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「産経らしさ」がにじみ出たてんこ盛りの元旦!
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2018/01/01 22:37 半歩前へ
「産経らしさ」がにじみ出たてんこ盛りの元旦!
元旦の社説はその新聞社の体質を知る一番の材料である。産経は「年のはじめに 繁栄守る道を自ら進もう」と論説委員長の石井聡が筆を執った。産経らしさがにじみ出た、てんこ盛りの論調だ。
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異例の新年である。「戦後最大の危機」を抱えたまま、幸運にもこの日を無事に迎えることができた。
朝鮮半島をめぐる緊張がさらに高まる場面も訪れるだろう。平和への願いは尊い。だが、祈りだけで国や国民を守るのは難しい。正月とはいえ、そうした状況に日本が置かれていることを忘れてはなるまい。
極東に浮かぶ島国が世界の荒波にこぎ出した明治維新から、150年という大きな節目に当たる。当時の列強の組み合わせとは異なるものの、日本を押さえ込み、攻め入ろうとする国が出現している。
難局を乗り越えて生存していくには、国も個人も自ら針路を決めなければならない。その選択をためらっている暇はあまりない。
国防の最前線に立ち、最後の砦(とりで)となる自衛隊に正月はない。不審な船はいないか。海面、海中に空からにらみをきかせる哨戒機P3Cは、原則として天候にかかわらず飛ぶ。旅客機のような欠航はない。
その北端の基地が青森県八戸市にある。1月の平均気温は氷点下だ。この時期、八戸航空基地の隊員らにとって、任務の遂行は雪や凍結、時間との戦いでもある。
冬季には除雪隊を編成し、24時間体制で滑走路を維持する。潤滑油は硬く、格納庫の扉は重く開かない。準備を急ごうと機体を早く外に出せば、雪が降り積もる。事故防止のため、雪は落とす。作業は迅速かつ念入りに行うことが求められる。
基地の食堂では新年、「雑煮風」のメニューが出る。だが、隊員らが家庭でおとそ気分を味わうのは難しい。休暇は交代で取る。正月休みは子供の学校が始まってから、という隊員が少なくない。
同じく海を守る海上保安庁の警戒活動も、途切れることはない。警察、消防も同様である。たくさんの人々に守られながら国民は平穏に正月を過ごす。改めて感謝したい。
ためらわずに針路を取るには、指導者の明晰な決断に加え、建設的かつ合理的な立法府の議論が欠かせない。遅滞や先送りは許されない。
「忖度」の有無と是非に多くの審議時間が割かれ、政権与党と対峙する野党が選挙をめぐって分裂し、対立を深めた。それが昨年の姿だった。実りある議論からかけ離れた状況を、まず脱してもらいたい。
引き続きかじを取る安倍晋三首相には、国民や野党を含む各政党に対し、説得力を持ってその考えを語りかけてほしい。国論を大きくまとめ上げていく、統合力と包容力が期待される。「3選」を目指すというなら尚更だろう。
沖縄市で車6台による多重交通事故が発生し、負傷した日本人を助けようとした米海兵隊曹長、ヘクター・トルヒーヨさん(44)が後続車にはねられてから、1カ月がたった。
意識不明の重体となり、高度の治療を受けるため米サンディエゴの海軍施設の病院に移送された。国内では本紙など一部が報じたが、本国ではCBSテレビなどが取り上げ、妻や3人の息子への励ましが寄せられている。クラウドファンディングによる募金活動もある。
出勤途上だったトルヒーヨさんは高速道路での事故を見過ごすこともできただろう。仲間を見捨てない海兵隊の精神が彼をそうさせず、車を降りて日本人の安否を確かめた。
折から、在日米軍機の事故や不祥事が相次いだ。美談によってそれらが帳消しになるとは思わないし、彼らもそう考えはしまい。だが、勇敢な人物の存在を日本人の多くが知らない。それは寂しいではないか。トルヒーヨさんと家族に心から謝意を表したい。
150年のほぼ中間点で、日米両国は激しく戦い、その後、世界でもっとも重要な同盟関係を築き上げてきた。異質なトランプ大統領は、日本の変化を求め、異なる価値観、歴史観も示してくるだろう。
それでも、安全保障に限らず多くの運命を共にする相手を、簡単に変えることはできない。どう生きていくかを能動的に考えていきたい。
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