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日本共産党委員長・志位和夫 これだけは言いたい! 私が「野党共闘」をあきらめない理由 倉重篤郎のサンデー時評
https://mainichi.jp/sunday/articles/20171211/org/00m/070/001000d
http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/52309100.html
2017年12月12日 サンデー毎日
共産党の志位和夫委員長=丸山博撮影
激白90分!
▼モリ・カケ疑惑 核心情報
▼改憲を阻止する 国民運動の方法
反安保法制以降の2年間、野党共闘を牽引(けんいん)してきた共産党。だが、今回の選挙で民進党の希望の党合流に伴って野党再編劇が起こり、共産党は議席を大きく減らした。野党共闘は終焉(しゅうえん)するのか、展望はあるのか。安倍政権の改憲策動に抗(あらが)う方法とは? 志位和夫・共産党委員長に、倉重篤郎が迫る。
日本共産党が安倍(晋三政権)包囲政局のカギを握る、と申し上げてきた。
2015年9月の新安保法制強行採決を受け、同党が従来の純粋野党路線を180度転換、野党共闘推進・政権参加路線に舵(かじ)を大きく切ったことから新しい政変ファクターが生まれたという見立てだ。
実際問題として、この2年間、その路線転換は永田町の力関係に少なからぬ影響を与えてきた。民進、共産、自由、社民の4野党共闘で、昨年7月の参院選では、32の1人区のうち11で、新潟知事選、仙台市長選でも勝利を重ねてきた。
当初、共産党の変身を信用しなかった各党は、その戦略的意志と継続力に彼らの変化が本物との見方に変わった。自民党もまたその変化を警戒した。安倍首相が解散に踏み切れなかったのは、この共産党転換の呪縛があった、と私は見ている。
だが、今回の衆院選はその流れを変えた。野党第1党の民進党が4野党共闘路線を捨て、保守を掲げる「希望の党」との合流に走ったからだ。根っこには、なお残る共産党への拒絶感があった。合流を主導した前原誠司民進党代表(当時)がその代表格であるが、彼が提案した非共産・希望合流案が全会一致で支持されたところに、ことの本質が宿っている。その後はご承知の通り。民進党が3分裂、安倍自民党が公示前議席を維持した。
さて、そこで質問だ。2年間政局を動かしてきた4野党共闘は今後どうなるのか。終焉に向かうのか。蘇(よみがえ)るのか。とすれば、どう蘇るのか。共闘を主導してきた志位和夫・共産党委員長に選挙の「総括と展望」を聞く。
12月3日の第3回中央委員会総会後の会見で「(野党)共闘と(共産党の)躍進の一体的追求に挑戦しようということが、みんなの決意になった」と語った。共闘のほうから総括を。
「共闘は次につながる成果を作ったと思う。9月28日の解散の日に、民進党が希望との丸ごと合流を両院議員総会で決めるという大逆流が起きたが、それを乗り越えて、新しい形で共闘が再構築され、一定の成果へと実を結んだ」
具体的に言うと?
「共産党と立憲民主党と社民党の野党3党が市民連合の皆さんと7項目の政策合意を結んで戦った。共産党は残念ながら議席を減らしたが、3党合計の議席で見ると、38から69になった。無所属で共闘し当選した候補者もかなりいる」
「私たちも支援して勝利を勝ちとった他党・他会派の議席がいくつになったか。今回の衆院選で55(小選挙区32、比例復活23)、昨年の参院選で11。沖縄では03年参院選で勝利した糸数慶子さん。衆院55+参院12の計67人が共産党も支援して勝利した国会議員だ。もちろん、他党の方々だが、私たちの友人がこれだけ広がってきた。国会で代表質問してもそういう方々からの拍手もいただく」
「社民党、新社会党とは、党本部間で相互支援を合意して戦った。党本部間での相互支援は初めてだ。私が全国を回っても社民党、新社会党のみなさんが共産党を応援してくれる。こちらも応援する。社民党とは全国でとても良い関係が作られている。新しい友人、新しい信頼を得たことが、最大の財産だと思う」
社民党系組合とも連携?
「自治労、日教組傘下の労働組合のみなさんと全国あちこちで協力・協同が広がった。共産党候補を応援する動きも起こった。僕は、ある意味では歴史的なことだと思っている」
民進の「希望合流」でどう動いたか
共闘は深化した、という総括だ。ではなぜ深化?
「この間の安倍政権があまりにひどかった。憲法を無視して安保法制、秘密保護法、共謀罪とどんどん暴走する。森友・加計(かけ)疑惑という重大な国政私物化疑惑が起こっても、まともに説明しない。『アベノミクス』は、5年間で、実質賃金も、家計消費もマイナス、破綻がはっきりした。政権を変えないといけないという全国の草の根の動きから共闘の絆がつくられた。この絆は一部の人が逆流を起こしてもなくなることはない」
「我々も動いた。解散前日の9月27日、(民進と希望の)合流情報が入ってきて緊急の常任幹部会を開いて対応を決め、28日に二つのメッセージを発信した。一つは『逆流は断固許さない』。希望の党は安保法制容認、9条を含む改憲推進の党、『自民の補完勢力』と断じた。合流は背信行為であり、希望候補には共産党候補を原則擁立すると表明。もう一つは、『共闘は絶対にあきらめない』。共闘の大義に立つ方々とは協力・連携すると表明し、社民党とはその日のうちに選挙協力で合意した」
「それが共闘の再構築につながった。全国の市民連合のみなさんが頑張った。希望に行こうとする民進党候補者に『行くな』『応援できない』と働きかけた。共闘にとどまる流れが広がった。2年間の共闘の積み重ねが生きた。その流れの中で立憲民主党ができた」
立憲民主党とは?
「立憲民主党ができたのは10月2日。私たちは翌3日に第2回中央委員会総会を開きこの流れを歓迎、協力態勢をつくるために努力した。ただ、我々が今回の選挙で重視した(1)共通政策を豊かにする(2)相互支援、相互推薦を行う(3)政権問題も前向きの合意を作る、というところまでいくにはとても時間がなかった。我々は一方的な対応を決断し、67の選挙区で自党候補者を降ろすことを決めた」
相互主義は今回は断念?
「社民党、新社会党とは相互主義の協力ができた。立憲民主党とも北海道では相互支援という合意になり、12の選挙区のうち立憲民主が八つ、共産が四つとなった。全国的には無理だった」
「あの時、うちが相互主義でなければやりません、と言ったら(共闘は)アウトだった。緊急事態であることを考え、譲った。共闘勢力を伸ばす効果的貢献になったと思う」
今度は躍進のほうを自己総括してほしい。
「悔しい残念な結果だ。得票(600万→440万)と議席(21→12)を減らした。私たちの力不足だ。力をつけなければ、と二つ決めた。一つは共産党の良さを丸ごと国民にお伝えする日常の取り組みを強化する」
共産党ということで一歩引く人もまだ多い。
「党名、社会主義・共産主義、安保・自衛隊、天皇制など党綱領の根本でいろいろ疑問が持たれていると思う。我々は答えを持っているが、それをお伝えすることについてはまだまだ努力不足だ。『綱領を語り、日本の未来を語り合う集い』を、多種多様に列島全体で行っていく。生の言葉で語り、意見・要望を聞き、我々自身も学んでいく。もう一つは、党員、『赤旗』読者増など党の自力をつける。『赤旗』日刊紙の電子版とJCP(日本共産党)サポーターという新しい取り組みも行う。ネット・SNSを活用し、双方向で新しい結びつきを広げたい」
小沢一郎氏との関係はどうする?
さて、今後の野党共闘の行方だ。次の選挙は相互主義が条件だと?
「そうです。昨年の参院選は、最初の試みは成功させねばとうちが譲り、今回の衆院選は緊急事態なので、一方的な対応の決断をした。19年参院選では、相互に支援・推薦し、共通政策をつくり、政権問題でも前向きの一致点を探り、本格的な共闘にしていきたい。新潟は本格共闘で6選挙区で四つ勝った。沖縄も本格共闘で4選挙区で三つ勝った。本格共闘すれば、自民党を打ち破れることは衆院選でも証明されている」
ただ、相手側は過去2回のケースのほうがありがたがるのでは。枝野幸男・立憲民主党代表も然(しか)り、では?
「そこは話し合っていかなければならない。一方的対応というのは長続きしない。本当の力も出ない。過去の2回は正しかったと思っているし、悔いもない。しかし、次は一方的対応はしないと3中総で決めた。相互支援・推薦の共闘にしたい。共闘相手にもそこは乗り越えてほしいと思う」
共闘と躍進の一体化は理想論では? 少なくとも今回はそれが崩れた。
「今度の選挙結果をいろいろ分析した。うちが比例票を伸ばしているところがある。新潟3区、4区。福島1区の伊達市・伊達郡などだ。無所属候補を統一候補にし、市民と野党の共闘こそ受け皿であることが有権者に伝わる戦いができた。そうなると、共闘の中で共産党が果たしている役割も有権者に伝わり、無所属候補を勝たせるとともに、共産比例票も増やさなければならない、となった」
4野党共闘路線は、小沢一郎・自由党党首が保証人役になっていた。今度の選挙で小沢人脈が立憲と希望に割れ、共産党との間で若干ギクシャクしたようだが。
「自由党とはいろいろな経過はあったが、最後は小沢さんが穀田恵二(共産党国対委員長)さんの事務所に支援に来てくれたし、山本太郎さんも全国各地で応援してくれた。森ゆうこさんとは新潟で一緒に戦った。自由党とも協力を維持・発展できた。小沢さんとは今後も協力していきたい」
次は安倍政治だ。まずは自民党の勝利をどう分析?
「国民の多数が安倍政権はOKとの審判を下したものではない。三つ、からくりがある。一つは、小選挙区制。自民比例票は33%なのに議席率は61%。小選挙区のマジック、虚構の多数だ。二つ目は、希望の党。野党共闘を分断、保守の改憲推進勢力で2大政党を作ろうという動きだった。共闘が分断され、漁夫の利を自民党に与え、最大の援軍になった。安倍さんは小池百合子さんに足を向けて寝られないだろう。4野党は一本化のための努力を進め、市民連合とは政策合意をしていた。その直後にあの合流劇でご破算となった」
4野党共闘路線が生きていれば選挙結果は?
「機械的計算でも全国60ぐらいの選挙区でひっくり返る。共闘効果が出ればもっと自民党を減らせた」
「そうなると安倍退陣ですよ。希望の党が果たした役割、合流を進めた前原執行部の責任は重い。小池・前原両氏のお陰で自民党はかろうじて多数を拾った」
「三つ目は、徹底した争点隠しだ。安倍首相は、街頭演説で、加計の『か』の字も、森友の『も』の字も言わなかった。憲法もほとんど訴えなかった」
公明党の議席減(35→29)をどう受け止める?
「自民党にあれこれ抵抗するようなポーズをとりながら暴走を一緒に進めてきた。安保法制然り、共謀罪然り。森友、加計だって与党内で自浄能力を発揮することは全くなかった。潮目の変化を感じる」
小選挙区も一つ落とした(神奈川6区)。
「野党一本化で勝った。彼らが小選挙区で落としたのは09年以来のことだ。野党共闘が本格化すれば公明党を打ち破れる。東京12区でもわが党の池内さおり候補が太田昭宏(元公明党委員長)氏を相手に38%まで取った。次は取りたい」
公明党は路線を変える?
「変えないと思う。骨がらみだ。ただ、憲法は動きづらいだろう」
安倍3選はどう見る?
「安倍さんは5月3日に憲法9条を変える、自衛隊を明記すると拳を振り上げた。しかも、それを衆院選の公約にした。自分で自分を追い込んだ」
「憲法9条改定案を国会で発議させないことを目標に据えることが大切だ。そのためには、発議しても勝ち目がない、国民投票で否決されるという国民世論の状況を作ることだ。来年5月3日までに安倍9条改憲反対の3000万署名を集めよう、という市民団体の動きがある。うちも全力を挙げる。6割、7割が反対という世論を作る。そうなると怖くて発議できない。拳を振り上げたが下ろせない。そうなれば、安倍さんは退陣ですよ」
「経済」を見れば“安倍3選”はない
憲法以外では?
「経済がどうにもこうにもならなくなっている。『アベノミクス』といわなくなった。『人づくり革命』とか『生産性革命』とか、やたら革命という言葉を使うが、中身はない。5年やって、実質賃金マイナス、家計消費マイナスが続く。無制限の国債日銀引き受けで、財政が野放図になっている。金融緩和の出口がない。時限爆弾を抱えてしまった。3選どころでない。退陣の流れを作る時だ」
「モリ・カケ」はどうか?
「特別国会でのわが党の追及でいよいよ疑惑が深刻化した。森友では、財務省と学園が価格交渉した音声データの存在を政府が認めた。売るほうの財務省がなぜ異常な値引き提案をしたのか。名誉校長だった安倍昭恵さんに国会に出てきてもらうしかない」
「加計は15年6月段階で、国家戦略会議のワーキンググループに加計関係者が出て発言し、それを隠していたことがわかった。加計ありき、加計隠しだ。これも加計孝太郎さんに国会にきてもらうしかない」
野党共闘をあきらめないというのが志位氏のメッセージだった。さもあらん。2年前の純粋野党時代に戻るのであれば、あの路線転換そのものが問われ、志位執行部総退陣であろう。これは改憲を断念した時の安倍退陣と同じかもしれない。
くらしげ・あつろう
1953年、東京都生まれ。78年東京大教育学部卒、毎日新聞入社、水戸、青森支局、整理、政治、経済部。2004年政治部長、11年論説委員長、13年専門編集委員
しい・かずお
1954年生まれ。衆院議員。日本共産党委員長。政治状況を見極めて党の主張を柔軟化し、野党共闘の中心人物となる
(サンデー毎日12月24日号から)
「倉重篤郎のサンデー時評:日本共産党委員長・志位和夫 これだけは言いたい! 私が『野党共闘』をあきらめない理由 - 毎日新聞」
— 志位和夫 (@shiikazuo) 2017年12月12日
今の政治を変える道は市民と野党の共闘しかありません。一旦始めたこの道は、どんな困難があってもとことん追求するつもりです。
https://t.co/GLjfsqCBF4
あれだけの激震に見舞われながらも、それなりの結果は出した野党共闘です!次回の選挙では確実にアベ政権さようならできると信じています。
— 白樺☆平和という名の宝物☆ (@sirakaba2) 2017年12月12日
創価学会の人達もようやく目を覚まし始めたらしいので、追い風になると思います。
先の衆院選で見せた志位さんの決断力は鬼気迫るものがある。しかしなぜ共産党は人気がないのか。私にはわかる。議員さんは悪くない……。
— 貴腐仁 (@Kifujin2017) 2017年12月12日
倉重篤郎のサンデー時評:日本共産党委員長・志位和夫 これだけは言いたい! 私が「野党共闘」をあきらめない理由 - 毎日新聞 https://t.co/JQetEkuApW
倉重篤郎のサンデー時評:日本共産党委員長・志位和夫 これだけは言いたい! 私が「野党共闘」をあきらめない理由 - 毎日新聞
— 過客 (@MasajiEbiike) 2017年12月12日
最後は小沢さんが穀田恵二の事務所に支援に来てくれたし、山本太郎さんも応援してくれた。森ゆうこさんとは新潟で一緒に戦った。自由党とも協力を維持・発展できた。
市民と野党の共闘こそ、安倍政権を倒し、新しい政治をつくる道です。志位委員長がわかりやすく語っています。
— 村上亮三 (@ryoyoaki) 2017年12月12日
倉重篤郎のサンデー時評:日本共産党委員長・志位和夫 これだけは言いたい! 私が「野党共闘」をあきらめない理由 - 毎日新聞 https://t.co/lm8FdSj79j
倉重篤郎のサンデー時評:日本共産党委員長・志位和夫 これだけは言いたい! 私が「野党共闘」をあきらめない理由 - 毎日新聞 https://t.co/fPpGyN9pub
— H.MATSUOKA (@nova401) 2017年12月12日
従来の純粋野党路線を180度転換、野党共闘推進・政権参加路線に舵(かじ)を大きく切ったことから新しい政変ファクターが生まれた・・・と。
倉重さんは一貫して野党共闘の意義をサンデー毎日誌上で説いてきましたから、質問も的確。 https://t.co/8B4Gw5R84T
— こたつぬこ (@sangituyama) 2017年12月12日
サンデー毎日の連載「恋する音楽」。今週はザ・ローリング・ストーンズ『オン・エア』について。60年代のラジオ出演時のライブ音源集です。dマガジン、楽天マガジン等からも読めます。 pic.twitter.com/kfZcGsdJxI
— 内田 正樹 (@uchdmski) 2017年12月12日
私が『野党共闘』をあきらめない理由・・志位委員長激白90分(サンデー毎日) https://t.co/vDo0AlHvdM pic.twitter.com/bcsQV1Alh6
— 結城亮 (@yuki_ryo45511) 2017年12月12日
「野党共闘、過去の2回は正しかったと思っているし、悔いもない。しかし、次は一方的対応はしない」
— くおん (@JoRuimama) 2017年12月12日
「経済」を見れば“安倍3選はない”
サンデー毎日12月24日号 共産党志位委員長激白90分!
全4ページ、是非 pic.twitter.com/DfaoxwFADl
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