どうして、戦争が信用・金融大恐慌から脱出る早道だという妄想を捨てられないのか！

バブルから早期脱出する手段は戦争であるという妄想をもつ人はビックリするほど多い。なにしろ日本は、朝鮮戦争特需やベトナム戦争特需を体験しているため、戦争による景気回復を待望する妄想は、鍵もかけないで放置されたままである。

軍産複合体だけでない，

経験則だと「戦争以外に世界信用収縮恐慌からは脱出できない」ということになる。経済学者は腹の中で、そうは思っているが、倫理観に束縛されて、そう主張する人はマレである。だが、朝鮮戦争とベトナム戦争の特需で、劇的に景気を回復した日本と、戦争ごとに景気を回復する米国の軍需産業の指導者には、戦争景気待望論は根強い。

地球を破壊させることが確実な第三次世界大戦を避けるためには、世界信用収縮恐慌を収拾するため、国益エゴを捨て、とりあえずドル・円・ユーロの三極基軸通貨体制を採用し、固定為替システムに戻し、通貨を安定させるべきだ。次に、キンに頼らずに世界の信用を維持するシステムを構築し、バブルの行動と正常な行動を峻別すべきである。

しかし世界の基軸通貨変更はスムーズに移行できない

戦後、世界の基軸通貨はポンドからドルに実質移行し、自然発生的（国際協定なしに）に第二次金本位制（ドルをキンの代理とする為替固定制に移行した。その後、為替表示がポンドからドルヘ完全移行するのに40年もかかった。このことからも、通貨・為替の慣習・既成概念が、いかに強固なものであるか分かる。

1929年戦争で停止した第一次キン本位制（自国通貨とキンとの直接交換）を、次々と復活させて、ポンドを基軸通貨とする戦前の固定為替制度）に戻そうとした。

だが、75％以上のキンを保有してしまったドルの基軸通貨への移行を認めなかったために、第一次キン本位制復活は失敗する。そこで、欧州先進国は植民地との経済圏の既得権益を死守し、世界的バブルの崩壊から、いち早く離脱しようとした。

そして、欧州先進国の既得権益を侵犯してきた日独伊に対し、経済制裁や話し合いで解決して戦争を回避しようと努力した。だが不可能になると第二次世界大戦に突入した。

今回は、世界経済の四分の一を占める欧州のユ一口通貨が誕生し、世界の国の外貨準備の50％を越えつつある。そこで、キン価格は、世界の機軸通貨ドルからユーロヘの移動を阻止するバランスが、最初の安定点となる。

ドルとユーロの交換レートは安定しない。そのため、世界貿易は縮小せざるをえない。
そこで、ドルとユーロの為替の交換レートを固定化すれば、世界の信用縮小恐慌から脱出できると思考し行動する。だが、商品の優位性をもつ円が、円安では世界貿易の不均衡は是正できない。

そして中国とインドと日本と南アフリカとロシアは、1933年のルーズベルトのように、民間のキンの売買と輸出を禁止し、国家だけが買上げる政策を採用すれば、キン保有で米国と欧州を越え、基軸通貨国になるチャンスはある。

だが，それでも後進国と先進国の間で、40年ごとに商品の優位性は交代する。中国をはじめ東南アジアの工業国と工業都市は、2019年から日欧米に追いつき追い越すことになる。

そんなことを目論んでいる……とは思いませんが、アベ政権が「実際戦争になれば、どれほどの被害を被るか？」ということを考えてないのは確かだと思います。

それに、緊急事態法で、国民の移動の自由を制限したり預金を凍結して、戦争につぎ込むことができるようにするんじゃないですか？
権力者は、戦地で戦うわけではないし、独裁的な振る舞いができるようになりますから、彼らにとって戦争は美味しいですよ。
http://blog.livedoor.jp/genki355/

日本と英国は、日英軍事同盟を結んだばかりで、英国のアジア進出
日本のヨーロッパ進出が開始される。