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正気か黒田日銀 金融政策維持への常軌を逸した異様な執着
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/220160
2017年12月23日 日刊ゲンダイ 文字起こし
黒田日銀総裁(C)日刊ゲンダイ
まったく理解不能だ。どうかしてしまったのではないか。
日銀が21日、年内最後の「金融政策決定会合」を開き、政策の“現状維持”を決めた。驚いたのは、決定会合後の黒田東彦総裁の記者会見だ。
「この1年、わが国の経済は着実に改善した」「経済の回復は2018年もつづいていく」と、異次元緩和の成果を誇ってみせた。ところが「景気が良いから金利を上げるという考え方はない」と、どんなに景気が良くなっても、現状の“大規模緩和”と“マイナス金利”はやめないと宣言したのだ。
本来、金融政策は、景気を見ながらやるものだ。不況になれば金利を下げ、好景気になれば金利を上げるのが当たり前である。なのに、黒田総裁は、景気は度外視し、「政策の変更は物価2%が達成されるかどうかだ」と断言したのだ。「ハァ?」ではないか。いったい、なにを言っているのか。
どうやら、異次元緩和をスタートさせた5年前、「2年間で物価上昇2%を実現させる」と国民にタンカを切ってしまった手前、意地でも「2%上昇」の旗を捨てるわけにはいかないらしい。
しかし、2%上昇まで異次元緩和をつづけるなんて狂気の沙汰だ。5年間、異次元緩和をつづけても足元の物価上昇は、0・8%である。どう考えても2%は不可能だからだ。バブルの時だって2%まで上昇していない。それでも「2%上昇」に固執する黒田総裁は、どうかしている。気がおかしくなっているのではないか。
■いまや副作用だけが目立つ
そもそも、異次元緩和が失敗に終わったことは、もはや誰の目にも明らかなはずだ。
肝心の国民生活は、少しも良くなっていないからだ。むしろ、どんどん悪くなっている。この5年間、労働者の実質賃金は、まったく増えていない。異次元緩和後、実質賃金は年平均15万円も減っているのだ。個人の懐がさみしいから、消費も冷え込む一方である。個人消費が活発にならなければ、物価も上がるはずがない。その証拠に、スーパーは値下げを繰り返している。
決定的だったのは、トリクルダウンが起こらなかったことだ。恩恵を受けたのは、大企業と富裕層だけだった。
いまや、異次元緩和は副作用ばかりが目立っているありさまである。
モロに直撃を受けているのが金融機関だ。マイナス金利に耐え切れなくなったメガバンク3行は、とうとう数万人単位のリストラに踏み切っている。大手企業はどこも空前の好決算を記録しているのに、銀行だけは青息吐息なのだから異様である。
「預金金利と貸出金利との“利ザヤ”で儲けるのが銀行の本来業務ですが、低金利の長期化によって稼ぐことができなくなり、銀行のビジネスモデルは崩壊してしまった。苦しくなった銀行は、大口預金者にマイナス金利の負担まで求めはじめています。つい先日は、GPIFが信託銀行から負担を求められたというニュースが流れました。銀行が預金者にマイナス金利の負担を求めるのは、どう考えても異常です。GPIFが負担すれば、当然、年金運用にも跳ね返ってきます」(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)
市場そのものも歪んでしまった。あり余ったマネーが市場に流れ込み、株式市場は完全にバブル化している。最悪なのは、日銀は市場にカネを流すだけでなく、自らETFを年間6兆円も買って人為的に株価を上げていることだ。先進国の中央銀行でETFを買っているのは、日銀だけだ。
それでも、黒田総裁は異次元緩和の副作用を認めようとせず、「バブルが起きている状況ではない」と、株の買い入れをつづけると宣言しているのだから、どうかしている。「物価上昇2%」に執着する黒田総裁は、はたして正気なのか。勝つまでやめないのは「依存症」のギャンブラーそのものだ。
銀行だけは青息吐息(C)日刊ゲンダイ
銀行の融資能力も落ちていく |
銀行が悲鳴を上げようが、市場が歪もうが、黒田総裁は「俺が正しい」と、あくまで異次元緩和を継続するつもりのようだが、このまま異次元緩和をつづけたら、どうなるのか。金融機関は壊滅し、日本経済は破綻しかねない。
経済評論家の斎藤満氏がこう言う。
「これ以上、マイナス金利をつづけたら、銀行の収益が圧迫され、その結果、企業への融資能力が低下する“リバーサル・レート”という現象が起きかねません。低金利は本来、企業の借り入れを促すものですが、銀行の体力が落ちすぎて融資が滞ってしまう。この“リバーサル・レート”については、黒田総裁も一度口にしています。銀行の融資が滞れば、当然、中小企業を中心に経営が苦しくなる。倒産する企業も出てくるでしょう。さらに、いずれマイナス金利の負担を埋め合わせるために、銀行は手数料を引き上げざるを得なくなると思う。マイナス金利の歪みは、誰かが負担しなければならない。いまは銀行が負担していますが、いつまでも負担しきれない。どこかで限界がくる。最後は消費者がコストを負担することになるのではないか。消費者の負担が増えれば、消費が落ち込み、景気が悪化することになる。そもそも、異次元の金融緩和は短期決戦だったはずです。異常な政策は、長くやってはいけないのに、5年もつづけている。いつ破裂してもおかしくないと思います」
■やめたくてもやめられない状態
もともと、異次元緩和は劇薬である。“副作用”と“弊害”は、限界に近づいている。黒田日銀は、破裂する前に異次元緩和をやめるべきだ。
弊害と副作用が分かっている米FRBは、とっくに「出口」に向かいはじめている。今年、3回も利上げしているくらいだ。
黒田総裁が、「この1年、わが国の経済は着実に改善した」「経済の回復は2018年もつづいていく」と、豪語するならなおさらである。
しかし、本当は異次元緩和をやめたくても、やめられないのが実態なのではないか。
「さすがに黒田総裁も、一刻も早く異次元緩和をやめるべきだと分かっているはずです。でも、やめた途端、国債が暴落して金利が急上昇し、政府まで資金繰り倒産する恐れがあるので、やめるにやめられないのだと思う。株価も暴落してしまう。進むも地獄、退くも地獄。出口が見えないのでしょう。いま、黒田日銀がやっていることは、戦前の日本軍と同じです。戦争をつづけても、勝つ可能性はなく敗戦は見えている。しかも、戦争を長引かせれば長引かせるほど、被害が大きくなる。被害を小さくするには、早く無条件降伏した方がいい。でも、たとえ負けていても、勝っていると喧伝して戦争をつづけている状態です」(荻原博子氏=前出)
黒田総裁は来年4月に任期を迎えるが、安倍首相は続投させるつもりだ。恐らく、2人とも「後は野となれ山となれ」という気持ちなのだろう。異次元緩和は恐ろしい結末が待っている。
正気か黒田日銀 金融政策維持への常軌を逸した異様な執着 https://t.co/YqjwZRcCNd #日刊ゲンダイDIGITAL
— kmokmos.. (@kmokmos) 2017年12月23日
正気か黒田日銀 金融政策維持への常軌を逸した異様な執着 https://t.co/fI6ydKclAX #日刊ゲンダイDIGITAL日銀黒田さんは東大法学部卒、バブル崩壊させて大金をぶっ飛ばした三重野日銀総裁も東大法学部卒、常識がわからない東大卒が会社経営したら必ず倒産、東大、この国のリーダーになるべきじゃない。
— ore (@siratori1) 2017年12月23日
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