西部のピョンアン南道プクチャンからミサイル1発が発射されたということです。発射されたのは中距離弾道ミサイルとみられ日本海に落下したということで、引き続き詳しい分析を進めるとしています。
ムン大統領 緊急のNSC開催を指示
韓国大統領府によりますと、北朝鮮が何らかの飛しょう体を発射したことを受けて、ムン・ジェイン(文在寅)大統領は、今後の対応を協議するため、緊急のNSC=国家安全保障会議を開くよう指示したということです。
中国国営メディアも速報
北朝鮮が飛しょう体を発射したことについて、中国では、国営の中国中央テレビが日本時間の午後5時40分すぎ、韓国メディアの情報を引用する形で「北朝鮮がピョンアン南道のプクチャンの一帯から、ミサイルと疑われるものをまた発射した」と伝えました。
欧米メディアも速報
北朝鮮から飛しょう体1発が発射されたことについて、アメリカのCNNテレビやイギリスの公共放送BBCも速報で伝えています。
CNNテレビは、韓国軍の話として西部のピョンアン南道プクチャンから飛しょう体が発射されたと伝えるとともに、現在、各国政府が分析を進めているとしています。
北朝鮮の最近のミサイル発射
北朝鮮は、去年2月に事実上の長距離弾道ミサイルを発射して以降、弾道ミサイルの発射を繰り返してきました。
去年、発射されたのは、新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイル、それに、中距離弾道ミサイル「ノドン」や、短距離弾道ミサイル「スカッド」など、射程の異なる弾道ミサイルで、その数は20発余りに上りました。
ことしに入ってからは、2月にSLBMを地上配備型に改良した、新しい中距離弾道ミサイルを発射したのに続き、3月には、北西部のピョンアン(平安)北道トンチャンリ(東倉里)付近から日本海に向けて、中距離弾道ミサイルの「スカッドER」4発を同時に発射し、北朝鮮は、在日アメリカ軍基地への攻撃を想定した訓練だと発表しました。
さらに、同じ月に、東部のウォンサン(元山)付近からも弾道ミサイル1発の発射を試みて失敗しています。
先月には、5日に東部のハムギョン(咸鏡)南道シンポ(新浦)付近から日本海に向けて1発を、16日に同じくシンポ付近から1発を、それに29日には西部のピョンアン(平安)南道プクチャン(北倉)から1発を、それぞれ発射し、いずれも失敗だったと見られています。
そして今月14日、北西部・ピョンアン北道のクソン(亀城)付近から、新型の中距離弾道ミサイルの「火星12型」を発射して、高度が初めて2000キロを超えたと推定され、ミサイル技術の向上に国際社会の懸念が強まっています。
北朝鮮の狙いは
北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射の背景には、核・ミサイル開発を加速させる姿勢を印象づけ、アメリカのトランプ政権の圧力に屈しないという姿勢を示す狙いがあると見られます。
北朝鮮は去年、20発以上の弾道ミサイルを発射し、ことしに入ってからも発射を繰り返しています。ことし2月には、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを地上配備型に改良した、新しい中距離弾道ミサイル「北極星2型」1発、3月には、中距離弾道ミサイルの「スカッドER」4発を発射したのに続き、同じ3月、別の弾道ミサイル1発の発射も試みて失敗しています。
また、先月は5日と16日、それに29日と3回にわたって合わせて3発を発射し、いずれも失敗したと見られています。
さらに今月14日に、北西部ピョンアン北道のクソン付近から、新型の中距離弾道ミサイルの「火星12型」を発射して、高度が初めて2000キロを超えたと推定されています。
北朝鮮外務省は今月14日の発射の後の今月16日、報道官談話を発表し、「アメリカと追従勢力が正しい選択をするときまで、高度に精密化、多様化された核兵器と、核攻撃手段をより多く作り、必要な実験の準備をさらに進める」としています。
北朝鮮としては、前回の発射からわずか1週間という短い間隔で発射をすることで、核・ミサイル開発を加速させる姿勢を印象づけ、アメリカのトランプ政権の圧力に屈しないという姿勢を示す狙いがあると見られます。
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