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カリアゲが圧力でひるむわけなし 完全破綻の安倍シナリオ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/218681
2017年12月1日 日刊ゲンダイ 文字起こし
ICBM「火星15」と発射実験の成功を喜ぶ金正恩朝鮮労働党委員長(C)ロイター=共同
75日間、鳴りを潜めていた北朝鮮が、再び「大陸間弾道ミサイル」(ICBM)をぶっ放した。しかも、発射した新型ミサイル「火星15」の飛距離は、過去最長の1万3000キロ。アメリカ全土が射程圏内に入る。
改めて分かったのは、どんなに「圧力」をかけても、北朝鮮はアメリカを攻撃できるミサイル開発も、核開発も、やめるつもりはサラサラないということだ。北朝鮮が核・ミサイル開発を「60日間凍結」することを条件に米朝対話が進むという情報が流れ、期待が広がったが、北朝鮮が2カ月間沈黙していたのは、軍が作物の収穫に駆り出されたからだという。
そもそも、圧力をかけたところで北朝鮮が核・ミサイル開発をやめるはずがなかった。ロシアのプーチン大統領も「制裁は無意味だ。草を食べても核開発はやめないだろう」と喝破していた。
元韓国海軍少佐で拓大研究員の高永テツ氏がこう言う。
「核開発とアメリカに届くミサイルの開発は、金王朝3代にわたる悲願です。限られたヒト、モノ、カネを開発に集中させてきた。北朝鮮は、核保有国になれば、アメリカから攻撃されないと信じ込んでいます。最終目的は、核保有国として対米交渉に臨み、金体制の保証を取りつけること。だから、目的を果たすまで開発をやめないでしょう」
それにしても、バカ丸出しなのが安倍首相だ。ロシアや中国が「対話が必要だ」と訴えていたのに、安倍は「対話は意味がない」「強い圧力が必要だ」と、トランプ大統領とともに国際社会を巻き込んで、ひたすら北朝鮮への強い「圧力」を要求してきた。その回答がICBMの発射である。
安保理が9月に採択した北朝鮮への9回目の「制裁決議」は、かなり厳しいものだった。中国からのガソリン輸出まで、10月はゼロとなった。それでも北朝鮮のICBM発射をストップできなかった。「圧力」をかければ金正恩はギブアップするさ――という安倍シナリオは完全に破綻。圧力外交は、手詰まりとなっている。実際「打つ手」は、ほとんど残されていない。
朝鮮半島は1年以内に最大の危機 |
この先、北朝鮮危機はどうなるのか。どんなに「圧力」をかけても、核・ミサイル開発を止められないとなったら、あとは北朝鮮を軍事攻撃するしか手がなくなってくる。
もちろん、正常な判断力があれば、リスクが大きすぎてアメリカが北朝鮮と戦争することはあり得ない。なにしろ、韓国軍49万人、民間人100万人、さらに10万人以上のアメリカ人が犠牲になるとシミュレーションされている。しかし、相手は予測不能のトランプと、制御不能の金正恩だけに、常識は通用しない。
しかも、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させていることに、アメリカ国内は戦闘的になっている。米共和党の重鎮、グラム上院議員は28日、CNNテレビで「北朝鮮がアメリカを攻撃する能力を獲得するのは許されない。事態が変わらなければ、我々は戦争に向かう」と明言。トランプも、「ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルスを守るためなら何でもする」と口にしている。
もし、北朝鮮のICBMが実戦配備されるとなったら、容赦なく北朝鮮を攻撃する可能性が高い。コリア・レポート編集長の辺真一氏が言う。
「いずれ米軍が武力攻撃に踏み切る可能性は高いと思う。もはや平和的な解決は難しいでしょう。トランプ大統領も金正恩委員長も、一歩も引く気がないからです。どちらも引かなければ、必ずぶつかる。北朝鮮がICBMを実戦配備した後では手遅れなので、米軍はその前に攻撃するはずです。レッドラインは@北朝鮮がグアム周辺にミサイルを撃ち込むA太平洋上で水爆実験を行うBICBMをロフテッド軌道ではなく通常の角度で発射する――でしょう。このうち1つでも北朝鮮が行ったら、トランプ大統領は動くと思います」
ヤバイのは、朝鮮半島が戦地になることをトランプは屁とも思っていないことだ。上院議員に「戦争は現地で起きる。何千人死ぬとしても向こうで死ぬ。アメリカで死者は出ない」と言い放っている。
あと1年もすれば、北朝鮮のICBMは実戦配備される可能性がある。朝鮮半島は、1年以内に最大の危機を迎えるのではないか。
まかせておけない(C)日刊ゲンダイ
日本国民が犠牲になっても北攻撃を容認 |
このままでは、日本はアメリカの軍事行動に巻き込まれかねない。
もし、米・朝の軍事衝突が勃発したら、日本も無傷では済まない。北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込んでくるのは間違いないからだ。
北朝鮮政府が運営するポータルサイト「ネナラ」は11月21日、朝鮮中央通信を引用してこう記している。
<いったん、朝鮮半島で戦争が起これば日本も絶対に無事ではない/日本にある米国の侵略基地と共に戦争に動員される日本の全てのものがこっぱみじんになりかねない/日本が軍国主義の馬車に乗って暴走するほど、自滅のどん底にいっそう深く陥る結果しか得られない>
北朝鮮は、日本を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」を300発も実戦配備している。一斉に撃ち込まれたら、日本は火の海になるだろう。発射から7〜8分で着弾するから逃げることは不可能だ。
それでも安倍は、バカの一つ覚えのように「強い圧力が必要だ」と口にしているのだから話にならない。なぜ「圧力」をかけても、核・ミサイル開発にストップをかけられないことに気づかないのか。
さすがに、希望の党の長島昭久議員にまで、国会で「日本のメッセージは圧力一辺倒だ。戦争で被害を受けるのは日本だ」と指摘される始末だ。
そのうえ、自民党の山本一太議員から「国民を守るために必要だと感じたら、トランプ大統領に『いまは攻撃を思いとどまって欲しい』と助言するか」と聞かれても、最後まで無回答だったのだから信じられない。この男は、たとえ日本国民が犠牲になっても、米軍の北朝鮮攻撃を容認するつもりだ。
政治学者の五十嵐仁氏が言う。
「北朝鮮の弾道ミサイル発射は、今年15回目です。安倍首相は毎回『強い圧力が必要だ』と同じセリフを口にしている。しかし、日本に圧力をかける具体的な手段があるのですか。ないでしょう。典型的な思考停止ですよ。最悪なのは、『トランプ大統領と完全に一致している』と、米軍の北朝鮮攻撃をなかば容認していることです。トランプ大統領は『徹底的に圧力をかけ、その先には武力行使もあり得る』と明言している。このままでは、朝鮮半島で軍事衝突が勃発し、日本人が犠牲になりかねない。いったい、安倍首相は日本国民のことをどう考えているのか。危機を引き寄せているとしか思えない。“国難突破”などと豪語していますが、こうなると安倍首相の存在こそが国難です」
もちろん、土壇場で米・朝が裏取引する可能性もゼロではない。トランプ大統領は、アメリカの安全さえ守られればいいからだ。
アメリカ本土へ届くICBMの開発をストップさせる見返りに、北朝鮮を核保有国として認め、国交を結ぶことは考えられる。しかし、その時は、日本は北朝鮮の核の危機に直面するという最悪の事態になる。
朝鮮半島の危機は迫っている。一刻も早く「国難首相」を排除しないと大変なことになる。
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— 桃丸 (@eos1v) 2017年12月1日
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