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何一つ成果のなかった韓国外相の来日
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2017-12-20 天木直人のブログ
私は昨日19日のブログで書いた。
康京和韓国外相の来日は成果のないものに終わるだろうと。
その通りだった。
しかし、これほどまでとは思わなかった。
康京和韓国外相と安倍首相、および河野外相との会談要旨を一番詳しく、項目ごとに報じたのは読売新聞だった。
それを読むと次のようになっている。
北朝鮮問題
あらゆる手段を使って圧力を最大限まで高めるべきだと安倍首相が言ったのに対し、康外相は日韓、日米韓の緊密な連携が必要だとしか言わなかった
平昌五輪
平昌五輪に安倍首相を招待したのに対し、安倍首相は確答を避け、平昌五輪の成功を祈るとしか言わなかった。
日韓合意
河野外相が着実な合意を迫ったのに対し、康大使は作業部会の検証について説明しただけで、一致したのは日韓関係を未来志向で発展させることだけだった。
日中韓首脳会談
一致したのは早期開催に向けて協力していくということだけであり、日韓首脳の相互訪問すら実現しなかった。
以上が読売新聞の報じる成果である。
これを要するに、ことごとく安倍首相の期待裏切るものに終わったということだ。
私が驚いたのは康外相が文在寅大統領の1月の単独訪日を提示したことだ。
つまり、安倍首相の2月訪韓の前に文在寅大統領が先に訪日してもいいと康外相は打診したのだ。
私はきのうのメルマガで平昌五輪出席の名目で先に安倍首相が訪韓しろと韓国が安倍首相を呼びつけていると書いたが、それは勘違いで、文在寅大統領のほうからまず訪日してもいいいと提示したのだ。
しかし、日本はそれを認めなかったというのだ。
ここまで日韓関係は悪化しているのである。
そして、その日韓関係の悪化は、12月27日に韓国政府が発表する慰安婦合意検証に関する作業部会の報告書が公表された時点で、頂点に達するに違いない。
今度の康外相の来日の唯一、最大の目的は、検証作業部会の報告書の内容の事前通報であったに違いない。
報告書の内容は日本政府にとって厳しいものになるが驚かないでくれ、韓国政府はその報告書通りには対応しないから過剰反応をしないでくれ、と要請するために来日したのだ。
そんな康外相に対し、安倍政権は不快感を示し、冷たく対応したのである。
日韓関係は深刻である(了)
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