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北朝鮮からの漂着船でわかった 日本の無防備と無責任
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/219317
2017年12月11日 溝口敦 ノンフィクション作家、ジャーナリスト 日刊ゲンダイ 文字起こし
絶対的な貧しさ(C)AP
北朝鮮の朽ちかかった木造船が日本海側に打ち寄せられている。先月は28件もの漂流・漂着があり、今月は1週間で17件もの漂流・漂着があったという。
中には白骨化した死体もまじり、北朝鮮の絶対的な貧しさに息をのむ思いがする。軍が軍人に冬の荒天でも漁を強い、何十人もの無駄死にが積み重なっているのだろう。
水爆を持ち、米本土に到達できる大陸間弾道弾の開発にこぎつけようと、人民を飢えさせ、結果的に死体を洋上に漂わせるような金正恩は現代最悪の独裁者と断言できる。
彼らのボロ船やテントを差し掛けただけの外装、粗末な着衣を目にすると、つい目くじらを立てる気持ちも失せる。北海道の無人島、松前小島の漁小屋から備品のソーラーパネルやテレビ、冷蔵庫、漁網やドアノブまで盗んでも、仕方ないかと思う。
しかし、筆者の知人はこれを日本の治安の大問題と見る。知人の言い分はこうである。
「北朝鮮の船は松前小島に2〜3日上陸し、好き勝手に備品を荒らしていた。あの小さな船に冷蔵庫ばかりか自家発電機という重量物さえ積み込もうとした。とうてい積みきれるはずがなく、近くに北朝鮮の母船がいた可能性もある。
しかも乗員の中には革靴を履いていた者もいた。とうてい漁民や漁業に従事する軍人とは思えない。漂着船の全部とはいわないが、中に工作船も紛れ込んでいた可能性がある。彼らは日本の排他的経済水域を侵し、日本海側があたかも日本の裏玄関のように、日本領土に自由に出入りしている。
ということは、かつて多数の日本人が北朝鮮の工作員によって拉致された時代と本質的に何も変わっていないということだ。海上保安庁は彼らが松前町沖の無人島に着岸していることに気づかなかった。海上自衛隊もそうだし、警察も同じだ。
そのくせ安倍首相は北朝鮮の今回の大陸間弾道弾発射に、日本の安全は万全だと言い切ってJアラートさえ鳴らさなかった。弾道弾の陰で北の船がひたひた日本に押し寄せていながら、何が万全の安全か。根拠なきご託もいい加減にしろ、と言いたい。しかも、誰もこのことを追及せず、責任を取ろうとする為政者もいない。
北朝鮮の工作員が日本人を拉致していたとき、日本の治安機関はノホホンとして北のしわざと気づかなかった。北の犯行と判明した後も、警察や海上保安庁の責任を誰も、どこも追及しなかった。今、日本は同じことを繰り返している。『二度と拉致は許さない』と、どうして言えるのか」
一理ある言い分と思う。ときに冷厳な目が必要なのだ。
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