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与党質問の茶番国会 永遠に続く悪辣政権のやりたい放題
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/218437
2017年11月28日 日刊ゲンダイ 文字起こし
まともに答える気ナシ(C)日刊ゲンダイ
閣僚席に座る姿は余裕シャクシャク。時折、ニタニタと薄笑いを浮かべながらチンタラと答弁し、緊張感はこれっぽっちも感じられなかった。
27日、安倍晋三首相ら全閣僚が出席して基本的質疑が行われた衆院予算委。今国会から与野党の質疑時間配分が従来の「2対8」から「5対9」と野党の持ち分が減ったため、午前10時過ぎから始まった予算委は計5時間にわたってダラダラと与党議員の質問が続いた。予想されていたとはいえ、酷かったのが安倍と身内である自民議員とのやりとりだ。
「謙虚に誠実に、そして実直に、これからもこの問題に関してお答えいただきたいと思うが、いかがか」(田村憲久政調会長代理)
「謙虚に受け止めながら、委員会を通じて、真摯な説明を丁寧に行っていくことで国民の理解を得たい」(安倍)
田村は一昨日(26日)のNHK「日曜討論」で「売却手続きが不透明だった」と踏み込んだ。いまだに圧倒的多数の国民がモリカケ問題に批判的な目を向けている状況を受け止め、さすがの与党議員も重い腰を上げることになったのかと期待していたら全く違った。
「お答えをいただきたい」「いかがか」なんて、社長に恐る恐るお伺いを立てるヒラ社員のよう。しかも、田村も安倍も用意した書面を淡々と読み上げているだけ。台本ありきのヤラセ質疑の一体どこが「建設的な議論」なのか。誰がどう見たって中身ナシだろう。こんなのは国会質疑でも何でもない。大相撲の“八百長疑惑”の方がまだマシというものだ。
■政府・与党はモリカケ問題のウミを出す気ナシ
デタラメ質疑は田村だけじゃなかった。菅原一秀議員からは「11時54分から天気予報がありますので、それまで一生懸命、質問」とテレビ映りを意識した仰天発言が飛び出たかと思えば、3人目の新藤義孝議員は「お答えしていただくまでもなく私が答えます」と言い、独演会のように持論を展開。与党の質問時間増は、自民の若手が「地元で『税金泥棒』とまで言われる」などと党執行部に申し入れしたのがきっかけ――と報じられていたハズだが、結局、質問に立ったのは元厚労相、予算委筆頭理事、元総務相というベテラン。唯一の若手といえば、加藤鮎子議員だったが、田村以上にヨイショ質問のオンパレードだったから、どうしようもない。こんな茶番劇を見せるために与党がわざわざ質問時間を増やしたのかと思うと、良識ある国民はあらためて怒り心頭だろう。政治学者の五十嵐仁氏はこう言う。
「会計検査院に問題が指摘されたにもかかわらず、政府からは何の謝罪もなく、『適正という報告を受けていた』と説明する居直り、『問題の所在は財務省の公文書管理にある』というすり替え、『関係者の国会招致は国会で決める』という丸投げ。与党が野党の質問時間を減らしたのは、こういう状況をつくるためだったのだという狙いがハッキリしました。暴行問題で大相撲の横綱白鵬は『真実を話し、うみを出し切る』と言っていましたが、政府・与党にはモリカケ問題でウミを出す気などまるでないのでしょう」
衆参予算委での実質的な審議はわずか4日間の上、ヤラセとヨイショ質問ばかり。これじゃあ、モリカケ疑惑の真相解明はまったく期待できない。
安倍は疑惑の当事者だ(C)日刊ゲンダイ
過去の疑惑に頬かむりし、将来の再発防止策を強調する愚 |
「会計検査院長から既に関連する情報の収集に一部着手したとの答弁もあったところであり、政府としてはその検査に全面的に協力してまいります」
今年3月8日の参院本会議。安倍は森友問題についてこう答弁していた。国会で「全面協力」を約束した会計検査院が「クロ」の懸念を示す報告書をまとめたのだから、本来は首相として追加調査を指示するのがスジだろう。ところがだ。
「国有地は国民共有の財産であり、売却にあたっては、国民の疑念を招くことがあってはならない」「厳しい指摘があったことも踏まえ、国有財産の売却について、業務の在り方を見直すことが必要だ」「手続きの明確化を図ること、売却価格の客観性を確保するため特殊な事案では第三者による算定や確認を行うこと」「適切かつ十分な文書管理の徹底を図ることという方針で、財務省などにしっかり対応させたい」
安倍の口から出てきたのは、至極当たり前の発言ばかりだったから唖然呆然だ。そうではなくて、森友問題は「あってはならない」ことが行われた疑いが極めて強いからこそ、今も国会で議論が続いているのではないのか。その肝心要の過去の疑惑に頬かむりしたまま将来の再発防止策を強調したところで何の意味もない。政府がやるべきことは、会計検査院の報告書をきちんと精査し、関与したとみられる職員らの責任を明らかにして処分する。それが最も有効な再発防止策だろう。
しかも、疑惑の引き金となった“渦中”の人物のひとりには一時期、森友小学校の名誉校長に就いていた安倍の妻・昭恵氏の名前が取りざたされている。安倍は第三者ではなく、当事者なのだ。本気で「謙虚」「丁寧」「真摯な説明」を言うのであれば、野党の要求に応じて昭恵氏ら関係者の証人喚問に堂々と応じるべきなのは言うまでもない。口先ばかりでそれをしないのは、安倍はモリカケ疑惑について丁寧に説明する気などサラサラない。特別国会召集から2週間も経って行われた所信表明演説で、モリカケ疑惑について一切触れなかったことから見ても明らかだ。
■横綱よりも総理の品格の方が重要だ
「背任罪」「公文書毀棄罪」「証拠隠滅罪」……。モリカケ疑惑で市民団体が検察に出した告発状は複数ある。これだけの疑惑が指摘されている“刑事事件”なのに、安倍が平気の平左でいられるのは検察も大マスコミも何もできないと高をくくっているからだ。ようやく国会でモリカケ疑惑の追及が始まったというのに、今のテレビは朝から晩まで、横綱日馬富士の暴行問題ばかり。「横綱の品格」も大切だが、「総理大臣の品格」についてはホッタラカシでいいのか。
メディアがこういう姿勢だから、安倍自民はどんどんツケ上がる。憲法53条に基づく野党の臨時国会召集の要求を無視しただけでなく、禁じ手の国会冒頭の解散に踏み切ったのも、野党の質問時間を減らしたのも、おごり高ぶりの表れ以外の何物でもない。九大名誉教授の斎藤文男氏(憲法)はこう言う。
「予算委の政府・与党の姿を見ていると、とりあえず『説明責任は果たした』という免罪符を得るため、逃げ口上が目的だったとしか思えません。最悪なのは、こういう国会質疑が続いて国民の間に『政治とはこういうもの』というあきらめの意識が広がること。そうなれば政府・与党はますます、やりたい放題になるでしょう」
そんな悪魔的支配を許せば、日本の民主主義は完全に崩壊だ。
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— 齋藤一弥<穏やかなレジスタンス&里山資本 (@rainasu) 2017年11月28日
閣僚席に座る姿は余裕シャクシャク。時折、ニタニタと薄笑いを浮かべながらチンタラと答弁し、緊張感はこれっぽっちも感じられなかった。
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