http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/773.html
Tweet |
深層スクープ 「森友・加計学園問題」は終わらない! 元会計検査院局長が「実名」激白 倉重篤郎のサンデー時評
https://mainichi.jp/sunday/articles/20171204/hrc/00m/070/001000d
https://blogs.yahoo.co.jp/yuuta24mikiko/36500257.html
2017-12-05 サンデー毎日
学校法人「森友学園」が国有地を購入し開校を目指した小学校。土地は国に返還されたが建物はそのまま残る=大阪府豊中市で2017年11月22日、幾島健太郎撮影
「致命的な疑惑はコレだ!」
▼積算のプロとしてあり得ない国交省のミス
▼「特例」づくしの財務省疑惑
会計検査院による森友問題についての報告が出された。数々の問題を具体的に検証した重要な内容だが、お役所文書であるため疑惑追及の武器とはなり得ていない。そこで「サンデー時評」倉重篤郎が元会計検査院局長を直撃、検査のプロの目でモリ・カケ疑惑の本質を読み抜いてもらった。
モリ・カケ疑惑解明の衆参予算委審議。どうも我々はある武器を上手に使い切っていないのではないか。
それは、憲法90条に定められた独立機関・会計検査院の森友問題についての国会への報告(11月22日公表)である。
森友学園に対し国有地約8800平方メートル(鑑定価格9億5600万円)を約8億2000万円分値引きし、1億3400万円で売却したことについて、「必ずしも適切とは認められない点や、より慎重な調査検討が必要だった点がある」と指摘。値引き原因になったゴミの量は「国土交通省の推計の3割から7割程度にすぎなかった」とした。このことの意味をもっと深く受け止めるべきではないのか。
このお役所文書をどう正しく読み込むか。格好な人材を見つけることができた。有川博・日本大教授(69)である。氏は会計検査院で法規、会計課長、官房担当審議官(法令、検査研究)などを歴任、第四局長(文科省、農水省担当)を2002年まで務めた検査のプロである。
有川氏には11月30日にインタビューした。たまたま検査院とOBたちの意見交換会があった日で、OBたちの森友報告に対する評は、総じて高かったという。有川氏も同様だ。
「かなり踏み込んだ印象だ。金額が出てないのが国民にとって不満だろうが、それ以外についてはおかしい点が全部書き込まれている。ただ、結びの表現が柔らかいところを、政府側答弁にすくい取られ、本来は森友案件という個別事件の検証が必要なのに、将来に向けて改善すればいいという答弁に利用されている」
森友問題には、国有財産売却の特例、値引き積算の根拠という二つの疑惑がある。前者は財務省、後者が国交省の仕事だ。
「後者から行くと、8億円という値引き積算は、通常では考えられない。物件の面積、深さ、ゴミの混入率、処理費用の単価という四つの積算の『いろは』もすべて根拠がない、適切に計算されていないということを推定できる文書になっている」
明確に言っている?
「書類がないので確認できないと言っているのか、書類があったとしても妥当ではないというところまで踏み込んでいるのか、必ずしもニュアンスがはっきりしないが、国交省が通常やっている仕事とは全く違う。どう考えても真剣にやっているとは思えない」
「ゴミ混入の過大積算が3割から7割という。最低でも2億四、五千万円高く積算しているという指摘ともいえる。一部市民団体からはゴミを除去しなくても建物は建てられるという声もあるが、今回の検査報告ではゴミが入っていれば、除去して売却するのが適正な土地の処分価格だという論が立てられている」
役人だけでこういうことはやれない
その立て方は適正か?
「そうしないと、ゴミ入り国有財産は不良資産として減額しなければならなくなるが、そんな評価はどこも行われていない」
「国交省は積算のプロとして、積算基準を全国に流し、公共の土木、建築工事はすべてそれを基に行われている。指導的立場の国交省が、四つの積算の『いろは』のうち一つミスったのならばまだしも、すべて誤ったというのは絶対あり得ない」
あり得ないことがなぜ?
「そこが検査報告には書かれていない。誰がなぜこういう積算をしたのか。国交省も問われるし、そのまま受け取った財務省も問題だ」
財務省もわかる立場か?
「国交省ほど積算のプロではないとしても、いくらなんでもこんな深いところにゴミがあるわけがないだろうとか、混入率がおかしいのではないか、単価の内訳をどう作ったのか。依頼側の財務省も検証すべきだが、その形跡が全くない」
「国会答弁を聞いていると、瑕疵(かし)担保責任を免除してもらうからその積算は粗々(あらあら)でいいんだという趣旨のことを言っている。ならば、何のための積算なのか。瑕疵担保責任を免除してもらうとしても、ゴミがどの程度入っているのかという積算を適正にやった上で、金額を決めなければいけない。財務省は国民の財産を管理するに当たって全くその責任を果たしていない。財務省の国有財産管理でこのような杜撰(ずさん)な事例は他にない。検査報告でも数百件調べたが、森友ケースしかなかった、となっている」
財務省には、特例づくし、という疑惑がある。
「第一の特例は、売却ではなくて将来買い取ってもらう貸し付け、という措置だ。貸し付けにすると、借地権などの問題もあり、土地の処分が難しくなる。従って、貸し付けは極力抑制されている。第二の特例は、その後貸し付けを売却に変更し、分割延納を認めたことだ。国有財産法上、延納上限は5年のはずだが、10年という優遇。法令違反の疑いも出てくる。第三の特例は、国は随意契約の内容について全部公開しなければならないのに売却金額を開示しなかった。これに国交省の異例の積算が加わり、突出した特例行政となっている」
「検査報告には書いてないが、私自身が一番問題だと思うのは、国有地処分に当たり3カ月間公募をかけたことに関してだ。売却で公募しているはずで、森友だけが手を挙げ、その森友に特例を連発、まずは貸し付けを、次に10年の延納を認めた。最初からそれを示していたら、他に手を挙げたところもあったはずだ。行政として公正性、透明性を欠く。コスト計算以前の大きな問題として横たわっている」
「欲を言えば、財務省の誰が、なぜ、どんな根拠をもって、特例の連発をしたのか。そこに突っ込んでほしかった。報告書の物足りない点だ。書類がなくてもヒアリングで確認できる。恐らくそこは国会に委ねたんだろうが、検査報告にももう少し端緒があればよかった。証拠がないということで終わらないで、ヒアリングした結果、つまり、追及したが、一切回答がなかった、調査に協力してもらえなかった、という報告もあり得る」
国会審議の印象は?
「政府は将来の制度改善は言うが、この問題がなぜ発生したのかという原因分析は避けている。財務省、国交省も他ではしっかり仕事をしているのだから制度や運用体制の問題ではない。森友という固有の事件について、なぜこういうことが起きたかをきちんと分析、解明しないと、本当の改善策にはならない。また同じような事件が起きると感じた」
まさにその原因とは?
「役人だけでこういうことをやるとは考えられない」
政治的背景がある?
「そこまではなかなかわからないが、役所の中でこのような杜撰なことをやることは考えられない。普段の両省の仕事ぶりからいっても考えられない」
安倍晋三首相夫人付の女性秘書が財務省宛てに森友側の意向を受けた照会文書を出している。
「あのような文書を投げること自体、あってはならないように思う。こういう問題を発生させないために繰り返し指摘されてきたのは、外部からそういう働きかけがあった場合には必ずそれを記録、上司に報告して、請求があれば常に開示できるという仕組みを作らなければならない、ということだった。今回もこうやってうやむやにしてしまうと、また外から何かあった場合、同じ問題を繰り返してしまう」
「神戸製鋼、日産、東レなど一連の製造業不祥事に対して、監督官庁がしっかりと原因分析して改善しろと言っているが、今回、政府が森友問題できちんとした原因分析もなしに改善策を図る、というのは民間企業に対して示しがつかないのではないか。そういう気持ちで国会審議を聞いていた」
「会計検査院報告」で解散を決断?
検査院の独立性は制度的に担保されている?
「人事と予算については悩ましい点がある。検査官人事は内閣が決める。検査結果はその検査官(院長を含め)3人の合議で決まる。どんな風を受けても検査を貫く覚悟がないと、独立といってもなかなかつらいところもある」
今回は覚悟を示した?
「そう思います。政府にはあまり面白くない報告と思います。独立の矜持(きょうじ)は守ったのではないか」
加計(かけ)問題への関心は?
「森友は、入り口はオープンな公募だが、森友が当事者になった途端、どんどん特例を認めた。その点、加計も似ている。というか、国家戦略特区自体が特定のところを優遇するシステムだから、森友以上に公正で透明性の高い手続きで進めなければならないのに、森友に負けず劣らず公正性、透明性を欠いた手続きで進められた印象だ」
事件性は?
「森友の事件で行政が国家に損失を与えかけたことは間違いない。事件性はゼロではないのかもしれない。加計のほうはそもそも法律が想定していない世界で、国家戦略特区制度の存在意義が問われるのではないか。国家発展のための特区という制度を考えておきながら、運用が不公平なら特区ではなくて特例になってしまう」
ここで、有川氏に今回の検査院報告提出の時期について、従来からの疑問をただした。つまり、今回の検査院報告はいつの段階で出来上がっていたのか、ということである。
というのも、私がこの報告が出てくるという話を最初に聞いたのは、9月6日だからである。某公明党幹部がこう漏らしたのだ。
「私は早期解散はないと思っていたが、最近考えを変えた。というのも、会計検査院の報告が9月下旬に出る予定になっており、その中身が政権に対して厳しい内容となっているからだ。例年同様、9月下旬に臨時国会を開き、冒頭に検査院報告が出てくると、国会は森友追及国会となり、10月22日予定の衆院3補選(愛媛3区、青森4区、新潟5区)にも影響が出て、安倍政権は失速しかねない」
解散の「か」の字も表面化していなかった時期である。安倍氏が冒頭解散に向け政権要路に根回しを始めたのはその後のことである。
元来、この解散の本質は、モリ・カケ隠しではあったが、9月段階での検査院の森友報告封じというのが、その直接動機ではなかったのか。
有川氏はこの点については以下のように語った。
「私自身は検査院報告がこれだけシビアとは思っていなかったので、解散とリンクしているとは考えたことはなかった。今そう伺うと、そういう可能性もゼロでもないのかなと……」
報告がいつ出来上がっていたか、というのは?
「検査院の中でもシークレットではないか。ただし、検査官会議という意思決定機関にかけて決定した後、出さずにあたためていたとすれば問題だが、それは考えにくい」
「国会審議」に前川喜平氏が怒る!
有川氏には前号、前々号でインタビューに応じてくれた前川喜平・元文科事務次官についても聞いた。
「個人的な好みで言ってはいけないんでしょうが、元公務員から見て、矜持を持った事務次官がおられるのだな、と。忖度(そんたく)する人のほうが出世すると思っていたが、政府と相対しながらトップになる人がいるのであれば、役所もまんざら悪くはないなと思いました」
その前川氏は、今回の国会審議について次のような印象を書き送ってくれた。
「安倍首相が自身の関与がなかったと主張するため、私の名前を持ち出されるのは、正直なところきわめて不愉快です。私自身は、2016年9月9日に和泉洋人首相補佐官から『総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う』と言われた時、加計学園獣医学部の早期新設は安倍首相自身の強い意向だと感じました。文科省で存在が確認された文書に『総理のご意向』『官邸の最高レベルが言っている』などの記述があったのは客観的事実であり、安倍首相自身の関与を疑わせるのに十分な証拠です。さらに、その後新たな情報(2016年10月21日付萩生田(はぎうだ)光一官房副長官発言概要や2015年4月2日の関係者の官邸訪問など)が明らかにされたことから、私としては、安倍首相自身が直接指示していた疑いがますます濃厚になっていると思っています。国会での自民党の質問者は、私の発言そのものに反証を出すことができず、発言者である私自身の信用性を落とそうとする質問に終始しているように思われます。このような質問を繰り返すのであれば、真相解明には全く役に立たないので、質問時間を返上してもらいたいと思います」
再び有川氏に聞く。検査院OBで有川氏のように解説してくれる人は他にいるのだろうか。
「私は教員をやっていて、毛色が違うと見られている。一般のOBの方は、役人をやめてもなかなか役人時代のヒエラルキーから抜けることは難しいように思う」
前川氏にしても有川氏にしても国民目線のある役人よ、もっと出て来い。
くらしげ・あつろう
1953年、東京都生まれ。78年東京大教育学部卒、毎日新聞入社、水戸、青森支局、整理、政治、経済部。2004年政治部長、11年論説委員長、13年専門編集委員
(サンデー毎日12月17日号から)
【役人だけでこういうことはやれない】サンデー毎日の元会計検査院局長のインタビュー記事が興味深い。財務省による国有財産売却の特例が異例中の異例、国交省による値引き積算根拠(物件の面積、深さ、ゴミの混入率、処理費用の単価)もすべて根拠がないと。https://t.co/gu5VHGBpEy
— 金子勝 (@masaru_kaneko) 2017年12月5日
『国難』の指示以外考えられない あの消極的な態度が何よりの証拠。早く議員も総理も約束通りヤメロ
— hosobori (@hosobori1) 2017年12月5日
完全に汚職事件。
— WAKIO (@sp500r) 2017年12月6日
【役人だけでこういうことはやれない】
— 槇村浩 ⊙▂−。 (@makimurahirosi) 2017年12月5日
そうだ!!忖度なんかじゃねえ!
今年の流行語大賞「忖度・ソンタク」
広辞苑:
【忖度】(ソンタク)意味:
@ 自民党の圧力に屈し不正をやること。
A アベの指示で不正をやること。
B 官房機密費の賄賂に屈し不正を‥。
C 同じカルト教団だから不正‥ pic.twitter.com/tu2cWzOT9d
国民から法律に則って政治を行うべく託された政府が、納税者の国有財産を恣意的特例処分〜私物化。その上「書類が無い」「文書は廃棄した」「記憶が無い」など杜撰極まりなきこと法治国家として許されない。国民や野党、マスコミは、佐川前局長や昭恵夫人等の関係者の責任を徹底的に追及しなければ!
— IZUMI (@bannousyokendai) 2017年12月5日
衆院選解散は、9月末に会計検査院の報告を遅らせることと籠池夫妻の逮捕というためであったという説もある。ということは国難は、内閣を維持することであったということが見えてくる。国民の生活、安全・安心ではなく、安倍政権を持続させるため、635億円の選挙費用をかけてやったという事か?
— Shigeaki Takai (@ifc_takai) 2017年12月6日
「8億円という値引き積算は、通常では考えられない。物件の面積、深さ、ゴミの混入率、処理費用の単価という四つの積算の『いろは』もすべて根拠がない、適切に計算されていないということを推定できる文書になっている」
— あきーら:カジュアル系 (@tsubuyakimasse) 2017年12月7日
倉重篤郎:元会計検査院局長が「実名」激白 - 毎日 https://t.co/XuyGBwb0Wq
倉重さん、本当に毎回、すばらしい記事を届けてくれるなあ。倉重さんみたいな人が本当の愛国者なんだと思う。
— 小倉雄一 (@oguray) 2017年12月6日
倉重篤郎のサンデー時評:深層スクープ 「森友・加計学園問題」は終わらない! 元会計検査院局長が「実名」激白 - 毎日新聞 https://t.co/YBGUcbqO5Y
サンデー毎日(12.17お試し版)
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2017年12月5日
元会計検査院局長が激白❗️
「致命的な疑惑はコレだ」
役人だけでこういうことはやれない…
ーーーー
そもそも財務省と国交省が足並み揃えて便宜を図ることがあり得んし。単純な役人の背任事件では片づかないよ。疑惑の糸を手繰り寄せると政権トップにたどり着く。 pic.twitter.com/69055DZZRT
国有財産を曖昧な積算で済ます、こんな事が許されるんです。そう、森友ならね。#サンデー毎日 pic.twitter.com/BnYTnqHGpr
— False vice (@Roundbeet) 2017年12月5日
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK236掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK236掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。