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沖縄の選挙に沈黙する立憲民主は誰に忖度?/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201712230000193.html
2017年12月23日9時53分 日刊スポーツ
★このところの立憲民主党の立ち位置があやしい。立憲主義を標榜する党代表・枝野幸男はどこに向かおうとしているのか。2月の名護市長選挙の対応について「関わりたくない」との判断を党内で示し始めている。党には副代表・選対委員長・近藤昭一がいるが、同時に沖縄等米軍基地問題議員懇談会の会長も務める。その近藤すら名護の市長選挙への関わりについて沈黙を守る。立憲民主党はいったい誰に忖度(そんたく)しているのか。
★沖縄問題は米軍基地問題と密接に関係する。それは同時に安全保障政策や外交、果ては憲法観にまで関連するテーマだが、党のスタンスを示すチャンスだ。ところがおしなべて非協力的だ。譲ってみれば、党の多岐にわたる政策の方針が定まらないうちには選挙に関われないという理屈もわからないでもない。しかし、中央政界の主戦場は再来年の統一地方選挙と参院選挙だ。来年の沖縄・南城市と名護市の市長選挙、年末の知事選挙は大きく党の方向を見せつける意味でも、また党を知ってもらうためのアピールにもなる。
★それに消極的なのは安保政策や憲法観が立憲民主党支持者のそれと乖離(かいり)していることを示している。野党関係者は「純化路線でリベラルさを出す立憲だが、党内はそんなにきれいなものではない」と指摘する。実は改憲に積極的に参加したいと考えているのが立憲だろう。立憲に年内にも入党するといわれる山尾志桜里は、すでに立憲民主党会派の衆院法務委員会理事を務める。これはすなわち野党筆頭理事という意味だ。その山尾は「憲法の文字を守るより価値を守るという時代に変わりつつある」と発言している。結果的に古言左翼と思われたくないことが高じて安倍改憲路線に同調するのが立憲の本音ではないか。それは沖縄に伝わるか。(K)※敬称略
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