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「政治に期待してもムダ」 国民を無気力にする安倍政治 金子勝の「天下の逆襲」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/219830
2017年12月19日 金子勝 慶応義塾大学経済学部教授 日刊ゲンダイ 文字起こし
ポピュリズムをあおるほどの能力がない(C)日刊ゲンダイ
いま世界の政治は、トランプをはじめ極右ポピュリズムが席巻している。
なぜポピュリズムが蔓延するのか。これまであったコーポラティズムの政治体制が崩壊したことが大きい。コーポラティズムとは、労組や業界団体といった中間組織と政党政治の結び付きが強い政治体制をさす。
日本でも1970年代までは、労組や農協、医師会などが強く、多くの人々を組織していた。その下では、個人は組織というフィルターを通して政治と関わる。そのため、投票への動員も可能で、政党支持も安定していた。
ところが、1980年代以降、新自由主義が広がったことで中間組織が弱まり、コーポラティズムの政治体制が崩れてしまった。個人は、メディアシャワーと裸で接することになった。その結果、メディアを通じて、有権者に直接、働きかけることが巧みなポピュリストの指導者が、政治を動かすようになった。
民進党が事実上崩壊したのも、“小池ブーム”という一過性のポピュリズム政治に乗ろうとしたからだ。だが、そもそも民進党は小池百合子の政策と正反対なのに、政策を捨てたがゆえに野党の分裂を導いてしまった。
一方、安倍自民党は一見、ポピュリズムのように見えるが、実は違う。安倍首相ら2世、3世議員には、ポピュリズムをあおるほどの能力がない。むしろ安倍首相は、国民をあおって政治に関心を持たせるどころか、国会での審議や民主主義的議論を無意味化させることで、政治への関心や期待を失わさせようとしている。組織されなくなった無党派層が、政治に期待しなくなり、投票しなければ、公明票という組織票がある自民党は断然有利になるからだ。
実際、国政選挙の投票率が異常に低下して、安倍自民党は圧勝してきた。一時、安倍自民党が希望の党に危機感を持ったのは、小池ブームが無党派層という寝た子を起こすと恐れたからだろう。
では、立憲民主党をはじめとする野党はどうすべきか。一過性のポピュリズム政治に安易に乗ろうとせず、コーポラティズム政治の弱体化を踏まえ、市民運動やNPOと新しい形で継続的なつながりをつくることだ。
そして、どうすれば、国民が食べていけるか、アベノミクスに代わる説得力のある経済政策を次々に打ちだすことである。
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— 桃丸 (@eos1v) 2017年12月19日
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